今回は黄色いアイツに会いに、またも中禅寺湖へ出掛けてきました。 恐らく彼らが活動を開始するのは日が昇ってからだろうという判断で、朝の2時間は国道側で過ごしました。朝一といえども表層のミノーイングはさすがに厳しく完全ノーバイト。早々にメタルミノーの釣りに切り替えました。そしてキャストすること数投目、中層付近(10m前後)をイメージしながらトントントン♪ とリズミカルに探っていると...。
何の前触れもなしに突如『ズドン!』(この感触はやはりクセになります) 今シーズンもっとも恰幅の良いレイクトラウトが顔を出してくれました! そしてすっかり日が昇ってしまった午前7時過ぎ。前回会えなかった黄色いアイツを探しに山側のポイントへ向けいざ出発です! やはりこの日も蝉は鳴いていませんでした。ライズも無ければボイルも無し! 目の前に広がる湖面からは生命感はまったく感じられませんでした。 でも俺は騙されないよ! いないフリして、実は居るんでしょ! ひざ下くらいまで軽くウェーディングして、黄色から藻色グリーンに変わる最初のブレイクのちょっと先(立ち位置から10mほど)を狙って美蝉(ビセン)を扇状に何度も放り込みました。着水と同時にロッドティップを使って小刻みに連続シェイク!この日は結構な波があったので、いつもより強めのアピールを心がけました。 思いのほか結果は早く出ました。藻色グリーンの水底から一瞬黄色い影が見えたか?と思った次の瞬間にはすでに水面が割れていました。(よっしゃ!)
でもそんな喜びに浸っている場合ではありません。 (乗った?乗ったか!?) 急ぎリールハンドルを数回巻いてラインテンションを確かめてみると...。 乗ってた~!! その後はほんとあっという間でした。決してすんなり上がって来てくれたという事ではなく、ドラグ音ギーギーの激しいファイト!そして雑技団ばりの全身を水面から出しての横っ飛びジャンプを何度も披露されてしまったため、こちらが呆気にとられてしまったというのが本当のところです(汗) 無事にネットイン出来た時には、もう嬉しくてうれしくて、年甲斐もなく歓喜の雄叫びを上げてしまいましたよ。相手は62cmの雌のブラウントラウト(彼ではなく彼女でした)。今週はニヤニヤが収まりそうにありません(*'▽')/
(上写真)中禅寺湖のレイクトラウト(75cm)。サクラマス用の大きなチェリーネット(Lサイズ)を使用する様になって取り込み時のバラシは激減しました。
(上写真)ズドンっ!!ととても良い出方をしてくれました
(上写真)メタルミノーEX(No.07 グリーンレーザー)
(上写真)彼らに何度も威嚇されました
(上写真)美蝉(ビセン)。ベリー&テイル共に スミス・シュアーフック4Bに換装。ラインは直結で使用しています。
(上写真)小型ですがパコーン!ととても良い出方をしてくれました。美蝉(ビセン)にて。
(上写真)殆どが2~3cmの小型ばかりでしたが、相変わらず多くのワカサギたちの姿を見ることが出来ました
(上写真)中禅寺湖のブラウントラウト(62cm)。美蝉(ビセン)(No.11 ゴーストハルゼミ)にて。
(上写真)ここ数年、綺麗で大きな個体が釣れるようになった事を実感しています。きっかけはともあれC&Rの賜物ですね。
(上写真)中禅寺湖では朱点のないブラウンを多く見掛けます
(上写真)尾鰭も立派です
(上写真)帰りはレモン牛乳で祝杯!
今シーズン2回目の中禅寺湖。 数&サイズこそ出ませんでしたが、美鱒たちが相手をしてくれました。
(上写真)暑くもなく寒くもなく、今が一番いい時期ですね!
(上写真)早くもハルゼミが出ておりました!
(上写真)岸際は沢山のワカサギたちで溢れかえっていました!
(上写真)日中の表層水温は10℃。まさにベストです。
(上写真)今シーズンの初レイク! パニッシュ85Fにて
(上写真)レイクトラウト
(上写真)真っ昼間に出てくれた美形のレインボートラウト。パニッシュ85Fにて
(上写真)鰭ピンの尾びれ
最近 急に朝夕の寒さが厳しさを増し季節がやっとカレンダーに追いついてきたなと感じられるようになってきました。しかし日中の気温は依然高く、11月とはとても思えないような温かい日が続いており、夏の異常気象の影響が未だあとを引きずっているなと感じさせられます。こんな到底秋とは思えない状況でも暦の上ではすでに冬。河川や湖では一部のC&R区間などを除いて大部分のフィールドが禁漁期を迎えてしまいました。
私もそうですが、この異常気象の影響で満足行く釣果が得られないまま今年の釣り納めを強いられてしまったアングラーの方も少なくないのではないでしょうか。そんな状況の中、今回 私は2007年の自然フィールドでの釣りを満足行く形で締めくくりたいと、禁漁まであと少しだけ猶予の残された阿寒湖に今年最後の釣果を求めて出掛けてきました。 ~ 釣行2日目 大島にて ~ 『今朝はまだ釣れてません。』 先ほど知人から届いた釣果情報を催促するメールに、この一行だけ書いて返事を済ませました。釣行2日目のこの日、私は良型アメマスを求めて朝一から大島に渡っていました。入ったポイントは大島の南西角で、ここからは対岸にある通称『原野』と呼ばれる葦原が延々と続くポイントを一望する事が出来ました。このポイントは初日である昨日にも訪れており、いきなり良型サイズのアメマスを手にする事のできた、今の私にとっては唯一望みを託すことのできるポイントでした。
しかし私のこの願いもむなしく、釣りを開始してからすでに2時間以上が経過しましたが、たった一度のバイトすらありませんでした。 (あ~ぁ ダメかぁ~) 自然のフィールドなのだから、たった2時間釣れない事くらい特に珍しい事ではないのですが、前回 阿寒湖に訪れた際に夢のような好釣果を経験した私にとっては、この2時間はとても長く感じられるものでした。 実は そう感じられたのにはもう一つの理由がありました。それは昨日も厳しい釣りを強いられていたからなのですが、初日にいきなり良型アメマス(52cm)をキャッチする事が出来たためか、その嬉しさのあまり釣りをしている最中はさほど気にもなりませんでしたが、宿に帰り冷静になってその日一日を振り返ってみると、明らかに厳しかったと言わざるを得ない釣果でした。 (今回の阿寒湖、どうしてこんなに厳しいんだ...!?) 初日の釣りを終え宿に帰り、温泉に浸かりながらその理由についていろいろと考えてみました。とりあえず一日を振り返ってみます。 