待ち合わせの時間からおくれに遅れること凡そ5時間、現地に到着したらすっかり夜が明けておりました(汗)。予定通り山側を奥へと進む同行者たちを急いで追いかけようと思ったのですが、前日の飲み会による影響か頭痛が酷くどうにも足が進みません。仕方ないので皆に事情を説明した上で、近場の国道側にエントリー。今シーズン初となるメタルの釣りを行うことにしました。
最初は湖流もなく全く釣れる気がしませんでしたが、am9:00過ぎに強めの東風が吹いて来たタイミングで状況が一変、シャクっていたロッドが突如ガツンと抑え込まれました。 相手は58cmのゴールデントラウト(ブラウンです)。その後釣り上げた2匹のレイクトラウト(小型)同様に手前のブレイク下の割りと浅い層に付いていた?個体でした。 この釣りが効いてくるという事は、いよいよ中禅寺湖も夏モード本番の様です。
(上写真)久しぶりに寝過ごしました(汗)同行者さん、ごめんなさい。 ※ 釣った場所とは関係ありません
(上写真)メタルミノーEX に出てくれたブラウントラウト(58cm)
(上写真)メタルミノーEX (No.12 CHグリーンゴールド)
(上写真)ブラウンではなくゴールデンという表現がぴったりでした
(上写真)表層水温が20℃に迫ろうかという状況の中、このブラウンは浅瀬に浮かんだ虫を補食しておりました。ああ~美蝉持ってくれば良かったぁ~(*´Д`)
(上写真)暫くした後に行ってしまいました
今シーズン2回目の中禅寺湖。 数&サイズこそ出ませんでしたが、美鱒たちが相手をしてくれました。
(上写真)暑くもなく寒くもなく、今が一番いい時期ですね!
(上写真)早くもハルゼミが出ておりました!
(上写真)岸際は沢山のワカサギたちで溢れかえっていました!
(上写真)日中の表層水温は10℃。まさにベストです。
(上写真)今シーズンの初レイク! パニッシュ85Fにて
(上写真)レイクトラウト
(上写真)真っ昼間に出てくれた美形のレインボートラウト。パニッシュ85Fにて
(上写真)鰭ピンの尾びれ
毎年楽しみにしている春蝉パターンの釣り、今年は結局行けずじまいでシーズン終了を迎えてしまいました。7月を迎えたいま、なんだかやり残した感が大きく募ってきます。(あぁ~、綺麗なブラウン釣りたかったなぁ!) 今回私はこのなんとも言えないモヤモヤ感を少しでも払い去ろうと、梅雨明け間もない7月のハイランドレイクにふたたび出掛けてきました。
(これだけ涼しいなら、まだいけるでしょ!!) 確かつい先日、関東地方にも梅雨明け宣言が出されたばかりであると記憶しているのですが、嬉しいことにここ中禅寺湖では、今日も朝から雨が断続的に降り続いていました。3連休の初日にあたるこの日、日本を代表する観光地である奥日光で、雨降りを喜んでいる人間はきっと私くらいのものでしょう。 当初の予定では、前回(2週間前)の釣行で、今シーズンの釣りはこれで終いと考えていたのですが、ここ最近続いているこの戻り梅雨による悪天候の影響で、私の気分はすっかりと梅雨明け前の状態へと戻ってしまっていたのでした。
(上写真) つい先日、梅雨は明けた筈なのですがこの日も雨が...
(上写真) この日の朝一の気温17℃、表層水温は19℃。余りの寒さに体の震えが止まりません
この日向かった場所は前回と同じく山側のよく見知っているポイントでした。1軍ルアーの数も残りあと僅か、根掛かりによるロストは絶対に避けたいという今の状況では、湖底の状態をよく知ったこのポイント選択はとても自然な成り行きでした。そして何より、まずまずの釣果も得られていたからです。 am4:00、湖岸線に立ち湖を見渡すと、そこには至るところ 船、フネ、ふね!!!。ライトを灯したヒメトロと思しき船団が目の前を埋め尽くしていました。遠く八丁方面に目をやると、あちらにも船団が形成されている様子です。これだけ多くの船で賑わった中禅寺湖、初めて見たような気がします。 ※ 後日分かった事ですが、この日から3日間に渡って 毎年恒例スポニチ&東レ主催の釣り大会(トローリング)が行われていたようです。どうりでボートの数が多い訳です。 湖面のあちこちではヒットを知らせる鈴の音が聞こえていた事からこの近辺に魚が廻ってきている事が窺えました。 この時、湖面のあちこちで頻繁にライズを確認することが出来ました。でもおそらくその正体はウグイか鱒稚魚のものでしょう。手始めに表層レンジを5、6投探った後は、ルアーのウエイトをアップして早々にディープレンジの釣りに切り替える事にしました。
釣り開始から凡そ2時間が経過したam6:00過ぎのこと、ようやくこの日最初の魚信がやって来ました。キャッチした相手はレイクトラ ウト(63cm)。まさに青年といった感じの元気盛りの個体でした。この個体、ランディングの最中に何かを吐き出していました。原型をほぼ留めていたそれは、体長およそ3cm程のスカルピン、ヨシノボリの仲間でした。今の季節、スカルピンは湖岸線の至る所で大量に目にする事が出来ます。まさに中禅寺湖を代表する住人と言ってもよい存在でしょう。どうやらこのレイクトラウトはその大きな図体と顔つきに似合わず、こんな小さな獲物を捕食してお腹を満たしていたようです。
