中禅寺湖釣行 -20070804-

中禅寺湖釣行 -20070804-

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先日の北海道遠征から帰って来てからというもの、私はずっとある病に侵され続けています。この病気には以前にも何度か罹っているのですが、毎回その症状が悪化してきている様な気がしています。そして今回は特に手の施しようがない状態。 その病名というのはずばり『湖-依存症』 美しい大自然の中、ウェーダーを履いて腰まで水に浸かり、ルアーを大遠投する事によってのみその症状が和らぎます。 今回はこの難病の療養を目的に、夏の避暑地の代名詞である奥日光は中禅寺湖に出掛けてきました。

am4:00、この日のポイントである小寺ケ崎に到着。今シーズン(6月末以降)、何度となく足を運んでいるポイントです。 ここは小寺ケ崎というその名前が示す通りに小さな寺ケ崎(八丁出島)そのもので、規模は小さいのですが寺ケ崎同様に岬が湖にせり出しています。 探るポイントとしては、この小寺ケ崎先端東側の一帯で、比較的水通しも良く、急深のかけあがりが続いているポイントになります。 ここで私はいつも、正面に八丁出島、そして左手に男体山を望むかたちでウェーディングしキャスティングを試みています。 国土地理院 地図閲覧サービス(試験公開)参照

8月初旬のこの時期、湖の表層水温は朝一でも20℃を超えてきます。これは鱒たちの適水温を大きく外れる水温になります。ではそんな状況の中、どうやったら彼らを狙う事が出来るのだろうか? そうこれが私の中禅寺湖での釣りの全ての始まりでした。

私は釣行の際、いつも表層水温と湖底水温の両方を測るようにしています。ここでいう湖底とは、実際に岸からのキャスティングで探れる範囲内での湖底を指しているのですが、私はまず初めにルアーの代わりに水温計をラインに括り付けてキャスト。フリーフォールで底まで沈めた後は、そのまま5分ほど待ちます。その後、急いでこれを回収して水温を確認するわけです。 計測する場所や時間帯によって若干異なりますが、この時期の水深20メートル前後での水温は表層水温と比べて2~3℃低い値を示します(水温計回収の間に僅かに表示温度が上昇している事が考えられるため、実際の水温はさらに1~2℃ほど低いものと考えています)。 さらに水深10メートル前後の湖底では表層と比べて1~2℃低い値を示しますが、水深5メートル前後の湖底に至っては、ほとんど水温低下は確認出来ませんでした。 初めてこの水温を確認した時、この結果は正直意外なものでした。 水深-水温に関するデータは中禅寺湖でのトローリング愛好家さんのサイトなどで事前に調べており把握していました。でもこれはあくまで『湖の沖合』での話であって、キャスティングで探れる範囲内のいわゆる『岸近く』では当然当てはまらない話だろうとは予想はしていました。ですがこれほどまでに高水温だったとは驚きました(あまり精度の良くない測り方だというのは重々承知していますので、ここではどうか目を瞑って下さい(汗))。 この測り方で当日(8月4日 am4:30)の水温を確認してみると、水深20メートル前後の湖底での水温は17~18℃である事が確認出来ました。 これはあくまで私の考える指標ですが、これまでの経験上 水温18℃までならなんとか中善寺鱒たちの釣果が望めるものと考えています。 ですので私が考える8月のこの時期に狙うポイントというのは必然的に岸からのキャスティングで水深20メートル前後が探れるポイントという事になります。 先に紹介した湖底図を見てみると、寺ケ崎(八丁出島)や大日崎、そして最奥の松ヶ崎など、小寺ケ崎よりはよほど深場が隣接するポイントも多数あるのですが、ポイントへの入り易さと7月以降まずまずの釣果が得られているという実績から判断して、ここ小寺ケ崎をよく訪れています。