天気は曇り時々雨(霙混じり)、西の風(強風)、気温7℃、そして水温は8℃。昨夜この秋初めての雪が降ったそうです。 ・(雪の影響か?) 雪が降ったからといって水温が急激に低下したとも思えません。 ・(産卵期を迎えているから?) 阿寒湖へ流れ込む尻駒別川はこの時期、アメマスの産卵場所として有名ですが全個体が産卵に参加している訳ではない筈です。 ・(ポイントの選択ミス?) 西岸を除く大島周り全てを探ってみたしなぁ...。 ・(水質の影響?) 初日に釣りをしていてずっと気になっていた事がありました。それは水の透明度がとても悪かった事です。水色は紅茶色で腰の位置まで水に浸かると履いているウェーダーシューズが見えないほどの濁りでした。この状況を見た最初のうちは、強風(西風)による高波の影響で底砂が巻き上げられ濁りが入ったのだろうくらいにしか考えていませんでした。しかし風裏である島の東側に入っても状況は同じで、むしろこちらの方が濁りが酷いといったありさまでした。さらに波間に漂う消えることのない無数の泡の存在も気になりました。 (この状況ってあれだよなぁ...。) とりあえずフィッシングランド阿寒さんにことの真相について確かめてみる事にしました。
そして一夜明けた翌朝(釣行2日目) 『そう、ターンオーバーだよ!』 あっさり言われてしまいました。 フィッシングランドの桶屋さんの話によると阿寒湖は今 ターンオーバー真っ只中! このため湖全域に濁りが入っており魚の活性があまりよくないとの事でした。 『ああ、やっぱりそうなんですね。』 ターンオーバーという現象を知らなかった訳ではありません。その発生メカニズムについても、ある程度は説明できるつもりでもいます。冷静になって考えてみれば、気温・水温が急激に低下するこの時期にこの自然現象が起こることはごく当たり前のこと、自然の摂理です。なのに釣行を計画している段階では、こんな状況になることなどまったく想像すらしませんでした。魚の反応がいまひとつ良くないこの状況は決して歓迎できるものではありません。しかし、あれこれ騒いだところで今更どうにかなるわけでもなく、これもまたひとつの良い経験だと納得し、素直に受け入れる事に決めました(事実、私にとってこんな経験は初めてのことでした。秋のターンオーバーが始まる時期には大部分の湖でトラウトは禁漁期を迎えているため釣りなどしたことはありませんでした)。
(ああ、ダメかぁ~) 時刻はすでにam9:00。島影であった大島西岸にもようやく陽の光が差してくるようになりました。するとこれと同時に湖水の濁りも露わになりました。 (こんなに濁るもんなんだ!) 以前訪れた際に目にした水色とはまるっきり異なっています。これだけ濁りがきついと魚がルアーを見つけるのは容易ではない筈です。 (気合を入れていかないととんでもない事になるな!) この光景を目の当たりにして、ことの重大さを改めて実感した瞬間でした。 陽が高くなるに従い、徐々に風が強くなってきました。昨日とは逆の東風です。ルアー操作も難しくなってきたため、風裏となる大島西岸の浅瀬までポイントを移動する事にしました。 ここは前回訪れた際、根掛かりに大変苦しめられた場所で入るのをずっと躊躇っていたポイントでした。 第1投目、左後方から風を受けバッハスペシャル・ジャパンバージョン18gを50メートルほど大遠投します。今回初めて使用したロッド『TRBX-SS83SD』との相性はバッチリです! 着水と同時にリーリングを開始。先ずは表層レンジをやや早目のリーリングで探って行きました。およそ2/3ほど引いてきた辺りでしょうか、魚がじゃれつくような感触がライン越しに伝わって来ました。そして第2投目、先程と同じコースをトレースし直すとほぼ同じタイミングで明確なバイトがやって来ました。間髪を入れずにロッドティップを頭上へと煽りアワセを入れます。しっかりとフッキングした様で、相手はいきなり水面を割って大きくジャンプを繰り返しました。どうやら魚たちは(少なくともレインボーたちは)表層近くを回遊している様子です。それならばとルアーをサイズダウン。ピュアの13g(シルバー)に付け替えフルキャストしました。着水後は5秒ほどカウントを刻んだ後にリーリングを開始しやはり表層レンジを気持ち速めにトレースしました。およそ半分くらい引いてきた頃でしょうか、突然リールハンドルの巻き抵抗が軽くなりました。 (おっ、喰い損なったな) おそらく魚はまだルアーを追尾しているはず。その後も何事もなかったように続けてリーリングを続けていると...!!! 今度は確実にハリ掛かりしました。相手はドラグを鳴らして猛烈な勢いで一気に沖へと向かって走り出します。 『おぉ~ 凄い引き!!』 やはりやる気のある個体は表層に居るようです。色々と試してみたところ、ターンオーバーによる濁りのためか視認性の良い光モノ(特にゴールド系)に効果がありました。釣れてくる魚たちはみなフッキングと同時に激しいジャンプを繰り返しました。ネットに納まってからもこの抵抗は続き、最後まで本当に気が抜けません。 (おっ、今度はサクラマスだ!) 先程までのノーカンジがまるで嘘であったかの様に、この後も心地よいテンポで釣れ続きました。ポイントによりこんなにも魚の付き方が違うとは本当に驚きです。
しかし釣れてくる魚はレインボーとサクラマスばかり。なんとも贅沢な話ですが、この場所でこのまま釣りを続けていても恐らく釣れてくる魚種に変わりはないでしょう。今回の釣行目的はあくまで良型アメマスを手にする事です。多少後ろ髪を引かれる思いはありましたが、まだ見ぬさらなる良型アメマスを求めて大きくポイントを移動する事にしました。
次に入ったポイントは大島の南西角から300メートルほど北上した地点で、大島西岸のほぼ中央位地に当たるところでした。ここは湖底図で確認してみると浅瀬が続く大島西岸の中でブレイクが最も岸近くに寄った場所となっており、周囲とは明らかに地形が異なっています。