(上写真) 着底したリップレス・シンキングミノーのファーストアクション(ショートジャーク)で喰らいついてきたレイクトラウト
(上写真) 湖岸線の至るところでこのヨシノボリを見る事が出来ます
そしてそれから間もなく、この日2回目となる魚信が竿先に伝わってきました。ボトムトレースの後半、かなり手前でのヒットでした。魚種はこれまたレイクトラウト(54cm)。こちらは未だ幼さの残る顔つきでした。
(上写真) ヘブンに喰らいついてきたレイクトラウト
7月のこの時期、レイクトラウトのヒットレンジはまちまちでした。 岸から50m以上の沖合の水深20m近いボトムで当たる事もあれば、岸から10m程先の5m前後の浅場でヒットする事もありました。水深5mといったら、表層水温とほぼ変わらない水温です。さすがにこのケースの場合、レイクトラウトは初めからこんな浅場で生活していたとはとても思えません。恐らく水温が低い深場からルアーを追ってやって来たら、ついこんな浅場まで来てしまったといった感じではないでしょうか。ですが仮にそうであったとしても、特に冷水温を好むと言われているレイクトラウトにしてみれば、これはかなりリスクを伴った行動である筈です。でも生きてくためには食べなければならない。まさに、背に腹は代えられないといったギリギリのところでの行動であった事が想像出来ます。 そしてam7:30。さっきまであれだけいたヒメトロ船も残りはもうあと僅か。湖面がようやく静けさを取り戻してきたというタイミングで3匹目がやってきました。リーリングの途中でボトムを取り直そうと、ルアーを落とし込んでいる最中でのバイトでした。この時、ラインにはこれ以上ないくらいの明確な変化が表れていました。(最高の決まり方!) ラインの変化に気付いてすかさずアワセを入れ、これがばっちりと決まる爽快感! さらにこれが、遥か沖合の深場に居る魚に対して決まったというのだから、その満足感といったらありませんでした。この時の記憶だけで大ジョッキ3杯はいける筈です! (ジイイィィィーッ...!!!) ドラグがしばらく鳴り止みません。ルアーまで残りあと10mくらいになって、相手が一気に動きを荒げました。 (クウゥ~っ!!! (*´∇`*)) 手前にあった水中倒木にラインが擦っており、本来ならそんな事をしている気持ちの余裕などまったくない筈なのですが、バット部分から大きく曲がるロッドのしなり具合を眺めて、しばらく悦に入ってしまいました。 (この魚は絶対にキャッチ出来る!) 釣り人ならばおそらく誰でも一度は経験した事があるであろう、何の根拠もないこの自信!この時の私がまさに感じていたものでした。 やっとラインが枝から開放されました。やり取りは恐らく10分以上掛かっていたのではないでしょうか。そして... 『よっしゃ~ ありがとう!!!』 無事にネットに納まった相手はレイクトラウト(70cm)。この湖の頂点に立つ者に相応しい王者の風格漂う立派な体型の持ち主でした。
(上写真) レイクトラウト(70cm)(バッハスペシャル・ ジャパンバージョン 18gにて)
(上写真) その独特の魚体(模様)は爬虫類を彷彿とさせます
(上写真) この大きな尾鰭。引きが強烈な訳です!
今回のこの釣果、使用しているロッドやリールは勿論のこと、ラインにルアーそしてフックに至るまで、これらのどれかひとつにでもその性能が欠けるよう なものがあれば、今回の様なフッキング、さらにはその後のランディングまでには至ってなかったと思います。絶対的な信頼を寄せて使い続ける事の出来る道具に出会えたこと、釣り人にとってこれ以上の喜びはないですね!
〇 使用タックル
ロッド : TRBX-SS83SD (SMITH) リール : CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb (MORRIS) ルアー : バッハスペシャル・ジャパンバージョン 18g (SMITH) ヘブン 16g (SMITH) リップレスシンキングミノー 8cm フック : スプーン用 シュアーフック Wトラウト9G (SMITH) ミノー用 シュアーフック Wトラウトタテアイ6G(SMITH) ネット : マリエット・ネット (SMITH)
弱ったワカサギを求めて浅瀬をウロウロしている個体。これが今日の私のターゲット。水面に浮かぶルアー。それに黄色い影がスゥーっと近づき、暫し動きが止まるあの瞬間、そしてその後の捕食シーン。 待ちの釣りも楽しいものです。 OHGIさん、今日は一日お疲れ様でした!
(上写真)南西の風が吹いてとても良い感じでした
(上写真)弱ったワカサギがあちこちに見られました
(上写真)日中の水温は11~12℃
(上写真)パニッシュ70Fのホットケに出てくれた芦ノ湖のブラウントラウト
(上写真)朝一の時合いを逃し、半分ふて寝で水辺で休んでいたところ、突如派手なボイルが始まりました
(上写真)ほんの数メートル先でのバイトシーンは迫力満点でした!