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(上写真) 小寺ケ崎から望む八丁出島

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(上写真) 表層水温は20℃、気温は17℃

とは言ってもやはり 水温18℃は鱒たちにとってはまだまだ十分過ぎるほどの高水温だと言わざるを得ないでしょう。沖合の深場に落ちれば水温14℃前後の水温躍層(サーモクライン)という過ごし易い環境が用意されているのですから、なにも好き好んで岸近くの高水温の場に来る必要などない筈です。ですがもしそれでも敢えてやって来る可能性があるとしたら...。 それはやはり餌となる小魚を求めてやって来ると考えるのが自然ではないでしょうか。事実、ウェーディングしながら水中に目をやると、岸近くでは沢山の小魚たちの姿を目にする事が出来ます。その大半はウグイとヨシノボリで、まれに鱒稚魚なども確認することが出来ます。まず1cmにも満たないような幼稚園児と呼べるサイズのものが岸に最も近い場所で大群を成し、次いで2cm前後の個体がその少し沖合で集団で餌を漁っています。そしてサイズが大きくなるに従って順次活動の拠点を沖合に移しながら活発に動き回っているといった具合です。 ほんの5cmにも満たないパーマークの入った鱒稚魚が、これら小魚を一人前に追い回している姿を何度も目撃していますが、その様子はとても健気で逞しく思えました。 (岸辺には餌となる小魚が沢山いる!) もしかしたらこの幼い頃の記憶が鱒たちを岸近くに引き寄せて来るかも知れません。

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(上写真) 物珍しいのか、突然の来訪者に興味津々といったご様子

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(上写真) 岸辺には沢山の小魚が群れています。目の前に広がるかけあがりにもきっと沢山の小魚たちが居るのではないでしょうか

以上、長々ともっともらしい事を書き連ねてきましたが、これらは全て私の浅はかな考え、単なる妄想でしかありません。魚探で調べた訳でもなく、もちろん潜って水中を見てきた訳でもありません。鱒たちが本当に私の考える泳層に居るかどうかなんてとても怪しいものです。仮に本当に居たとしても、それは単に気まぐれに通りかかっただけで、餌の小魚を追い求めてやって来た訳ではないかも知れません。 でも仮にそうだとしても私はぜんぜん構いません。 自身が入手したごく限られた情報から、あ~だ、こ~だ言いながら考えを巡らし、自分なりに導き出した答えを実釣で確認してみる。 このプロセスこそが釣りの一番の醍醐味だと感じているからです! ただ単に、理由もなくキャスティングを繰り返しているだけでは、たとえ魚を手にする事が出来たとしても、きっとこれほどまでにはこの釣りに嵌ることはなかったでしょう。釣行のたびに自身で予想した答えを少しずつ修正し、実際に現地でキャストを繰り返しながらその答え合わせをする。 たとえ釣果が無かったとしても、次回釣行時の糧となる訳ですから決して無駄な事だったとは思いません。ですがもし素晴らしい釣果が得られたとしたら...。その喜びはきっとたとえようのないものとなるでしょう! そして 8月4日のこの日。私の答え合わせの問いかけに対して、とても嬉しい返事が返って来てくれたのでした。

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(上写真) 今回使用したルアーたち

朝一、バッハスペシャル・ジャパンバージョンの18gを完全にボトムまで落とし込み扇状にひととおり探ってみたのですが、反応はまったくありませんでした。仕方ないので今度は幾分上の層を探ってみることにしました。カウントを刻み、底から3~5メートル上と思われる層を幾分速めにリーリングし始めた矢先の事です。ふと竿先に僅かな違和感を覚えました。 (水草かな!?) でもそれはない筈です。このコースは今までに何度となくトレースしているので、水草や水中障害物でないことは直ぐに判断が出来ました。 ややゆっくりと大きく竿先を頭上へとあおりアワセを試みます。すると一瞬だけずっしりとした重みを感じましたが、次の瞬間にはこれが小刻みな強弱を繰り返す引きへと変化しました。 (あれっ!? 魚じゃなくてエビか???) おそらく誰もが一度は経験した事があると思うのですが、キャスト後にルアーを沈めているとごく稀にフックがラインを拾ってしまい、ルアーがエビの様に仰け反った形になってしまう事があります。この状態でルアーを引いてくると、竿先に感じる手応えがまるで掛かった魚が頭を振ってイヤイヤをしている時の感じにとてもよく似ているんです。私もそうですが、この魚の引きにとてもよく似た手応えに、ぬかよろこびさせられた経験のある方は多いのではないでしょうか。18gもの大きさのスプーンにもなると引き抵抗は相当なもので本当に騙されてしまいます。