目の前に広がる湖底には、先程まで探ってきたポイントと同様に、枕大の岩が沖までぎっしりと敷き詰められている様子で、適当な探り方をしていれば根掛かりは必至といった感じでした。そこでまず根掛かり回避可能なレンジを探ることから始め、その後 ポイントを扇状に広く探ってゆきました。そして探り始めてからおよそ5分ほど経った頃でしょうか、ピックアップ寸前のルアー後方を猛追してくる魚の姿が目に入りました。 (おおっ!!!) サイズは優に50cmはあろうかといった感じ、波と光の反射の影響ではっきりとは確認することは出来ませんでしたが体側には白い斑紋があったような気がします。 (このポイントか!) 胸に手を当てずとも心臓の鼓動が急激に速まって行くのが感じ取れます。急ぎルアーを回収し先程とまったく同じコースを再度トレースし直しました。(ふぅーっ...) まずは魚信なし。あまりの緊張と興奮で息が詰まります。そこでいちど大きく深呼吸して気持ちを整えました。 (よし、もう一度!) 背中に幾分強い風を感じながらピュア(13g)を沖のブレイク目掛けてフルキャストしました。そして着水と同時にカウントを刻み、ルアーが着底するであろう直前のタイミングでリーリングを開始した矢先の出来事です。竿先に鋭いアタリが伝わってきました。間髪を入れずにロッドでアワセを入れます!(ぬっ! ... ん!? ......んんっ???) 竿先できいてみても生命感はまったく伝わってきません。どうやら単なる根掛かりの様です。 『なんだよ、もっ-っ!!!』 一瞬にして緊張の糸が途切れてしまいました。流れを止めていた血液が一気に全身を巡ったのか、顔が上気するのが感じられました。 一度気持ちをリセットする必要があるようです。時刻はpm14:00過ぎ。岸辺に横たわる樹木に腰を掛け、冷え切った缶コーヒーと携帯ビスケットを口に運び少し休憩をとる事にしました。 結局、この後2時間近く同じポイントでキャストを繰り返したのですが、釣れたのは42cmの金色に輝くアメマス一匹のみでした。 このままの状態で一日の釣りを終えるのも悲しい気がしたため、昼間に複数匹のレインボーとサクラマスを手にする事が出来たポイントへ急ぎ引き返しました。そこではやはりレインボーのみでしたが、すぐに私の相手をしてくれました。 そして時刻はpm4:30。 雌阿寒岳へ沈む夕陽を背景に、逆光のなか何度もジャンプを繰り返す魚のシルエットを目に焼き付け、この日 大島をあとにしました。(さて 明日は最終日、いったいどこへ入ろうか?)
~ 最終日 またまた大島にて ~ 最終日であるこの日、私はまた大島に渡っていました。昨夜、セイコーマートで買った豚丼と缶ビールを飲みながら、これまでの状況を思い返し何度も脳内会議を繰り返した挙句に出した結論でした。硫黄川、キナチャウシ、尻駒別、オンネナイ、ヤイタイ、林道前...??? どのポイントもいまひとつ釣りをするイメージが湧いてきません。インレットなど、産卵場所はそっとしておいてやりたいですし、そして何より秋深まったこの季節、熊との遭遇が頭をよぎってしまい本能的にこれらポイントに入ることを躊躇いました。観光地に近い場所で『そんなばかな!』と思うかも知れませんが、この地が野生動物たちの生活圏である事に間違いはありません。昨日も周囲の山々から響く鹿の甲高い鳴き声を一日中耳にしていました。何かあってからでは洒落にもなりません。危険にはこちらから近づかないのがいちばんです。 この日まず最初に入ったポイントは大島西岸の例の浅瀬でした。朝一からやや強い東風が吹いており、湖面がイイ感じに波立っています。 第1投目、昨日までと同じように表層レンジからまず探って行きました。するとピックアップ寸前(ロッドティップからほんの20cmほど)のルアーに魚が猛然とアタックしてくるのが一瞬目に入りました。するとその直後に竿先にまるでダンベルでも取り付けたかの様な急激な負荷が加わり、ロッドティップはおろかバット部分まで水中に絞り込まれました! (おっ、おおおーっ!!!) 今回に限らず阿寒湖の魚(特にレインボー)はピックアップ寸前のルアーにバイトしてくる頻度が多く、本釣行では全体のおよそ3割ほどがこのようなタイミングでフッキングしてきました。なかには水面上に飛び出たルアーに対して、水面を割って飛び出してくる個体などもおり最後まで本当に気が抜けませんでした。水が澄んでいればルアー後方をチェイスしてくる相手の姿を見る事ができ、僅かでも気持ちの準備が出来るのですが、今回は濁りのためそうもゆかずよりエキサイティングな釣りを楽しむ事が出来ました。
そして釣り開始からおよそ2時間が経過したam8:30。サービス精神旺盛なレインボーのおかげで目はすっかり覚め、心も体も十分に温まりました。 (よし もう十分だな!!) 本釣行の目的である良型アメマスを求めてポイントを移動する事にしました。 場所は初日に良型アメマスを釣り上げた大島の南西角で、大島南岸の深場と西岸の浅瀬が交わるかけあがりを狙います。そこでは滝口方向から吹く強い風により湖水に強めの流れが出来ていました。
釣り始める前にまずタックルの確認です。ライン先端を2mほどカットしピュア13g(BHGカラー)を結び直しました。水に浸けてしまったせいか、ドラグの調子がいまひとつ良くないのが気になります。 (よし、とりあえず準備OK!) 恐らくなにも起こらないでしょうが、まずは表層レンジから探ってゆきました。案の定、何も起こりません。続いては中層(5m程度)レンジを探ります。するとルアーまで残り5m位のところで魚信にも似た違和感が手元に伝わってきました。すかさずアワセを入れますが何も起こりません。(...???) その後何度か同じコースをトレースしてくるとまたも同じようなタイミングで手元に違和感が伝わってきました。どうやらかけあがりのショルダー部にルアーが接触した時の感触が手元に伝わって来ていたようです。 次は一気にボトムまで落とし込みました。水深は10m前後といったところでしょうか。ややゆっくりとしたリーリングでラインを巻き取りました。湖流の影響でかなりルアーが浮かび上がって来てしまっている感じです。ルアーウエイトを上げようかとも思いましたが、とりあえずあと数投はこのままで行くことにしました。再度ボトムレンジを探り、今度は途中何度かリーリングの手を止めてルアーに上下の動きを加えました。するとリールハンドルの巻き抵抗が一瞬だけ軽くなる手応えが感じられました。 (んんっ???) 気持ちを落ち着け今までとスピードが変わらぬようリーリングを続けていると 『ガンッ!!』 ルアーまで残り数メートルといった地点で強烈なアタリが手元に伝わってきました。おそらくルアーを喰い損ねた相手がそのままルアーを追尾、かけあがりの頂上で再度ルアーにアタックしてきたものと思われます。 相手は一気に下へと潜ってゆきました。湖底は大きな岩だらけ、もしそこに入り込まれでもしたら6lbのナイロンラインではひとたまりもありません。