(上写真)こんなサイズのワカサギを吐き出しました。まさにマッチザベイト
(上写真)行楽日和でした
先日、初夏の釣りの代名詞といえる春蝉パターンの釣りを楽しみに中禅寺湖へ出掛けてきました。狙う相手はもちろん色鮮やかなブラウントラウトです。
場所にもよりますが、水ぎわには多くのワカサギがいまだ群れており、これらを狙ったブラウンたちの激しいボイルがあちこちで繰り広げられていました。 このことだけが理由ではないのでしょうが、蝉ルアーへの反応はとても少なく、10時間ちかく探って得られたバイトはたったの3回のみでした。
そんななかで迎えた夕暮れの時間帯。そろそろミノーの釣りに切り替えようかと思っていた矢先のこと、20メートルほど沖合に浮かべていた大美蝉(マジョーラリブ)が何の音も立てずに突如姿を消しました。 その後の相手とのやり取りはとても長く激しいもので、絶対にバラしたくないという緊張感から胃がキリキリと痛む程でした。 そして無事ネットにおさまった魚は65cmのブラウントラウト。 その引きの強さからもうひと回り大きな個体を想像していたのですが、整った大きな鰭と魚体の太さを目にしてすぐに納得しました。 この日は春蝉に対する捕食シーンは全く見られなかったのですが、蝉を意識している個体はやはり居るんだなと、この釣りを行う上での心構え(信じて粘り抜く)を新たにした釣行となりました。 また近いうちに出掛けたいと思っています。
(上写真)この日はam8:00過ぎから国道側で釣りをスタート
(上写真)水際にはワカサギの他に産卵行動中のウグイも多数みかけました
(上写真)開始から30分も経たないうちに幸先のいいスタート(51cm)
(上写真)その後はpm14:00まで反応がまったくありません
(上写真)人の居ないところを探しておよそ1.5kmほどランガンしました
(上写真)そして夕方、この日最後のチャンスが訪れました
(上写真)10分近くのやり取りの末に手にすることのできたブラウントラウト(65cm)
(上写真)過去に釣られた痕跡がありました
(上写真)背鰭もパーフェクト! 引きが強烈なわけです
(上写真)魚体が夕陽に染まります
(上写真)ヒットルアーは大美蝉(ダイビセン) カラーはマジョーラリブ
(上写真)同行者が山側で手にしたブラウントラウト。あちらもとても厳しかったそうです
(上写真)帰りは日光市荊沢にある台湾料理店 香味鮮(こうみせん)さんに寄ってきました
(上写真)回鍋肉定食(¥980) とにかく量が多くてやっとの思いで食べきりました(汗)とても美味しかったですよ!
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : イル・フロッソ TILF-72 (SMITH) ⚫︎リール : セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 0.8号 (MORRIS) ⚫︎リーダー : バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 10lb (MORRIS) ⚫︎ヒットルアー : 大美蝉(ダイビセン) (SMITH) ※ フック変更実施 ※ ラインはスプリットリング(後付け)を介して接続 ⚫︎フック : シュアーフック Wトラウトタテアイ 4B (SMITH) ※ バーブは潰しました ⚫︎ネット : チェリーネット Lサイズ (SMITH) ※ ラバーコーティングネットに張り替えています
一昨年あれだけ良かった蝉パターンの釣りですが、昨年同様に今年も全くと言っていいほど反応が得られません。本来の予定であれば日がな一日、蝉ルアーを使ってトップの釣りを楽しみたかったところなのですが、これが不成立。 仕方ないので今年もメタルジグを使ったディープレンジの釣りをメインに組み立てざるを得なくなりました。
このディープレンジの釣りはその名前が示す通りに水深の深い層を探る釣りになります。日中の表層水温が18℃近くまで上昇するこの時期の中禅寺湖、冷水を好むトラウトたちはより居心地の良い環境(水深)を求めて深場へと移動して行くと聞きます。この深場へと移動したトラウトたちがまさにこの釣りのメインターゲットとなります。 私は今から5年ほど前、メディアで取り上げられたショアからのレイクジギングの釣りを知ってからこの釣りを始めましたが (釣れたではなく、釣った!) というより大きな感動が得られるためお気に入りでずっと楽しんでいます。
(上写真)この日は山側をランガンして行きました
(上写真)朝一の表層水温は14℃
今回使用したルアーはメタルミノーEX(仮称 プロト)。私はこのルアーをボートからではなく岸からのキャスティングで使用していますが、水深が10mを超える深い層をバーチカル(縦方向)に探る機会が多い事から、足元から急激に落ち込むような急深のカケアガリを控えた地形を中心に探るようにしています。ですが傾斜の緩いカケアガリが続く地形(遠浅の地形も含む)さらに、目視出来る最初のブレイクがロッド2本分よりも先にあるような地形では、根掛かりやタカ切れ回避のため探らないようにしています。
(上写真)メタルミノーEX(仮称プロト) フロントフックで使用します
次に探り方ですが、湖底まで一旦沈めたルアーをロッドを使って
(トントントン... ♬) とリズミカルにシャクリ上げて行くというもので、恐らくソルトジギングなどではお馴染みの誘い方だと思います。 そしてこれは当たり前の事ですが、スプーンやミノーなどを使った釣りと同様にルアーをいかに魅力的に躍らせられるかが釣果を大きく左右します。 私はいつも釣り開始の直前に足元でルアーをシャクってやり、ウグイや鱒稚魚などが興味を示し追いかけてくる様であれば、とりあえずは上手く? シャクレているなと判断するようにしています。 ジギングというある種特殊な釣り方のため、ロッドのアクションや硬さなど、ルアーを綺麗に躍らせるのに向き不向きなロッドがあるという事を強く実感しています。今のところ私の中では、実績として TLB-83DT(ラグレス・ボロン)とPEラインとの相性がとても良いと感じています。
そしていざ実釣開始! (トントントン...???) これは今に始まった事ではないのですが、私の場合 上手くシャクレるようになるまでに暫く時間(練習)を必要とします。上手い具合にシャクレていないとロッドを動かす周期とルアーが上下へと舞う周期との間にズレが生じてシャクっていてとても嫌な感覚を覚えます(そして何より疲れる)。 ですが徐々に体も慣れお互いの周期が合ってくると、先ほどの違和感が無くなり ルアーの抵抗を殆ど感じなくなる瞬間があります(私にとってはこの状態が理想)。もうこうなって来ると長い間シャクっていても殆ど疲れを感じなくなります。 (トントントン...♬) 良い感じでシャクリのリズムが刻めるようになると直ぐに魚からの反応が返ってきました。恐らく湖底から誘い上げられ追って来るのでしょう。中層近くでやって来るバイトが殆どでした。 シャクっている最中に突如『ズドン!』と襲ってくるあのバイトの感触は何度味わっても良いものです!