でもそれにしても余りにも引き抵抗が大きすぎます。希望を捨てずにさらにラインを巻き取って行くと、今度はラインが左方向へとじわじわと走り出し、その後力強く引き込まれてゆきました。 (これは間違いなく魚だ! しかもいいサイズ!!) 相手はいまだ沖の深いところに居るため魚種の判別はまだつきませんでした。リーリングを開始してから間もなくのヒットであったため、ラインはまだ40メートル近くは出たままです。 (お願いだから途中でバレてくれるなよ!) 何が掛かったかという魚種とサイズに対する『期待感』、そして途中でバレてくれるなよという『不安感』、これら相反する感情が入り混じったこの感覚は何度味わってもほんといいものです。 そして2~3分のやり取りの後、無事にネットにおさまったその相手はうっすらと婚姻色を身に纏った立派な体高をもつ雄のホンマス(46cm)でした。 自分としては、かけあがりに着く定位性の強いブラウン、或いは回遊性の強いレインボーや銀化ブラウンなどを予想してしましたが、ホンマスというのはまったくの想定外でした。 時刻はam4:50。湖独特の朝の静けさとは対照的に、私の周囲だけはハイテンションな空気が辺りを満たしていました。

※ ホンマス 琵琶湖産のビワマスとサクラマスの交配種

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(上写真) 中禅寺湖のホンマス

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(上写真) バッハスペシャル・ジャパンバージョン 18g SBLPカラー

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(上写真) まるで三角定規を思わせるような立派な尾鰭でした

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(上写真) 体表面にはうっすらと婚姻色が見て取れます

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(上写真) 高水温なんてへっちゃら言わんばかりに、このサイズのウグイがよく釣れてきました

〇 使用タックル

ロッド : トラウトロッド 7.6ft リール : TWIN POWER 2500 (SHIMANO) ライン : SUPER TROUT ADVANCE 6lb (MORRIS) ルアー : バッハスペシャル・ジャパンバージョン 18g (SMITH)       ピュア 13g (SMITH) フック : シュアーフック サクラマス 2G (SMITH) ネット : マリエット・ネット (SMITH)

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7 years ago

中禅寺湖 今季最後の蝉活(備忘録)-2017.06.30-

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週末の中禅寺湖。 6月も最終日を迎え、春蝉の釣りもさすがに旬は過ぎてしまったといった感じでした。名残惜しいけれど今シーズンの蝉活も今回をもって終了です! 最後もバラシで終了するなど、毎度 気分良くは帰らせてはくれませんでしたが、それでもとても楽しかった2017年の春蝉シーズンでした。

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(上写真)明智平ロープウェイのりば からの眺め。第一いろは坂(下り)のつづら折りが見えます。今回も日が昇ってからいろは坂を登りました

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(上写真)梅雨の朝

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(上写真)今回も山側に入りました

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(上写真)日中の表層水温は16℃台

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(上写真)頼みの風ですがなかなか吹いてくれません。なので魚がよく見えました

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(上写真)シルバーメタリックのブラウントラウト(55cm)。回遊個体でしょうか、凄い引きと高いジャンプを何度も披露してくれました!