相手に主導権を握られないようにとすかさずロッドを立てて表層に引っ張り出そうと試みました。魚が大きく頭を振って必死に抵抗している様子がライン越しにはっきりと伝わってきます。この独特の重たい引きと頭の振り、まだ見た訳ではありませんがアメマスに間違いありません。しかも大きい! この後一進一退のやり取りがしばらく続きました。そしてようやくその姿が露わになります。やはりアメマスです。水面で激しく身をくねらせて抵抗を続けています。(お願いだからバレないでくれよ) 直ぐに背中のネットを取り外してランディング体勢に入りました。これでもかというくらいにロッドを持つ右腕を後方に伸ばしてロッド先端が必要以上に立つことが無いように調整、アメマスをネットへと誘導しました。相手が暴れる度に寿命が縮まるおもいです。このタイミングで過去に何度大物をバラしたことか。バラした後のあの悔しさはもう二度と味わいたくはありません。 (必ず逃がしてやるから、お願いだから暴れないで...) 私のこの願いが通じたのかアメマスが一瞬大人しくなりました。 (よし 今だ!!) 無事にネットに納まった相手は56cmの雄のアメマスでした。阿寒湖での自己記録更新です! 相手は騙されたと言わんばかりにネットの中で身をくねらせています。時刻はam9:30。帰りの渡船が迎えにくる3時間前の出来事でした。
〇 使用タックル ロッド : TRBX-SS83SD(SMITH) リール : TWINPOWER 2500(SHIMANO) ライン : SUPER TROUT Advance 6lb(MORRIS) ルアー : BUCH SPESIAL JAPAN VERSION 18g(SMITH) PURE 13g(SMITH) フック : シュアーフック サクラマス2G(SMITH) ※ バーブは潰してあります ネット : マリエット・ネット(SMITH)
今回で第16回目となるCatch&Clean in 芦ノ湖(湖畔清掃&ブラウン稚魚放流)に参加して来ました。当日は前日の暴風雨とは打って変わってのこれ以上ない秋晴れのお天気で、色付いた木々を眺めながらとても気持ちよく清掃活動を行う事が出来ました。 そして稚魚放流も無事に終わったラストの閉会式。芦ノ湖漁協代表理事である福井さんがお話しされた内容は大変に印象に残るものでした。
よりコンディションの良い魚を釣り人に提供するため漁協ではどんな取り組みを行っているのか、そしてこれを今後どうして行きたいのかなど、静かに淀みなく話をされる姿に今後の芦ノ湖での釣りがこれまで以上にとても楽しみなものになりました!これから益々、芦ノ湖から目が離せそうにありません(*'▽')/
(上写真)Catch&Cleanの清掃担当エリアは元箱根湾周辺エリアを選びました。※ 写真はCatch&CleanさんのHPより拝借しました。
(上写真)ブラウン稚魚放流の様子。※ 写真は芦ノ湖漁業協同組合さんのfacebookより拝借しました
(上写真)福井さんのお話のようす。※ 写真はCatch&CleanさんのHPより拝借しました。
(上写真)これを読んだうえで福井さんのお話を聞くと、よりいっそう芦ノ湖の釣りが楽しくなると思います
(上写真)最後の閉会式での集合写真。※ 写真はCatch&CleanさんのHPより拝借しました
先日、北海道は雨竜郡幌加内町にある朱鞠内湖に出掛けてきました。 今回初めて訪れたフィールド。狙うイトウの姿が見えないなか、本当にこの探り方で合っているのかと!? 何度もなんども自問自答を繰り返した毎日でした。
見渡す限り手付かずの大自然の中、ときおり熊笹が踏み締められる物音に怯えながら、次第に五感が研ぎ澄まされて行くのがとても快く感じられました。 着いていきなり気温30℃(水温は20℃)の洗礼!さらに朝からピーカン無風という条件が度重なったため一時はどうなる事かと思いましたが、数少ないチャンスタイムをなんとかモノにする事ができ、最後のさいごラスト90分に念願の朱鞠内湖のイトウを手にする事が出来ました。 この少し前に、見た目でふた回りは大きいごんぶとサイズの個体をネット際でバラシていたのでその喜びといったら並大抵のものではありませんでした。 やはり釣りは最後まで諦めるもんじゃないですね! 最後に、遠路遥々駆け付けてくれ一緒になって釣りを楽しんでくれた坂本さんはじめ、色々なアドバイスや励ましをしてくれた Crazy A(クレイジーエー)のみなさま、本当に励みになりました。ありがとうございました(*'▽')/ (参考)朱鞠内湖 公式ウェブサイト
(上写真)朱鞠内湖までは旭川空港からレンタカーを使って2時間弱といった感じでした
(上写真)湛水面積としては日本最大を誇る人造湖である朱鞠内湖。北欧のフィヨルドなどと形容されるこの湖は湖岸線がとても複雑に入り組んでおり、さらに大小あわせて13もの島が存在すると言われています。まさにポイントは無尽蔵といった感じです!
(上写真)途中の旭川市内からは大雪山系の旭岳が見えました。いつかは登ってみたい!
(上写真)今回お世話になったお店たち(他にツルハドラッグも)。朱鞠内湖周辺(半径約20km圏内)にはお店が無いため、特に車中泊などをする方は途中のお店で買い出しが必要かと思います。
(上写真)イトウ釣りで有名な河川『手塩川』。流れが太いねぇ~!
(上写真)日本最寒記録『-41.2℃』を持つ幌加内町。ちなみにこの時の気温は+30℃でした ι(´Д`υ)
(上写真)今回お世話になった『レークハウスしゅまりない』。湖畔(前浜)まで歩いて5分といった立地です
(上写真)エントランスと玄関ホール。ちょっとしたギミックなどもありとても雰囲気がありました。
(上写真)玄関ホールから部屋へと続く廊下(写真上段)。ダイニングテーブルの横にはビリヤード台やバーカウンター、そしてタイイング用のスペースなども設けられていました(写真下段)
(上写真)部屋の前の廊下からは湖を望むことが出来ます(写真上段)。お部屋は釣りには勿体ないくらい立派でした(写真下段)
(上写真)レークハウスしゅまりないの裏玄関(写真上段)。一階には濡れたウェーダーやベストなどを乾かせる専用の暖房部屋が設けられているので釣り人としては大変助かりました(写真下段)
(上写真)量もお味もまったく申し分なし! 同宿のアングラーさんたちとその日の釣果について話しながらの食事は大変美味しく、お酒もススミマシタ!