(上写真)中禅寺湖のレイクトラウト(83cm)
(上写真)使用したルアーはメタルミノーEX(仮称プロト)のシルバーカラー
(上写真)このサイズになると貫禄が違います
(上写真)尾鰭も手のひらサイズ
(上写真)小型も反応してくれました
シャクリのリズムやシャクリ幅 さらにルアーをどうトレースするかなど、それらをさらに突き詰めてゆけば、きっともっと良い釣りが出来るはず!
それを確かめるため来シーズンも引き続きこの釣りを楽しんで行きたいと思います。
(上写真)湖尻から眺める夕陽 とてもいい一日でした
〇 使用タックル
ロッド : TLB-83DT ラグレス・ボロン(SMITH) リール : 10 CERTATE 2500(DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN(BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 12lb(MORRIS) ルアー : メタルミノーEX 仮称プロト(SMITH) フック : ツインダンサー(TD-31 3L)(VANFOOK) ※ ソリッドリング使用 フロント・アシストフック仕様 ネット : チェリーネット・サツキ(SMITH)
昨日は代休を利用して中禅寺湖に出掛けて来ました。 たまには家でゆっくり体を休めようかとも思ったのですが、この時期にしか出来ない蝉の釣りの魅力には抗うことが出来ずに、体力温存の時短モードで掛ける事にしました。
という訳で、今回は日が昇ってから国道側のポイントにエントリー! ほとんど歩かなくて済むのでほんと楽ちんでした(*'▽') ポイントに到着すると、ちょうどいい感じの東風が吹いて来ました。 水色の変化するブレイクラインのちょい先に美蝉を放り込んだ後はシェイク&ポーズの繰り返し! 溺れている蝉を演出してやりました。 すると程なくして美蝉の下に怪しい影がすーっと現れ、直後に水面が炸裂! 私の場合、ファーストバイトがフッキングに成功する事はまず無いのですが、この日はしっかりとフッキング。そしてその後の素早い走りと連続ジャンプもなんとか凌いで無事にネットに納める事が出来ました(*^^)v。 相手は山側ではまずお目に掛かれない色白のブラウントラウト! これで気持ちが一気に楽になりました(*´ω`*) そしてこの後も同じやり方で誘っていると再び水面が炸裂!! これもほとんど向こう合わせでフッキングが決まりました。 先ほどよりも力強い走りと高い跳躍。さっきとは魚種が違う事は直ぐに分かりました。そしてこちらも無事にネットインに成功。相手はジャスト50cmの銀ピカのレインボートラウトでした🌈。これで二種目、金と銀のエクスタシー達成です! そしてここで思う事はひとつです ”もう全部獲れるんじゃね!?” まぁそんなうまい話はないことは分かっているのですが、もしかしたらとついつい妄想を膨らませてしまうのでした。 でもそのもしかしたらは もしかしたんです!! 右隣のルアーマンが居なくなったのを機に、10m程立ち位置をズラして探っていると、目の前の水面がまたもやジュボッと大きな音を立てました。 その直後ドラグ音がギィーギィーと鳴り響き、ラインが沖へと向かって一気に引き出されました。この力強い引きといい走りといい大型レインボーの背掛かり(喰い損なって口ではなく頭や背中に掛かった?)かなと思いながらのファイトが恐らく5分近くも続きました。 そしてそんななか漸く姿を現した相手の身体はまさかの金色をしていました。 (えっ、ブラウン?)サイズは余裕で60cm以上はありそうです。 そのあまりの引きの強さの原因はやはり口以外のオデコに針掛かりしていたためでした。 そしてネットインを1度失敗し、2度目のランディングという時に美蝉が宙を舞いました。敢え無くフックオフです(;´Д`) あ”~ やってしまった。デカかったのに...。 その余りの悔しさと脱力感で水の中に両手をついてその場に崩れ落ちてしまいましたorz... やはり今回も大きいのは獲れないのね⤵ その後大きくポイント移動をしてブラウンを一匹追加しましたが、先ほどのサイズには遠く及ばず...。 結局気持ちを晴らす事が出来ないまま、早目にいろは坂を下りたのでした(*´Д`)
(上写真)蝉の釣りという事で、現着はam8:00を過ぎてからでした
(上写真)今回は国道側を探って行きました
(上写真)暫く様子を見ていましたが、喰われることはありませんでした
(上写真)エゾハルゼミ
(上写真)とても良いお天気でした。※ 釣れた場所とは関係ありません
(上写真)この日のファーストフィッシュは色白のブラウントラウト(49cm 美蝉 No.11 ゴーストハルゼミ にて)
(上写真)シルバーの回遊個体か!?
