2019年シーズン、私にとっての蝉初めはかなり遅めといえる6月半ばを過ぎた頃となってしまいました。その年の季節の進行の具合により多少前後はするものの、例年5月の下旬頃から始まる蝉の釣りの走りに合わせて出撃するというのが私のいつものパターンとなっているのですが、今年は他所のフィールドへの釣行と時期が重なったがために行くことが出来ず、完全にいい時期を逃してしまったといった具合なのでした。
事前の情報では今年の蝉ブラはあまりパッとしないとの事だったので、釣行前は不安で仕方ありませんでした。
今回私が訪れた6月下旬というと、中禅寺湖での蝉ブラの釣りは終盤戦真っ只中の状況にあると言っていいでしょう。連日、多くの蝉使いのアングラーに叩かれ続けた結果、魚たちはかなりナーバスな状態となっており、蝉を模したルアーやフライのシルエットを見るや否や、すぐさまこれを偽物だと見破りなかなか相手にしてもらえないなんて状況が当たり前のようになっている時期です。つい先日に今シーズン初となる蝉ブラを楽しみにこの湖を訪れていたのですが、この時の状況がまさにそれで、朝の8時過ぎからからほぼ休みなしで山側の目ぼしいポイントを探り続けたのですが、ことごとく見切られてしまい、ようやく本命のブラウンを手にすることが出来た時には辺りはすっかり夕陽に包まれてしまっていました。 そして今回、さらに日にちが進んでより厳しい状況となっていることが予想されましたが、この時期限定の蝉ブラとの熱い駆け引きを楽しみたいという一心で再びいろは坂を登って行ったのでした。
(上写真)今シーズンの初蝉で釣れた中禅寺湖のレインボートラウト
(上写真)こちらも同じ日に釣れた中禅寺湖のブラウントラウト。日没直前まで粘ってやっと手にする事の出来た一匹でした
この日私が入った場所は国道側のあるポイントでした。そこは国道側ならではといった傾斜の緩い遠浅の地形が広がる場所で、水際から20メートルほど沖合に水色が変化するブレイクラインが存在するような場所でした。時期的なもの?或いはパッとしないお天気のせいなのかどうかは分かりませんが、溺れて水面を漂っているような蝉の姿はどこにもありません。さらに背後に広がる森からも春蝉の鳴き声はいっさい聞こえず、今日も簡単には釣らせてくれない感が満載でした。 ですがそんな気持ちの一方で、私の心のどこかに今日はイケるんじゃないか!という相反する気持ちがほんの少しだけですがありました。というのも、この日は周囲に見える釣り人の数が明らかに少なかったからなのです。魚との距離が極端に縮まるこの時期の蝉ブラの釣りにとって、釣り人によるプレッシャーほど魚を沖へと遠ざけてしまう大きな要因は他には無いと思っています。釣り人の数が少なければ少ないほど、ブラウンたちはこの時期に本来居たいと思っているフィーディングエリアである浅瀬に寄って来ているに違いありません。これぞチャンスと言わんばかりにそろりそろりと静かに水際へと近づいて行きました。
(上写真)この日の現着はam8:00過ぎ。国道側の目ぼしいポイントをランガンして行きました
(上写真)日中の表層水温は16℃前後で推移していました
この時私が使用したルアーはエゾハルゼミをモチーフにしたトップウォータープラグである美蝉(ビセン)と大美蝉(ダイビセン)のふたつでした。後者の大美蝉は今シーズン発売されたばかりのニューアイテムで、その名が示すとおりに従来品である美蝉をひと回り大きく(長さで5mmUP、重さで1.4gUP)させたモデルになります。 時期によっては大変シビアでマッチングザベイトの極みともいえる蝉ブラの釣り。とても小さく儚いイメージのある春蝉に対して、それを模したルアーをサイズアップさせるなんて(それっていったいどうなの!?) これが初めて大美蝉の話を聞いた時の私の正直な感想でした。ですが出来上がった商品をそれと知らずに見せてもらったところ、恥ずかしながらサイズアップしていることに直ぐには気付きませんでした。従来品である美蝉と並べてやっとその大きさの違いに気付いたといった感じで、肝心の魚目線から見てもおそらく従来品との違いはそれほど大きくないのではないでしょうか。 そしてもうひとつの違いであるウエイトアップに関しては、手に取れば直ぐにその違いが分かるようなものでした。