(上写真)湖畔にある朱鞠内湖遊漁者管理休憩所。ここで日釣り券の購入や渡船の手配をする事が出来ます。
(上写真)朱鞠内湖の釣りではシングル・バーブレスフックの釣りが義務付けられています(チェックあり)
(上写真)今年は特に超満水という事もあり、立ち込みが出来るポイントは限られているそう。背後には深い森が広がっているため、徒歩でのポイント移動はほぼ無理という事で渡船を利用しました。※ 湖畔キャンプ場の直ぐ隣が渡船の基地となります
(上写真)まさに北欧といった景色が広がる朱鞠内湖(北欧には行ったことないけど...)
(上写真)こんな景色の中で釣りを楽しみました。至る所にスタンプ(切り株)があり、事前に聞いていた根掛かりが多いよ!という意味が良く分かります
(上写真)間近で見るととても怖いんですけど(;´Д`)
(上写真)こんなに大きなクマゲラ、しかもこんな間近に初めて見ました!
(上写真)風が無く、釣れる気がしませんが...。
(上写真)厳密にはこの魚が朱鞠内湖での初イトウでした(40cm)
(上写真)滞在中の表層水温はほぼ18~20℃の間で推移していました
(上写真)入ったポイントの殆んどで体長2、3cm程のワカサギの姿を見ることが出来ました
(上写真)そして空けて翌朝。前浜から見る朝焼け☀ よし今日も一日頑張るぞ~!
(上写真)渡船用のボート。隣りには手漕ぎボートやエレキの貸し出し施設などもあったようです
(上写真)レークハウスしゅまりないの中野さん頼みの渡船を利用しました
(上写真)ピッシリ山(1,032m)の頂にはいまだに雪がありました
(上写真)朱鞠内湖ならではといった景色
(上写真)超スーパー冠水ブッシュ!(ヤナギの木だそうです) こんな所にもイトウが潜んでいるといいますが、とてもじゃないけど探れません(;´Д`)
(上写真)湖畔で見ることの出来る木々の殆どが白樺とこのダケカンバ?でした
(上写真)蝦夷ハルゼミの最盛期で湖面に落ちた個体をコイやウグイが捕食していました。もしイトウの蝉パターンなんかがあればそれはもう迫力満点でしょうね!
(上写真)ウグイ釣りに関して言うならばもうマスタークラスかと...(;'∀')
(上写真)根掛かり時のルアー回収器がとても役に立ちました。ちなみに今回釣行でのルアーロスト数は1個でした
(上写真)粘土質(赤土)の地形が多いことから、波が出るとあっという間に水際が白く濁ってしまいます。ですが今回はこれがイトウ釣りのチャンスタイムとなりました!
(上写真)粘土質のボトムを叩くものだから、リップは直ぐにこんな具合に(;´Д`)
(上写真)時どきアメマスも釣れました。パニッシュ85F(シングルバーブレスフックに変更しています)にて
(上写真)朱鞠内湖のイトウ(69cm)。パニッシュ85F(No.23 クレイジーヤマメ)のジャークアクションにて
(上写真)最終日にようやく手にする事の出来た朱鞠内湖のイトウ。先月には115cmという記録魚が出ているようにイトウとしては決して大きなサイズではありませんでしたが、久しぶりにシビレタ~といった釣行となりました。
(上写真)風が吹き荒れたタイミングが今回のチャンスタイムとなりました! 岸と平行に走るブレイクラインに対してルアーを斜めに通してやって、逃げ惑うウグイを演出。青ナイルと白ナイルの境目辺りをルアーが通過したタイミングでゴゴンッ!!と喰ってきてくれました(≧▽≦)/ ちなみにこの時期のイトウは産卵のために岸寄りしているウグイを捕食する個体が多いと聞いています。俗にいうウグイパターンというやつです。
この体高&幅広の魚がずっと欲しかったんです! ワカサギを鱈腹喰って、まさにお腹ははち切れんばかり 芦ノ湖、本当にいい魚たちが育っていますね!!
(上写真)芦ノ湖のブラウントラウト。チェリーブラッドLL70Sの表層ただ巻きにて。
(上写真)日没直後に来てくれました!
芦ノ湖 秋の陣 初戦 今回も首の皮一枚と非常に危うい釣果でしたが、何とか無事に開幕する事が出来ました! 芦ノ湖、ほんといい魚たちが育っていますね!
(上写真)朝一の表層水温は16℃
(上写真)芦ノ湖のブラウントラウト(65cm)。パニッシュ85Fにて
(上写真)パーフェクトな個体でした
(上写真)とてもよく引く個体でした
(上写真)芦ノ湖 Hakone as TOKYO-Ⅲ ご当地コーヒー!
毎年楽しみにしている春蝉パターンの釣り、今年は結局行けずじまいでシーズン終了を迎えてしまいました。7月を迎えたいま、なんだかやり残した感が大きく募ってきます。(あぁ~、綺麗なブラウン釣りたかったなぁ!) 今回私はこのなんとも言えないモヤモヤ感を少しでも払い去ろうと、梅雨明け間もない7月のハイランドレイクにふたたび出掛けてきました。
(これだけ涼しいなら、まだいけるでしょ!!) 確かつい先日、関東地方にも梅雨明け宣言が出されたばかりであると記憶しているのですが、嬉しいことにここ中禅寺湖では、今日も朝から雨が断続的に降り続いていました。3連休の初日にあたるこの日、日本を代表する観光地である奥日光で、雨降りを喜んでいる人間はきっと私くらいのものでしょう。 当初の予定では、前回(2週間前)の釣行で、今シーズンの釣りはこれで終いと考えていたのですが、ここ最近続いているこの戻り梅雨による悪天候の影響で、私の気分はすっかりと梅雨明け前の状態へと戻ってしまっていたのでした。
(上写真) つい先日、梅雨は明けた筈なのですがこの日も雨が...