(上写真)尾鰭も完璧でした!
(上写真)中禅寺湖のレインボートラウト(50cm 美蝉 No.14 マットオレンジ にて)。何度もジャンプするなどとても良いファイトをしてくれました!
(上写真)ここまで来たのはいつ以来だったろう?それくらいにほんと久しぶりでした。※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)大きくはありませんでしたが、とても野性味溢れる個体でした
(上写真)場所によってはウグイが盛んに産卵活動をしていました
(上写真)ヤマツツジが満開でした🌸
昨年11月後半、北海道は弟子屈町にある屈斜路湖にレインボートラウトを求めて出掛けてきました。この湖にはこれまでにも何度か足を運んでいるのですが、ここをメインに訪れたことは一度もなく、同じ道東エリアにある阿寒湖での釣りの合間に、 もし時間があれば出掛けてみようかといった程度のものでした。
以前から屈斜路湖という湖に大きな魅力(なんといってもプラチナレインボー)は感じていても、その巨大さ故に魚がとても薄くて難しいというイメージがあり、なかなか足が向かなかったのです。ところが、一昨年の秋に北海道在住のスミス社・スタッフであるSAKAMOTOさんと、同じくスミス社・フィールドモニターのOKUDAIさんのおふたりが、屈斜路湖で大変良い釣りをされたという話を聞き、その際の釣果写真を見せてもらってからというもの、私の屈斜路湖への思いがすっかりと変わってしまったのです。 (自分もあんな立派なレインボートラウトを釣ってみたい! 屈斜路湖メインで釣りを楽しんでみたい!!) そして今回、この願いが1年越しに叶うことになったのです。さらに、おふたりに事情を話したところ、今回の遠征に同行してくれる事になり、これ以上ない万全の態勢を整えて屈斜路湖入りする事が出来ることになったのでした。もうおふたりには感謝の言葉しか見つかりません。
(上写真)SAKAMOTOさんがメタルミノーで釣り上げた屈斜路湖のレインボートラウト ※ Photo taken by OKUDAIさん
(上写真) OKUDAIさんがチェリーブラッドLL90Sで釣り上げた屈斜路湖のレインボートラウト 。これらおふたりの釣果写真にすっかり魅せられてしまいました。 ※ Photo taken by SAKAMOTOさん
今回の釣行では入ったポイントの全てがOKUDAIさんとSAKAMOTOさん頼みで決めてもらいました。まずは当日の天気予報から風の向きと強さを確認、そこから湖流がよく利くであろうエリアをいくつか選び出します。次にベイトが多く集まる場所や最近の釣果実績などを加味、さらにはポイントへのアクセスのし易さ(駐車スペースが限られる場所も多いため)なども考慮に入れて、その日ベストと思われるポイントを絞り込んでもらいました。特に最後の駐車スペースの問題に関しては、最新の情報を持ち合わせていないと、近隣の農場の方たちに迷惑 (迷惑駐車による農作業の邪魔)を掛けてしまうことにもなるため大変に重要なこと、遠征組の私にはなかなか知りえない情報であるため大変心強かったです。 このように事前の検討を十分に行ってもらえていたお陰で、どのポイントにも問題なくすんなりと入ることが出来ました。
水辺に立つと、狙い通りの方角から風が吹きつけていました。そしてそれに伴う良い感じの湖流が目の前を流れていきます。小魚の跳ねなども沢山見ることが出来て、弥が上にも期待が膨らみました。目の前に魚は間違いなくいる。後は釣るだけです!