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(上写真)この日唯一の魚でした

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(上写真)この色味の個体は久しぶりに見た気がします

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(上写真)尾鰭も完璧でした

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(上写真)使用したルアーは美蝉(ビセン) No.29 ゴーストハルゼミGL

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(上写真)梅雨真っ盛り☔

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(上写真)今シーズンの蝉活終了です

その他の蝉ブラの記事はこちら

10 years ago

中禅寺湖釣行(備忘録) -20140919-

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今シーズンも沢山の感動をありがとう御座いました。 嬉しさも悔しさも全ていい思い出です(*^_^*) 2014.9.19 中禅寺湖にて

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(上写真)朝一、メタルフォーカスに出てくれたレイクトラウト(63cm)

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(上写真)メタルフォーカス (METAL/FORCAST) 18g。今回初めて実戦投入しました。

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(上写真)朝寝坊したKUMAKURAさんの87BSPが大きく弧を描きます。気持ち良さそう~(*´∇`*)

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(上写真)朝寝坊したKUMAKURAさんのレイクトラウト釣果(63cm)。MTレイクスにて。

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(上写真)今シーズンもありがとう御座いました。また来年もどうぞ宜しくお願い致します。

9 years ago

中禅寺湖 シーズン最終釣行(備忘録)-2015.09.19-

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今シーズン ラストの中禅寺湖。来年までの暫しの別れを惜しむように沢山のトラウティストの方たちが詰めかけておりました。私も来年までの中禅寺エネルギーを貯めこむべく、丸一日竿を降り続けました! 今年も沢山の思い出をありがとうございました。また来年もどうぞ宜しくお願い致します。

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(上写真)来月は男体山に登りたいと思います

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(上写真)朝一に出たレイクトラウト。メタルミノーEXにて

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(上写真)朝一の表層水温は17℃

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(上写真)こちらもメタルミノーEXによる釣果

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(上写真)何故だか理由は分かりませんが、監視船が来るタイミングでいつも釣れるんです

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(上写真)こちらは監視船が来たタイミングでした

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(上写真)今季最大のホンマス。まさか最終日に来てくれるなんて思いもしませんでした。メタルミノーEXにて

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(上写真)立派な尾鰭

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(上写真)丸々と太ってました

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(上写真)湖畔の木々ははやくも色付いていました

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(上写真)最後までやり切りました

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(上写真)今シーズンも沢山の思い出をありがとうございました


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15 years ago

晩秋の阿寒湖 光り輝く鱒たちを求めて -2009.11.14*-

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本当はまだ秋色が残る時期にここを訪れたかったのですが、結局小雪舞う季節の釣行となってしまいました。ですがそんな残念な想いも、この景色を前にすべてが吹き飛んでしまっていました。空色を写し取った穏やかな湖面、白い雪を纏った周囲の山々、そして金色に輝く冬枯れた葦...etc. これらの絶妙なコントラストが視線を釘付けにします。 春とはまた趣の異なった阿寒がそこにはありました。

朝一、桟橋より見渡す湖面からはまるで温泉のように湯気が立ちのぼっていました。気温は3℃。遠くから聞こえてくる白鳥たちの甲高い泣き声がこの寒さをより際立ったものにさせていました。

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 (上写真) フィッシングランド前の歩道は凍り付き、足元がおぼつきません

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(上写真) この日もヤイタイ方面へと向かいました

この日、真っ先に向かった場所はヤイタイの近く。昨日一日歩き回った中で、唯一良い反応が得られたポイントでした。 (はたして今日も釣れるのだろうか?) これだけはどうしても確認したかったのです。

まるで釣れるのは当たり前!だと言わんばかりに一投目から反応が返ってきました。 (それなら昨日反応の無かったポイントは?) 片道2kmほどの湖岸線を北へ向けてもう一度探り直して行きました。

昨日と同様、やはり反応はありませんでした。 魚の集まる場所とそうでない場所。これだけ明確に分かれる状況を経験するのも、そうあることではありませんでした。 何処も彼処もなぜ釣れないといった状況ならばいつも経験しているのですが...。

(あの狭い一角にだけなぜ魚が集まるのか?) 湖面を見ただけでは大した違いがあるようには思えなかっただけに、なんとも不思議でなりませんでした。

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(上写真) ヤイタイ周辺のポイントにて(ピュア 7g)

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(上写真) 一体何がこの狭いエリアに魚たちを引き付けているのだろう?