(上写真) この日の朝一の気温17℃、表層水温は19℃。余りの寒さに体の震えが止まりません
この日向かった場所は前回と同じく山側のよく見知っているポイントでした。1軍ルアーの数も残りあと僅か、根掛かりによるロストは絶対に避けたいという今の状況では、湖底の状態をよく知ったこのポイント選択はとても自然な成り行きでした。そして何より、まずまずの釣果も得られていたからです。 am4:00、湖岸線に立ち湖を見渡すと、そこには至るところ 船、フネ、ふね!!!。ライトを灯したヒメトロと思しき船団が目の前を埋め尽くしていました。遠く八丁方面に目をやると、あちらにも船団が形成されている様子です。これだけ多くの船で賑わった中禅寺湖、初めて見たような気がします。 ※ 後日分かった事ですが、この日から3日間に渡って 毎年恒例スポニチ&東レ主催の釣り大会(トローリング)が行われていたようです。どうりでボートの数が多い訳です。 湖面のあちこちではヒットを知らせる鈴の音が聞こえていた事からこの近辺に魚が廻ってきている事が窺えました。 この時、湖面のあちこちで頻繁にライズを確認することが出来ました。でもおそらくその正体はウグイか鱒稚魚のものでしょう。手始めに表層レンジを5、6投探った後は、ルアーのウエイトをアップして早々にディープレンジの釣りに切り替える事にしました。
釣り開始から凡そ2時間が経過したam6:00過ぎのこと、ようやくこの日最初の魚信がやって来ました。キャッチした相手はレイクトラ ウト(63cm)。まさに青年といった感じの元気盛りの個体でした。この個体、ランディングの最中に何かを吐き出していました。原型をほぼ留めていたそれは、体長およそ3cm程のスカルピン、ヨシノボリの仲間でした。今の季節、スカルピンは湖岸線の至る所で大量に目にする事が出来ます。まさに中禅寺湖を代表する住人と言ってもよい存在でしょう。どうやらこのレイクトラウトはその大きな図体と顔つきに似合わず、こんな小さな獲物を捕食してお腹を満たしていたようです。
(上写真) 着底したリップレス・シンキングミノーのファーストアクション(ショートジャーク)で喰らいついてきたレイクトラウト
(上写真) 湖岸線の至るところでこのヨシノボリを見る事が出来ます
そしてそれから間もなく、この日2回目となる魚信が竿先に伝わってきました。ボトムトレースの後半、かなり手前でのヒットでした。魚種はこれまたレイクトラウト(54cm)。こちらは未だ幼さの残る顔つきでした。
(上写真) ヘブンに喰らいついてきたレイクトラウト
7月のこの時期、レイクトラウトのヒットレンジはまちまちでした。 岸から50m以上の沖合の水深20m近いボトムで当たる事もあれば、岸から10m程先の5m前後の浅場でヒットする事もありました。水深5mといったら、表層水温とほぼ変わらない水温です。さすがにこのケースの場合、レイクトラウトは初めからこんな浅場で生活していたとはとても思えません。恐らく水温が低い深場からルアーを追ってやって来たら、ついこんな浅場まで来てしまったといった感じではないでしょうか。ですが仮にそうであったとしても、特に冷水温を好むと言われているレイクトラウトにしてみれば、これはかなりリスクを伴った行動である筈です。でも生きてくためには食べなければならない。まさに、背に腹は代えられないといったギリギリのところでの行動であった事が想像出来ます。 そしてam7:30。さっきまであれだけいたヒメトロ船も残りはもうあと僅か。湖面がようやく静けさを取り戻してきたというタイミングで3匹目がやってきました。リーリングの途中でボトムを取り直そうと、ルアーを落とし込んでいる最中でのバイトでした。この時、ラインにはこれ以上ないくらいの明確な変化が表れていました。(最高の決まり方!) ラインの変化に気付いてすかさずアワセを入れ、これがばっちりと決まる爽快感! さらにこれが、遥か沖合の深場に居る魚に対して決まったというのだから、その満足感といったらありませんでした。この時の記憶だけで大ジョッキ3杯はいける筈です! (ジイイィィィーッ...!!!) ドラグがしばらく鳴り止みません。ルアーまで残りあと10mくらいになって、相手が一気に動きを荒げました。 (クウゥ~っ!!! (*´∇`*)) 手前にあった水中倒木にラインが擦っており、本来ならそんな事をしている気持ちの余裕などまったくない筈なのですが、バット部分から大きく曲がるロッドのしなり具合を眺めて、しばらく悦に入ってしまいました。 (この魚は絶対にキャッチ出来る!) 釣り人ならばおそらく誰でも一度は経験した事があるであろう、何の根拠もないこの自信!この時の私がまさに感じていたものでした。 やっとラインが枝から開放されました。やり取りは恐らく10分以上掛かっていたのではないでしょうか。そして... 『よっしゃ~ ありがとう!!!』 無事にネットに納まった相手はレイクトラウト(70cm)。この湖の頂点に立つ者に相応しい王者の風格漂う立派な体型の持ち主でした。
(上写真) レイクトラウト(70cm)(バッハスペシャル・ ジャパンバージョン 18gにて)
(上写真) その独特の魚体(模様)は爬虫類を彷彿とさせます
(上写真) この大きな尾鰭。引きが強烈な訳です!
今回のこの釣果、使用しているロッドやリールは勿論のこと、ラインにルアーそしてフックに至るまで、これらのどれかひとつにでもその性能が欠けるよう なものがあれば、今回の様なフッキング、さらにはその後のランディングまでには至ってなかったと思います。絶対的な信頼を寄せて使い続ける事の出来る道具に出会えたこと、釣り人にとってこれ以上の喜びはないですね!