(上写真)とても良い感じの荒れ具合です
(上写真) 水際には天寿を全うしたチップ(ヒメマス)の姿が
今回、私がメインで使用したルアーは小魚のシルエットを持つシンキングミノージグであるトラウティンサージャーSH(8cm 13g)とリップレスシンキングミノーのチェリーブラッドLL70S(7cm 7.7g フック変更実施)のふたつでした。どちらもこの湖の代表的なベイトフィッシュのひとつである、ワカサギやウグイを演出するために選んだものです。そしてこれらを使って沖の表層を広く探って行きました。
ここで何故、沖の表層を探ったのか?ということについてですが、 これは近年、雑誌メディアなどでも度々紹介されているのでご存知の方も多いと思うのですが、最近の屈斜路湖では秋から冬の時期、レインボートラウト狙いで沖の表層を探るというのがひとつのトレンドとなっています。ショアからの海アメや海サクラを狙うためのヘビータックル(10フィート近い長尺のロッド&20~40g前後の細身のメタルジグなど)をそのまま湖に持ち込んで、大遠投を武器に沖の表層を回遊するフレッシュな個体を狙ってしまおう!というものです。 今回私が訪れた際にも、感覚的には9割近いルアー・アングラーの方たちがこの釣りを楽しんでいました。そして実際に釣り上げている場面も何度も目撃しており、このスタイルの釣りがレインボートラウトを狙う上でとても有効な手段であることを実感しました。 ならば『郷に入れば郷に従え!』。そんなに有効なら、私も真似させてもらいましょう!となった訳です。 ただ、ここでひとつ問題がありました。今回私が使用したタックルは、本州の中禅寺湖や芦ノ湖で普段から使っているもので、100メートル先の沖合を探ることを目的とした仕様のものではありませんでした。おそらくトラウティンサージャーSH(8cm 13g)ならば、50メートルを安定して飛ばすのが限界でしょう。このような訳で、狙いのレインボートラウトに私の熱い思いが届くのか?かなり不安なところもあったのですが、意外にもはやく魚からの反応が返ってきたのでした。
トラウティンサージャーSH(8cm 13g 飛距離にして40~50メートル)を使った表層のただ巻き(ダイワの2500番ノーマルギアのスピニングで1.5回転/秒)や、チェリーブラッドLL70S(飛距離にして30~40メートル)を使った同じく表層のただ巻き(ダイワの2500番ノーマルギアのスピニングで1回転/秒)で、これぞまさに屈斜路湖クオリティと呼ぶに相応しい、野性味溢れる綺麗なレインボートラウトとサクラマスが顔を出してくれました。
(上写真)屈斜路湖のレインボートラウト(54cm)。チェリーブラッドLL70Sを使った表層のただ巻きで
(上写真)まさに屈斜路湖クオリティと呼ぶに相応しい立派な尾鰭でした
(上写真) このレインボーは風のない日中に出てくれました(51cm) ※ Photo taken by OKUDAIさん
(上写真) チェリーブラッドLL70Sを使った表層のただ巻きで
(上写真) 早朝の気温はマイナス5℃、日中の最高気温はプラス5℃前後
(上写真) 日中の表層水温は7℃前後で推移していました
広大な屈斜路湖に於いて、飛距離が大きなアドバンテージであることに間違いはないでしょう。ですがそれだけでは無い事を今回実感しました。鱒たちは餌を探し求めて間違いなく岸近くまでやって来ています。それを妨げることが無いように、水際では極力静かにふるまうこと、また無暗やたらとウェーディングはしないことなど(どれも皆当たり前のことですが)、これらをしっかり行えば、一般的な湖沼用のタックルでも十分に太刀打ち 出来ると感じました。
(上写真) トラウティンサージャーSH(8cm 13g)のただ巻きに出てくれたレインボートラウト
(上写真) 体側の斑点が少なめの綺麗な個体でした
(上写真) パニッシュ85Fのトゥイッチ・アクションに出てくれたアメマス ※ Photo taken by OKUDAIさん
(上写真) 強風により湖岸線に強い濁りが入ったタイミングで、岸際から数メートルのところを探っている最中に出てくれました
(上写真) これまでとは色味の違ったレインボートラウト(54cm)。このタイプの個体が来るのをずっと待っていました
(上写真) こちらもトラウティンサージャーSH(8cm 13g)を使った表層のただ巻きでした
ちなみに、上で書いたただ巻きについてですが、使用するリールのメーカーや番手、ギヤ比などによって、同じ操作でも巻き上げの速度は当然変わってきます。上で紹介したルアーをこれまで使ったことが無いという方は、あらかじめ自身のタックルでルアーが最もよく動く、巻き上げ速度を確認しておくのが良いと思います。それを十分に身体に覚え込ませたら、次はその速度を基本に、低速側と高速側でのルアーの動き(揺れの周期や立ち姿勢など)と沈下速度(トレースレンジ)についても覚えておくとよいでしょう。魚の状況変化に対する探りの幅がきっと広がると思います。 また、上記したルアーにはいずれもリップなどが存在しないため、水を受ける部分は大変小さなものです。このため使い慣れていない人が、ただ巻きでこれを使用すると、そのあまりの引き抵抗の無さに途中で心が折れてしまい、使うのをやめてしまったという話をよく聞きます(私も最初はそうでした)。最初の一匹を手にするまでは、自信を持って巻き続けるのはなかなか難しい事だとは思いますが、きっと釣れますので諦めずに巻き続けてみて下さい。あのリーリングしている最中に、突如 『ガツン!!』と襲って来るバイトの感触は一度味わったら病み付きになること間違いなしです。
※ 屈斜路湖での遊漁について 弟子屈町のHPを参照下さい
(上写真) 美幌峠から見た屈斜路湖の眺め
(上写真) こんな吹雪の中での釣りも楽しみました
(上写真) 屈斜路湖に冬の到来を告げるオオハクチョウの群れ(砂湯にて)
(上写真) 釣りのあと皆で食べた弟子屈ラーメンは最高でした!