今回、私にしては珍しく天気に恵まれました。ですがあまり天気が良いのも困りもので、気がつくと周囲の景色にまた目を奪われてしまっていました。 こんな魂の篭らないリーリングは魚たちを引きつけることもなく、必然的にバイトの数も遠のいて行きました。 ですがこんな状況でも不思議と気分は満ち足りていました。 釣果は二の次とまでは言いませんが、それに近い想いがあるのは事実でした。

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(上写真) 今回の遠征は天気に大変恵まれました

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(上写真) 本来の目的を忘れてつい見入ってしまいます

お昼前、渡船を利用し東へ大きくポイントを移動しました。午前中と同様に此方でも先ほどの場所と似たような景色を探して歩き回りました。 (ここもだめか...。それならあそこはどうだろう?) 水温なのかそれともベイトなのか...? 一体何が彼らをそうさせているのかは分かりませんが、魚たちは明らかにある一角にだけ集中している。まさにそんなことを感じさせる釣れ方でした。

地図(湖底図)を片手に光り輝く魚たちを探すそれは、まさに宝探し!そのものでした。

(おっ!!) 金色に輝くアメマスが顔を見せてくれました。そして春には出会うことの出来なかった銀鱗輝くレインボーとサクラマスたちも顔を出してくれました。

(ここだ、やっと見つけた!) 春に比べて少しだけ気難しさを増した魚たちに、ポイントを探し出す楽しさを教えてもらった今回の阿寒湖釣行でした。

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(上写真) 魚の集まるポイントを求めて歩き回りました

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(上写真) ヘブン 13gを使ったボトム・サーチでアメマスが

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(上写真) こちらもボトム・サーチで(トラウティンサージャー 8cm)

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(上写真) 春には出会うことの出来なかったレインボーが顔を出してくれました(ピュア 7g)

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(上写真) 初冬のサクラマス(ピュア 7g)

11 years ago

ブラウンを求めて晩秋の芦ノ湖へ 2013

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 あの魚っ気ムンムンの状況の中、自分にはカスリもしなかった悔しさをきっかけに始まった芦ノ湖へのリベンジ釣行でしたが、釣れたら釣れたでまた行きたくなるのが釣り師の性(さが)であるようです! そんな訳で今回は晩秋の芦ノ湖へと 2013年の釣り納めをしに出掛けて来ました。

 この日入ったポイントは湖東側のとある一角。前回釣行時、終了時間ギリギリになってやっとの思いで魚を引き出せた、私にとってはとても印象に残るポイントでした。 夜半から吹き付ける北西風は未だに強く、湖面は大きく波立っていました。恐らくこの影響なのでしょう、前回あれだけ聞こえた朝一のボイル音はこの日はほとんど聞く事は出来ませんでした。 ですが目の前に広がる湖面からは魚の気配がビンビンと伝わって来ます。 恐らく釣り人にしか分からないこの感覚。興奮のあまり手は震え、ラインを結ぶのにも支障を来す程でした。