〇 使用タックル
ロッド : TRBX-SS83SD (SMITH) リール : CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb (MORRIS) ルアー : バッハスペシャル・ジャパンバージョン 18g (SMITH) ヘブン 16g (SMITH) リップレスシンキングミノー 8cm フック : スプーン用 シュアーフック Wトラウト9G (SMITH) ミノー用 シュアーフック Wトラウトタテアイ6G(SMITH) ネット : マリエット・ネット (SMITH)
今回の芦ノ湖。朝一は予想を遥かに越える暴風雨に、一瞬車から出るのも躊躇われる程でしたが、(こういった天気の日にいいブラウンが釣れるんだよね!)と自身を奮い立たせてポイントへと向かいました。
期待通りに直ぐに魚からの反応がやって来ましたが、魚種もサイズも異なり後が続きません。そしてあっという間にブラウン狙いには厳しい時間帯へと突入。雨風も止んでしまった為、レインボー狙いへとルアーをチェンジしました。ほんとこういう時にリップレスミノーの表層タダ巻きが効くんです! 特大サイズとちょっと大き目サイズの2匹のレインボーが直ぐに顔を出してくれました! 午後はササキさん、韋駄天さん達と合流して東岸を探りました(御二人共に午前中に魚との熱いドラマがあったそうです!)。そしてこれからまさにプライムタイム突入という時に、韋駄天さんとササキさんが共同作業でナイスサイズのレインボートラウトを見事キャッチ!俄然私もやる気がアップしました! そしてラスト30分はとても熱かったですね! (いまアタった!) (あ~ またアタった!!)などなど 暗がりの中 あ~(>_<) だの、う~(>_<) だの 男達の艶めかしく悶え苦しむ声が湖面に響き渡っておりました(笑) 大型の良型ブラウン、絶対釣れると思ったんですが次回に持ち越しです! ササキさん、韋駄天さん今回はありがとうございました。 次回また宜しくお願い致します(*'▽')/
(上写真)朝一はもの凄い暴風雨でした
(上写真)この日のファーストフィッシュ
(上写真)日中の表層水温は9.5℃
(上写真)芦ノ湖のレインボートラウト(73cm)。チェリーブラッドLL70S の表層タダ巻きにて
(上写真)上の写真と同一個体です。フラッシュを炊くと写真の印象が大きく変わりますね
(上写真)こちらも同じく表層のタダ巻きで
(上写真)チェリーブラッドLL70S #03(TSカラー)
今回は未だヒメマスが好調だとの情報を聞きつけ、5月末の中禅寺湖に出掛けてきました。専ら山側での釣りを楽しむ機会の多かった私にとって、ヒメマスの釣りシーズンと言ったら、解禁~5月初旬ぐらい迄のごく短い期間。さらに釣れる時間帯も朝一から午前7:00くらい迄とあっという間で、日中は難しくなるからと比較的釣り易いレイクトラウト狙いの釣りにシフトしたりするのが私の中での常でした。
ところが今年の国道側では、もう直ぐ6月を迎えようというのに未だヒメマスが好調で、いわゆる ”祭り” と呼ばれる状態が続いていました。最盛期には日中だろうがドピーカンだろうが魚っ気が常に感じられ、自身の釣りの腕が上がったんじゃないか? と勘違いする程にとにかく良く釣れました。私が知らないだけで国道側ではごく当たり前の例年通りの出来事なのかも知れませんが、私にとってはかなり衝撃的な出来事でした。
この日入ったポイントは釣り可能エリアのほぼ中間地点。先行者の居ない場所を探し回ってようやく辿り着いたポイントでした。 そこは湖底図の示すところによると見渡す限りの遠浅の地形が続いている様子。実際に探ってみた感じでも、非常に傾斜の緩い地形が続いており、私の大好きな急深のカケアガリは射程圏内の遥か向こうといった感じでした。 もしこんな遠浅の地形で積極的に湖底付近を探ろうものなら、ラインが岩に擦れて直ぐに高切れしてしまうのはきっと間違いないでしょう。全てPEラインで構成されている私のタックルでは怖くてとても手が出せるようなポイントではありませんでした。 このように遠浅エリアの表~中層域を中心に探る機会が多くなった今年の中禅寺湖に於いて、私が使用するルアーも必然的にこれらレンジを効率的に探れるものが中心となって行きました。 スミス製品の中には、これら条件を満たすルアーがいくつかありますが、この日も真っ先に頭に浮かんだルアーはやはりトラウティンサージャーでした。 遠浅或いはどん深などのエリアを問わず、シーズン初期のヒメマスやホンマス狙いのキャスティングゲームでは必ずと言っていいほど出番の多いルアーとなっています。 今現在、トラウティンサージャーにはサイズやウエイトの違いで4種類のラインナップが用意されていますが、その中で私が最も使用しているのは 6cm(7g)と8cm(13g)の2種類となっています。 朝一など、とりあえず状況を探りたいといった場合にはまずは6cmサイズを選択しますが、広範囲を手返し良く探りたい、或いは向かい風が強くて6cmではキャストが難しいといった場面に於いては8cmサイズをそれぞれ使い分けるようにしています。 この日は周囲に3~5cm程のワカサギの姿を沢山目にすることが出来たため、迷うことなく6cmサイズからスタートすることにしました。
キャスト後は糸フケを取って出来るだけラインが一直線となるようにメンディング作業を行いました。強風下ではなかなか思うようには行きませんが、これをしっかりやっておかないといざという時に貴重なバイトをものにすることが出来なくなってしまいます。 これを手早く済ませたら、次はラインテンションを保ったまま 1・2・3・・・・とカウントを刻みました。 このテンションフォールに於いてトラウティンサージャーは小刻みなバイブレーション・アクションを繰り返しながら水平姿勢でゆっくりと沈下してゆきます。これが特にヒメマスに対しては強烈にアピールしているものと感じています。 そして前回もそうでしたが、この日もまずはカウント10のレンジから様子を探ってみることにしました。魚の活性が高い場合などはこのフォールの際にも喰ってくる事があるため、念のためラインの動きにも気を配るようにしています。そして必要な数をカウントしたら、次はリーリングを開始します。 巻きスピードは状況により色々と変えるようにしていますが、私の中ではスタンダードとなる凡そ1~2回転/秒(2500番ノーマルギアのスピニング使用)というスピードから始めることにしました。 極力一定の巻きスピードで10回ハンドルを回したら、リーリングする手を止めてテンションフォールでカウント3~5を刻みます(これで1セット)。この後はこの巻いては止めてをただひたすらに繰り返してルアーが竿先の視界に入ってくるまで丁寧にやり切るようにしています。 もし、ルアー回収の際にフックに藻が掛かってきたり、或いは明らかに湖底を擦ってしまっているなと感じた場合には、探っているレンジが少し深すぎるのかも知れません。根掛かりによるルアーロストは絶対に避けたいですので、フォール時のカウント数を調整するか、或いはルアーサイズ(ウエイト)を変更するなどして対応するようにしています。 もちろん、これら内容は私の中でのごく標準的な探り方の一例であって、釣り方を限定するようなものではありません。ハンドルの巻き回数を減らして、途中もっと頻繁にフォールを挟んだりすることもあれば、逆に途中でまったくフォールを挟まないただ巻きのみなんて事も度々あります。これは巻きスピードに関しても同様で、とにかく固定観念にとらわれずにその時の魚の状況に合わせて臨機応変に対応するように心掛けています。
前回同様、この日も多くのヒメマスたちが岸寄りしているらしく、am9:00の釣り開始の直後から直ぐに反応がありました。トラウティンサージャーは引き抵抗が大変小さなルアーなだけにアタリは非常に明確でした。手元に伝わって来る時のあの『ゴンッ!』という感触は何度味わってもほんと良いものです! しかし最初の首振りの直後にまさかのポロリ。その日の釣果を占う意味でとても大事な最初の一匹。単に験を担いでいるだけですが、いきなりテンションがダダ落ちです。その後もまた直ぐにヒメマスとおぼしき魚が針掛かりするのですが、すんでのところでまたもやポロリ。 そしてこの後も私のポロリ病は治まることなく、あろうことかまさかの6連続ポロリを記録してしまいました。 これが往年の人気TV番組ならお父さんたちはもう大喜び!といったところなのでしょうが、こちらのポロリはただただ精神を削るだけでした。 結局、この日私が最初の魚を手にすることが出来たのは、釣り開始から2時間以上が経過してからの事でした。あれだけの数の魚を掛けているというのに、このストレスとこの疲労感はいったいなんでしょう!? ヒメマス釣りでバラシはつきものとは言いますが、さすがにこの日はひどすぎました。 その後、フックサイズによるものなのか?今ひとつその理由はよく分かりませんが、何気に行ったトラウティンサージャーのサイズアップ(6cm → 8cmへ変更)が奏功するかたちで午後のバラシは激減しました。 釣りは本当に奥が深く、いつまで経っても興味が尽きないものですね!