エリアフィッシングの経験のある方なら直ぐに分かると思うのですが、元々軽量なルアーを扱う釣りにとっての+1.4gアップ(2.6g→4.0g)は大変に大きなもので、キャストの安定性と相まって飛距離を大幅に伸ばしてくれることが期待出来ます。実際にフィールドで試してみたところ結果はやはりその通りとなり、キャストの際にフェザーリングをしっかりやらないと狙ったポイントを大きく飛び越えてしまう程でした。沖合にあるブレイクラインなど、今まで届かずに諦めてしまっていたポイントを探れるようになるのは勿論のことですが、いつものポイントに対してより後ろに下がった立ち位置から魚に警戒心を与えないよう探ることが出来るようにもなります。これらはどちらも蝉の釣りに於いては非常に大きなアドバンテージとなり、攻略の幅をきっと広げてくれるに違いありません。
(上写真)美蝉(左)と大美蝉(右)
(上写真)水面に浮かぶ大美蝉(ダイビセン)※ 頭部分のスプリットリングは後付けしたものです
当日はまず最初に従来モデルである美蝉(ビセン)を使って、ブレイクラインの手前に広がる浅瀬(50~100cm程度)を広く探って行きました。もちろん魚を遠ざけてしまわないように入水はせずに、水際から一歩下がった立ち位置から狙うかたちです。目の前を左から右へと流れる湖流に対してアップクロスにルアーをキャストした後は、本物の蝉が流れるようにドラッグに注意しながら動きを見守りました。時計の針の10時から14時までをひと流しとした場合に、これを2或いは3等分したくらいのタイミングでブルッ!とロッドティップを震わせ波紋を作りルアーの存在をアピールしました(波紋を作らずにただ流すだけの方が効果的なこともあります)。これを手前、中間、沖側とそれぞれ2~3回繰り返し、それで反応がなかったら横に20メートルほど移動してランガンを続けました。 そしてこの作業を始めてから2時間近くが経過した頃でしょうか、目の前の水面が何の前触れも無しにボコッ!と鈍い音を立てました。あがってきた魚は本命のブラウントラウトでした。体色が濃くとても野性味あふれる個体だったのでおそらく相手は居着きのブラウンだと思います。これまでに小さなレインボーが一度出たきりで、その他は一切反応が無くかなり弱気になっていたところだったので本当に嬉しい一匹でした。(諦めなければきっとまだ出るぞ!)
(上写真)幸先よく一投目からレインボーが釣れましたが...
(上写真)美蝉に出たブラウントラウト 51cm(No.02 ハルゼミ・メスにて)
(上写真)とても野性味溢れる個体でした
そして湖岸線を3km近くに渡りこの作業を繰り返した後は、今度は折り返して沖にあるブレイクライン上を探って行くことにしました。従来品である美蝉(ビセン)では飛距離が足りずこれを探るのは難しいでしょうが、ニューアイテムである大美蝉(ダイビセン)なら十分に届く距離です。しかも今回は軽量ルアーの遠投性にも優れたロッド トラウティンスピン イル・フロッソ(TILF-72)を使用しているため、高い飛距離を毎回安定して出すことが出来ました。そしてこちらも先ほどのブレイク手前を探っていた時と同じように、湖流に合わせて極力ナチュラルドリフトとなるよう注意しながら探りました。そして朝のスタート地点に向けてランガンすることおよそ2時間、突如 ボコッ!という大きな音と共に目の前に水柱が上がりました。その後のやり取りはとても強烈なものでした。相手をやっとの思いで引き寄せたかと思うと、急に反転し沖へと向かって猛ダッシュ!!半端なタックルだったらきっとこの時にラインを切られていたと思います。ロッド イル・フロッソが急な負荷の変化に対してしっかり追従、きちんと仕事をこなしてくれたお陰で無事に取り込みに成功しました。相手は61cmのブラウントラウトでした。砲弾のような体形とあの走り、さらに体色の薄さなどからして相手はもしかすると回遊系の個体なのかも知れません。大美蝉とイル・フロッソ、このふたつがあったからこそ獲れたとても嬉しい一匹でした。
(上写真)大美蝉に出たブラウントラウト 61cm(No.29 ゴーストハルゼミGLにて)
(上写真)大美蝉とイル・フロッソだからこそ獲れた嬉しい一匹でした
(上写真)体色が薄めの回遊系の個体か?