(上写真)2021.02.07 加筆 昨年の話になりますが、鱒の森 11月号(No.60)に屈斜路湖でのレインボートラウトの釣り記事を書く機会を頂きました。近年、大遠投を目的としたヘビータックルを用いた釣りが人気の屈斜路湖ですが、そういったタックルの持ち合わせが無くても(一般的な湖沼用のタックルでも)十分に釣りになりますよ!という内容となっております。
〇 使用タックル
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : イル・フロッソ TILF-87 (SMITH) ⚫︎リール : セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 4本撚り 1.0号 (MORRIS) ⚫︎リーダー: バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 12lb (MORRIS) ⚫︎ルアー : チェリーブラッドLL70S No.03 TSカラー (SMITH) ※ ベリーのフックなし、テイル側シングルフック1本のみ トラウティンサージャーSH 8cm 13g No.09 RGカラー (SMITH) パニッシュ85F No.31 LPIカラー (SMITH) ※ フック変更実施 チェリーブラッドSR90 No.06 グリーンゴールド (SMITH) ※ フック変更実施 ウォブリンS 24g No.10 グリーンゴールド (SMITH) ⚫︎フック : チェリーブラッドLL70S用 シュアーフックWトラウト・タテアイ 7G (SMITH) トラウティンサージャーSH用 シュアーフックWトラウト・タテアイ 8G (SMITH) パニッシュ85F&チェリーブラッドSR90用 SBL-75M #1 (OWNER) ⚫︎スナップ : SPスナップ #2 強度21kg (SMITH) ⚫︎ネット : チェリーネット 旧タイプ Mサイズ サツキ (SMITH) ⚫︎その他 : VARIVAS PEラインにシュッ! ノンガスタイプ 50ml (MORRIS)
男体山と中禅寺湖に一礼してから釣りを開始しました。 今年も蝉ブラ、頂きました!
(上写真)アカヤシオ
(上写真)突然背後に現れたものだから驚きました
(上写真)中禅寺湖のブラウントラウト。今回は蝉オンリーで行きました
(上写真)今年も何とか蝉初め出来ました!
(上写真)春蝉と美蝉(クリアーブラウン)
中禅寺湖の初夏を代表する蝉の釣り。私はよほどの事がない限り日が昇ってから釣りを開始するようにしています。蝉が鳴き始める時刻、さらには蝉の釣りにとってはとても大事な要素だと思っている風の吹き始めが共に明るくなってからだというのがその理由なのですが、何はともあれしっかり寝た後に釣りが出来るというのはホント身体が楽でありがたいものです。
そしてこの日もポイントに到着したのはam7:00を過ぎた頃でした。 6月も終盤に入り、蝉師(アングラー)の数も大分少なくっている頃だろうと思って来たのですが その予想は大ハズレ、人の居ないポイントを探して歩いていたら山側のかなり奥の方まで来てしまいました。 その後 なんとかポイントに入れたまでは良かったのですが、波がまったくありません。遠くに見える岬の先端からは白い波の筋が伸びているので、岬の向こう側はそれなりの風が吹いている様ですが、こちらはまったくのベタ凪状態でした。
先にも記したように、蝉の釣りに於いて湖面がある程度以上に波立っている事はとても大事な事だと思っています。 シーズン初期ならまだしも、今回のようなシーズン終盤では魚は連日のように叩かれ相当ナーバスになっている筈。周囲のちょっとした違和感も相手はきっと見逃しません。そしてそのちょっとした違和感を感じさせなくする(誤魔化す)のに私はいつもこの『波』の力を借りるようにしています。
水面に浮かんだ蝉ルアーを下から見上げ本物かどうか吟味しているブラウンの姿をよく見掛けます。 今のスレ切った状況なら間違いなくと言っていいほど、相手に見切られる事が殆どではないでしょうか。 相手にルアーの細部を見せないこと、さらにラインの存在も悟らせないこと(音も含めて)、これら両方を実現するために波の存在は決して欠かす事の出来ないものだと思っています。 このため今のような波の無い穏やかな時間帯は、私は釣り糸は垂れずに湖面が強く波立つまで 1時間でも2時間でもただひたすらに待ち続けるようにしています。 ですがただ待っているだけでは時間がもったいないので、水中の魚の動きを観察する事にしました。 急深のポイントなど地形的な問題から魚が必ず見えるとは限りませんが、大抵の場合 水色の変化するブレイクラインの下にブラウンは必ず居るものと思ってます(山側、国道側問わずに)。 もしちょっと先にブレイクを控えたシャローエリアなどであれば、水深50cmにも満たないような浅瀬を蝉を探し泳ぎ回っているブラウンの姿を何度も目にしたり出来るのではないでしょうか。
そして今回の場合は後者の方でした。水際にあまり近付き過ぎないよう注意を払い観察を続けていると、二匹のブラウンが数十メートルの範囲内を左右に行ったり来たりを繰り返していました。そして時折、蝉を見つけては何の躊躇いもなく静かにパクッ!と。 試しに回遊コース上に蝉ルアーを浮かべて待っていると、異変に気付いてルアーの数メートル手前で即Uターン。あっさり見切られてしまいました。 分かっていた事とはいえやはり相手は相当に手強そうです。 これ以上は探らずに最初の予定通りに風が吹き出すのをじっと待つことにしました。
待ち望んでいた風が吹き始めたのはそれから1時間半ほど経過してからの事でした。でもさざ波が立つくらいでこれではまだまだ力不足。相手を騙すことは恐らく出来ないでしょう。 そしてさらに待つこと凡そ30分、東風がより強さを増し時折波が音を立て砕けるくらいの高さに成ったのを確認して腰を上げました。 (よし、始めるか!)