このレポートを書いている6月下旬に於いてヒメマス祭りは既に終了。国道側はまさに祭りのあとの静けさといった感じとなっています。 このため今シーズンはさすがにもう厳しいですが、来シーズン『岸からヒメマスが釣れ始めたよ!』といった情報が入ったら、ぜひトラウティンサージャー数個を携えて現地へと足を運んでみて下さい。 (こんな小さな引き抵抗のルアーで本当に釣れるのか?) 最初の一匹を手にするまではそんな不安で気持ちが大きく揺らぐかも知れませんが(実際、私がそうでした)、そこはぐっと堪えて諦めずにキャストし続けてみて下さい。きっと記憶に残る素晴らしい一匹に出会えると思いますから。
〇 使用タックル
ロッド : TLB-83DT ラグレス・ボロン(SMITH) リール : 10 CERTATE 2500(DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN(BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 8lb(MORRIS) スナップ: クイック ロック スナップ #2(SMITH) ルアー : トラウティンサージャー 6cm、8cm(SMITH) チェリーブラッドLL70S(SMITH) ※ シングルフックに換装。テイル側に1本のみ フック : シュアーフック Wトラウトタテアイ 6G(SMITH) ※ バーブは潰してあります
今回は5月初旬の中禅寺湖に出掛けて来ました。情報によると解禁以来好調であったヒメマスやホンマスが未だ釣れ続けているとのこと。しかも今年は例年になくワカサギの数が多いという事で、これを飽食したと思われる体高のあるホンマスが数多く見受けられるとの事でした。もういやがうえにも期待が膨らみます!
今回のような湖での回遊魚狙いの場合、私が真っ先に思い浮かべるルアーはやはりトラウティンサージャー! 中禅寺湖でのヒメマスやホンマス狙いに対しても抜群の実績を誇っているルアーのひとつです。
私が初めてこのルアーを使ったのは、たしか90年代後半の芦ノ湖でした。 当時 使い方がまったく分からなかった私は、こんな引き抵抗もなく真っ直ぐにしか泳がないルアーで 本当に魚が釣れるのか? これがトラウティンサージャーを使っての正直な感想でした。リップ付きのルアーに慣れ親しんでいた私は、そのあまりの引き抵抗の無さに耐えきれず どうしてもキャストし続ける事が出来ませんでした。ですが私のそんは不安をよそに同行したアングラーたちはしっかりと結果を出していました。しかも私の目の前で! そんな状況を目の前で見せ付けられてしまっては認めない訳にも行かず、その後は不安を抱きながらもただひたすらにキャストを続けました。
芦ノ湖のブラウントラウト! これが私がトラウティンサージャーで初めて釣った魚でした。大変に嬉しかった事を今でもよく覚えています。しかし一匹釣り上げたとは言っても、当時の私は未だ不安を拭い去ることは出来ていなかったと思います。 ですがその後、色々な釣り場で何度も何度も繰り返し使い続けてゆくうちに、何時の頃からか釣果も大きくのびるようになっていました。 そして気がついた時にはもう何の躊躇いもなく、釣れるという確信をもってキャストを続けている自分がいました。 そしてあれから10年以上! 人も時代も大きく変わりましたが、トラウティンサージャーは当時のまま未だ変わることなく私に釣果をもたらし続けてくれています。 ほんと頼りになる存在です!
解禁初期~盛期に掛けてのマヅメ時、複数のライズやボイルなどのいわゆる魚の回遊に遭遇する事が多々あります。この日私の入った山側のポイントでは、目に見える明らかな回遊が1回(am6:00前)、そして目には見えないが絶対に何かいると感じたものが1回(am7:30前)、合計2回の回遊に出くわしました。そんな中、最初の回遊で顔を出してくれたのはホンマス(41cm)でした。噂通り引きも強烈で体高のある立派な魚体でした。このホンマス、リーリングの最後のさいご、目の前 数メートルの位置で突如 『ドンッ!』とルアーをひったくって行きました。今更ですが、リーリングは最後まで丁寧にやり切る事が大事だと思い知らされます。
そして続く2回目の回遊、こちらではヒメマス(38cm)が顔を出してくれました。時折 テンションフォールを交えての水面下2~3mレンジの巻きで喰ってきてくれました。ヒメマスは私の大好きな魚。太陽光を浴びて白く光り輝く魚体はいつ見ても本当に美しく最高です!
そして更にもう一匹と、ヒメマス狙いのためトラウティンサージャー 8cmで沖の表層域(感覚的には2~3m)を探っていたところ、突如 ヒメマスのものとは明らかに異なる何者かがロッドを押さえつけました。 相手はレイクトラウト(67cm)! シーズンを問わずにこんな表層でこの魚を掛けたのはこれが初めての経験でした。
5月も半ばを過ぎ、表層水温が7℃を超えてきた頃がまさに彼らのベストシーズン! 荒食いのため大尻などのシャローエリアにワカサギを求めて大挙してやって来るというのが、私の中でのレイクトラウトのイメージでした。このため、表層水温がようやく5℃になるかならないかといった今の時期、大尻ならまだしも、水深が20mを優に超えるような地形が続く山側のこのポイントで、まさか彼らがこんな表層で餌を追い求めているなんてことは夢にも思っていませんでした。私の中でのレイクトラウトの誤ったイメージ(先入観や思い込み)を拭い去ったという意味で、今回のこの魚は大変に思い出深い一匹となりました。
〇 使用タックル
ロッド : TRBX-SS83SD インターボロンX(SMITH) リール : CERTATE 2500(DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(11lb) LO-VIS GREEN(BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 6lb(MORRIS) ルアー : トラウティンサージャー 6cm&8cm(SMITH) チェリーブラッドLL70S 7.7g(SMITH) フック : シュアーフック サクラマス2G(SMITH) ※ フックはバーブを潰してあります ネット : マリエット・ネット(SMITH)