 この日用意したタックルはロッド:ラグレス・ボロン TLB-83DT にライン:PE0.8号+フロロリーダー10lb の組み合わせ。ルアーは本流でのサクラマスゲームでお馴染み スミスのフローティングミノー:チェリーブラッドMD75 を選択しました。これを前回と同様にステイ時間長めでの軽いジャーキングアクションで誘って行きました。 リアクションバイトとでも言うのでしょうか、前回はジャーキングの直後、ボディが一瞬バランスを崩した後での浮き上がりの際にバイトが集中しました。そこで今回も同じタイミングに特に意識を集中してポイントを扇状に広く探って行きました。 するとそんな中、遠方で大きな飛沫の音があがりました。暗がりのため目視する事は出来ませんでしたが、恐らくブラウンによるものだと思います(そう思いたい)。その音のした方角、さらに風の向きなどを考えるとリップ付きのミノーでは風の抵抗によりどうにも届きそうにありません。それならばということで、ここでルアーをリップレスシンキングミノー:チェリーブラッドLL70S へとチェンジ。向かい風なんて何のその! 狙いのポイントに向け、ルアーを遠投しました。 ラインスラッグに気を払いながらキャストを続けること数回。この日 最初となるアタリがやって来ました。釣り開始から僅か30分足らずでのヒット。いくら魚っ気ムンムンとはいえ、場合によってはボウズも十分あり得ると覚悟していただけに、この展開には正直 拍子抜けしてしまいました。 無事にネットに納まった相手は雄のブラウントラウトでした。

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 次のバイトが訪れたのはそれから凡そ1時間が経過してからの事でした。 チェリーブラッドMD75 に対して控えめなジャーキングアクションを加え、姿勢を戻し浮かび上がってくる途中で『ドンッ!』 これぞまさにミノーイングの醍醐味そのもの! といったとても気持ちの良いアタリでした。相手の動きはとても力強く、なかなか此方に寄って来てはくれませんでした。それでも何とか無事にネットインに成功! 相手は雌?のブラウントラウトでした。餌をしっかりと食べる事が出来ているとみえてコンディションは最高! こんな姿を見せられたら自然と顔がほころんできてしまいます。 魚はもちろんのこと、それを育む芦ノ湖にも大感謝の一日でした!

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〇 使用タックル

ロッド : TLB-83DT ラグレス・ボロン(SMITH) リール : 10 CERTATE 2500(DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN(BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb(MORRIS) スナップ: クイック ロック スナップ #2(SMITH) ルアー : チェリーブラッドLL70S(SMITH)       ※ フックはシュアーフックのWトラウトタテアイ 6Bに換装       ※ テイル側1本のみでベリーフックなし       チェリーブラッドMD75(SMITH)       ※ バーブは潰してあります フック : シェアーフック Wトラウトタテアイ6B(SMITH) ネット : チェリーネット・サツキ(SMITH)


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10 years ago

中禅寺湖釣行(備忘録) -20150504-

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今季初となる中禅寺湖に出掛けてきました。 メタルジグ&スプーンを使ったディープゾーンの釣りは残念ながら不発に終わりましたが、表層のミノーイングで良い魚たちが顔を出してくれました! 今年はワカサギの接岸が順調の様です。ポッコリお腹のナイスバディなトラウトたちに会うために、また近いうちに訪れたいと思います。

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(上写真)ヤシオツツジがちょうど見頃をむかえていました

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(上写真)当日は山側ランガンで10数キロは歩いたのではないでしょうか。坂本さん大城さんお疲れ様でした。

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(上写真)この時期の水位としては少し高めかも

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(上写真)日中の表層水温9℃超え!5月初旬にしては少し高いような気が...。

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(上写真)日差しを浴びて金色に輝くブラウントラウト。パニッシュ85Fにて

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(上写真)まさに三角定規といった表現がぴったりな立派な尾びれでした

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(上写真)今年も登ってみようかな

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(上写真)ボイル打ちで出たブラウントラウト。パニッシュ85Fにて

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(上写真)斑点の模様が最初のブラウンとは少し違いました

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(上写真)何度もジャンプを繰り返してくれたレインボートラウト。パニッシュ85Fにて


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7 years ago

芦ノ湖 Catch&Clean2017 日頃の感謝を込めて(備忘録)-2017.11.12-

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今回で第16回目となるCatch&Clean in 芦ノ湖(湖畔清掃&ブラウン稚魚放流)に参加して来ました。当日は前日の暴風雨とは打って変わってのこれ以上ない秋晴れのお天気で、色付いた木々を眺めながらとても気持ちよく清掃活動を行う事が出来ました。 そして稚魚放流も無事に終わったラストの閉会式。芦ノ湖漁協代表理事である福井さんがお話しされた内容は大変に印象に残るものでした。