今回使用したルアーは美蝉(ビセン)。中禅寺湖のハルゼミをモチーフにしたトップウォータープラグで、私は市販の物をフックを交換(テイル&ベリー共に)して使用しています。当日はこの美蝉(ビセン)を水色が黄色からエメラルドグリーンに変化するブレイクラインのちょい先に静かにキャスト。その後はロッドティップを小刻みにシェイクして水面を羽をバタつかせて溺れている蝉を演出してやりました。
すると間もなく波間に見え隠れする美蝉(ビセン)の下に黄色い影が浮かび上がって来ました。そして真下で吟味すること数秒、美蝉(ビセン)の浮かぶ水面がモワッと盛り上がりました! ひと呼吸おいてから落ち着いてアワセを入れましたが、これは残念ながらすっぽ抜けに終わりました。ですが針掛かりしていなかったのでまだチャンスはある筈です。 もう一度 先ほどと同じコースを流してやると再び黄色い影がゆっくりと浮上、さっきより長い時間ルアーを吟味した後で口先で軽く啄むように音もなくハフッと吸い込みました。 今度はふた呼吸くらいおいてからゆっくりアワセを入れましたが... (今度はどうだ!?)
相手は突如 我に返ったかのように動きを速め、もの凄い勢いで沖へと向かって走り出しました。 ギィーギィーギィーギィー...。
さっきまで目の前を泳いでいた黄色い影はエメラルドグリーンの湖水の奥に消え 直ぐに見えなくなってしまいました。 (これはデカイ!)
その後は寄せては走られを何度繰り返したでしょうか。相手が白い腹を見せて翻るたびに、いつフックが外れるかともうヒヤヒヤもの。その度に心の中では (お願いしますからどうか獲らせて下さい... どうか獲らせて下さい...。) の繰り返しで何度も祈りを捧げました。
せいぜい3分くらいのやり取りだったと思うのですが、ほんと長い時間に感じられました。 無事ネットに納まった相手は雄のブラウントラウト(64cm)。 写真では裏側になるので見えませんが、口元には過去に何度か釣られたような痕がありました。きっとこれまでにも多くのアングラーたちを楽しませてきてくれたのでしょう! ほんと可愛いやつでした。
同じポイントで ↓
別のポイントで ↓
中禅寺湖の初夏を代表する春蝉の釣り。是非とも美蝉(ビセン)を携えてブラウンとの熱い駆け引きを楽しんでみては如何でしょうか。
〇 使用タックル
ロッド : IBXX-77MSD インターボロンXX(SMITH) リール : 13 CERTATE 2500(DAIWA) ライン : VARIVAS ハイグレードPE ブルー 0.8号(MORRIS) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 12lb(MORRIS) ルアー : 美蝉(ビセン)(SMITH) ※ フック交換実施。ラインはアインのスプリットリングに直結 フック : シュアーフック Wトラウトタテアイ 4B ベリー&テイル共に(SMITH) ※ バーブは潰してあります ネット : チェリーネット Lサイズ 旧タイプ サクラ(SMITH)
今年は大荒れの日に遭遇することの多い中禅寺湖。この日も朝から強い西風がずっと吹き荒れていました。波間に漂う落ち葉や木の枝がキャストのたびに針掛かりするものだから、釣りにならずにイライラばかりが募ります。これはイカンと頭を冷やし、長期戦覚悟で機会をうかがっていると、ほんの僅かな時間でしたが風が弱まるタイミングがありました。
この瞬間を待ってましたと、急ぎ探りを入れてみたところ、沖にブレイクを控えたシャローエリアから元気のいいレイクトラウトが顔を出してくれました。立ち位置から3mほどのごく至近距離です。 このとき使用していたルアーは、立ち浮き姿勢のペンシルミノーである『CB70PEN TR』。直前にロッドティップを使ったテンポの速いアクションで水面をバチャバチャと騒がした後に、リールハンドルを使った巻いて止めてを繰り返すスローなアクションで誘っていたところ、下から勢いよく喰い上げてきました。フッキングの瞬間もバッチリ見えて、これぞまさにトップの釣りの醍醐味といった瞬間を味わうことが出来ました。 ちなみに、入ったポイントの周辺にはワカサギの姿はまったく見えませんでした。
(上写真)明るくなってから周囲を見渡してみると、このありさま。どうりで釣りにならないはずです。
(上写真)朝一に出てくれたレイクトラウト
(上写真)チェリーブラッドSR90(No.06 グリーンゴールド)のただ巻きにて
(上写真)こちらも同じく、チェリーブラッドSR90で
(上写真)同行者が風裏でいいブラウンをキャッチしていました。やるね~!
(上写真)水面を割って飛び出してきてくれたレイクトラウト
(上写真)CB70PEN TR(No.53 ヤマメ)を使用
(上写真)この日はほぼ一日中、強い西風が吹きつけていました
(上写真)夕食は香楽(こうらく)さんの八宝菜定食
(上写真)今年2月の話になりますが、鱒の森 3月号(No.62)に早春の中禅寺湖で楽しむトップウォーターの釣りについて記事を書く機会を頂きました。今年は魚の反応がいまひとつ良くないため、タックルの設定を(記事で書いたものよりも)ライトなものとしています。これから釣況が上向いてくれることを願うばかりです。
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : インターボロンXX IBXX-77MSD (SMITH) ⚫︎リール : セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 0.8号 (MORRIS) ⚫︎リーダー : バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 8lb (MORRIS) ⚫︎ヒットルアー : ・CB70PEN TR 立ち浮き姿勢のペンシル(SMITH) ※1 ・チェリーブラッドSR90 (SMITH) ※2 ⚫︎スナップ : SPスナップ #2 (SMTH) ⚫︎フック : ※1 シュアーフック Wトラウトタテアイ 5B(SMITH) ※2 S-75M #1 (OWNER) ※ 共にバーブは潰しました ⚫︎ネット : チェリーネット Lサイズ(SMITH)