よりコンディションの良い魚を釣り人に提供するため漁協ではどんな取り組みを行っているのか、そしてこれを今後どうして行きたいのかなど、静かに淀みなく話をされる姿に今後の芦ノ湖での釣りがこれまで以上にとても楽しみなものになりました!これから益々、芦ノ湖から目が離せそうにありません(*'▽')/

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(上写真)Catch&Cleanの清掃担当エリアは元箱根湾周辺エリアを選びました。※ 写真はCatch&CleanさんのHPより拝借しました。

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(上写真)ブラウン稚魚放流の様子。※ 写真は芦ノ湖漁業協同組合さんのfacebookより拝借しました

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(上写真)福井さんのお話のようす。※ 写真はCatch&CleanさんのHPより拝借しました。

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(上写真)これを読んだうえで福井さんのお話を聞くと、よりいっそう芦ノ湖の釣りが楽しくなると思います

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(上写真)最後の閉会式での集合写真。※ 写真はCatch&CleanさんのHPより拝借しました


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9 years ago

芦ノ湖ブラウン 秋の陣開幕!(備忘録)-2015.11.03-

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芦ノ湖 秋の陣 初戦 今回も首の皮一枚と非常に危うい釣果でしたが、何とか無事に開幕する事が出来ました! 芦ノ湖、ほんといい魚たちが育っていますね!

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(上写真)朝一の表層水温は16℃

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(上写真)芦ノ湖のブラウントラウト(65cm)。パニッシュ85Fにて

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(上写真)パーフェクトな個体でした

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(上写真)とてもよく引く個体でした

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(上写真)芦ノ湖 Hakone as TOKYO-Ⅲ ご当地コーヒー!


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9 years ago

トップが熱い!中禅寺湖のワカサギパターン(備忘録)-2016.05.21-

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この日はKUMAKURAさん、OHOGIさんと共に中禅寺湖へ出掛けてきました。 朝一は私が薦めたポイントに入ったのですが、もしみんなが釣れなかったらどうしよう...。などとかなり気を揉んでいたのですが、そんな心配などまったくの不要で、というかお前が早く釣れよ! と逆にプレッシャーを掛けまくられました(汗)

この日は明るくなってからのトップの反応がとても良く、いつもあと一歩のところで手にする事の出来なかったブラウンもTOPのミノーにガバッ!と出てくれ、それを大型ネットでもってこれまたガバッと掬う事が出来ました。こんな熱いミノーゲームが楽しめるのも恐らくあと僅かの筈。あ~直ぐにでもまた出掛けたい(〃▽〃)

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(上写真)小型が多くなってきましたが、相変わらず多くのワカサギたちを見かけました

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(上写真)CB 70 DRIFT TR 水面直下を体を震わせながら泳いでいる弱ったワカサギを演出してやりました

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(上写真)TOPに出たレイクトラウト(63cm)。水面が炸裂する瞬間はも~たまりません!

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(上写真)CB 70 DRIFT TR (No.51 ワカサギⅡ)による釣果

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(上写真)こちらもTOP に出たブラウントラウト(55cm)。大型ネット(チェリーネット・サクラ)にしたお蔭で、今回は手にする事が出来ました。photographer  熊倉さん

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(上写真)来てくれてほんとありがとう! これまでバラし続きだったので喜びもひとしおでした。

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(上写真)こちらもCB 70 DRIFT TR(No.51 ワカサギⅡ) による釣果

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(上写真)とても太かったです

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(上写真)WE LOVE アブラびれ♡

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(上写真)国道側へポイント移動。新緑が目に気持ちいい!

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(上写真)シロヤシオが見頃でした

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(上写真)この日のお昼

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(上写真)終了間際の3分前に来てくれたレイクトラウト。ラスト30分でようやく魚が入ってきた感じでした。パニッシュ85Fにて

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(上写真)夕刻 7:00 釣り終了。今日も一日ありがとうございました。


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10 years ago

蝉ブラを求めて初夏の中禅寺湖へ 2014

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エメラルドグリーンの湖水の奥深くから、突如 黄色い影が浮かび上がってくるあの光景、あの緊張感、そして最後に訪れるあの敗北感(またフラれたぁ~) 今回は備忘録として2014年6月の中禅寺湖での蝉の釣りについて振り返ってみました。

春先に関東地方を襲った季節外れの大雪に代表されるように、2014年の前半はとても不安定な天候が続いたという印象が強く残っています。これは4月、そして5月に入ってからも雨という形でダラダラと続き、中禅寺湖では異常なくらいの水位上昇という形でその影響が現れました。

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そして6月、依然として雨に見舞われる日がとても多く、湖の水位はさらに上昇の一途を辿っていました。湖岸線はさらに後退し、この時期のブラウンの良い着き場となっているブレイクラインは射程圏内の遥か向こうといった具合でした。 この降り続く雨は肝心の蝉の活動にも大きな影響を与えたようで、葉の裏をひっくり返せば沢山の蝉が居るのに、一日中その鳴き声を聴く事が出来なかったなんて日も珍しくはありませんでした。 勿論、こんな日は湖面に落ちている蝉などは居ないため、これを狙ったライズなど起こる筈もなく、湖面はいつまで経っても静まり返ったままでした。

でもこんな状況でも蝉を強く待ち望んでいる個体は居るようで、6月初旬の週末、今年も何とか無事に蝉初めを迎える事が出来ました。 この時使用したルアーは美蝉(ビセン)。ハルゼミをモチーフにしたトラウト用のトップウォータープラグで、私は市販の物をフックを交換して使用しています。当日はこの美蝉(ビセン)をロッドティップを高く掲げた状態で小刻みに連続シェイク! それと同時にゆっくりとリーリングも行ってやる事により、水面を羽をバタつかせて移動する溺れた蝉を演出しての釣果でした。

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ところがこの積極的な誘いの釣り、昨シーズンはテッパンの誘いであった筈なのですが、どういう訳か今年はなかなか反応が得られませんでした。 水位の上昇による湖岸線の後退、これが魚と人との距離を縮めてしまった事が魚には相当なプレッシャーとなっているのではないだろうか? これは私の勝手な解釈ですが、今シーズンの蝉の釣りを通して常に感じていた事でした。

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そんな状況のため、今シーズンはこれまでよりもさらに細心の注意を払って魚へのアプローチを試みました。水辺にはなるべく近づかずに、何をするにも兎に角、静かにそ~っと、そ~っと! そして水辺から僅か3m足らず、小雨がシトシトと降り続けるなか、美蝉(ビセン)のホットケに出てくれたのは良型のブラウントラウトでした。 美蝉が漂う湖水グリーンに突如さす黄色い影! その後激しく割れる水面、手に伝わってくるフッキングの感触! その後の相手との激しいやり取りと、ネットイン後に訪れるこの上ない安堵の感情! これらどのシーンを思い返してみても間違いなく今期5本の指に入るであろうとても印象深い出来事でした。

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きっとまた来シーズンは違った顔を見せてくれるであろう中禅寺湖の蝉パターンの釣り。今から来年が待ち遠しくて仕方ありません!

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〇 使用タックル

ロッド : TLB-83DT ラグレス・ボロン (SMITH) リール : 10 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb (MORRIS) ルアー : 美蝉(ビセン) (SMITH)       ※ フック交換実施。ラインはアイのスプリットリングに直結。 フック : フロント側 シュアーフックWトラウトタテアイ 4B (SMITH)       リア側 シュアーフックWトラウトタテアイ 5B (SMITH)       ※ バーブは潰してあります ネット : チェリーネット・サツキ (SMITH)

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水辺のできごと

トラウトルアーフィッシングの備忘録

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