(上写真)各ヒレがとても立派でとにかくよく引く個体でした
(上写真)その後直ぐに反応がありましたが、釣れたのは放流ものと思われるレインボートラウトでした
(上写真)湖畔のブナの木が沢山の実を付けていました
(上写真)夕マヅメはミノーをやる予定だったのですが、雷鳴が聞こえてきたため早帰りで終了となりました
(上写真)いろは坂を降りると、運転が出来ないほどの激しい雷雨に襲われました
(上写真)2019.06.25 加筆 この度、鱒の森 7月号(No.52)に中禅寺湖の蝉ブラの記事を書く機会を頂きました。今シーズン私にとっての蝉ブラの釣りは、自身で書いた記事の内容に誤りがないのか?今一度再確認するための釣行となりました。
(上写真)2020.04.19 加筆 この度、鱒の森 5月号(No.57)に中禅寺湖の蝉ブラの記事を書く機会を頂きました。本投稿には記さなかった内容について書き綴っております。
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : TILF-72 トラウティンスピン イル・フロッソ (SMITH) ⚫︎リール : 13 セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 1.0号 (MORRIS) ⚫︎リーダー : バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 10lb (MORRIS) ⚫︎ルアー : ・大美蝉(ダイビセン) (SMITH) ※ フック変更実施。ラインはアイのスプリットリング(後付け)に直結 ・美蝉(ビセン) (SMITH) ※ フック変更実施。ラインはアイのスプリットリングに直結 ⚫︎フック : シュアーフック Wトラウトタテアイ 4B (SMITH) ※ バーブは潰しました ⚫︎ネット : チェリーネット Lサイズ 旧タイプ サクラ (SMITH)
夜明け前、東の空からは早くもオリオンが冬の星座たちを引き連れて駆けあがってくる季節になりました。日の出の時刻はずいぶんと遅くなり、季節は確実に夏から秋へと移り変わってきているようです。この季節のうつろいは水の中でも例外ではなく、つい先日の9月11日には、中禅寺湖に夏の終わりを告げる『菖蒲ヶ浜(地獄川河口)ひめます地曳き網漁』が行なわれ、婚姻色で体色を紅色に染めたヒメマスやホンマスが多数漁獲されたとのことです。
水中がにわかに活気づくこの季節、いよいよ7月から心待ちにしていた季節の到来です! 今回は、禁漁まで残すところあと2日という状況の中禅寺湖に、今シーズン最後の釣果を求めて出掛けてきました。
先日、全国各地に大きな被害をもたらした台風9号は、ここ中禅寺湖にも大きな爪跡を残してゆきました。9月17日のこの日、だいぶ水が引いたとはいえ、台風が去って10日程経った今でも、湖の水位は台風前と比べ、未だ40cmほど高い状態が続いていました。普段は水涸れた沢も、今でこそその勢いは大分衰えましたが、いまだ太い流れを保ったまま轟音と水しぶきをあげ湖に注ぎ込んでいました(森の保水能力とは凄いものです)。表層水温は台風による雨水と、この冷たい沢水の流入により、一気に3℃近くも低下し、さらに水色も大きく変化させてしまいました。湖岸には折れた木の枝や流木が多数打ち揚げられ、いつもポイントの目印にしていた大岩なども崩れてしまい、今はその所在も判らない状態です。台風による 雨、風、波の勢いが想像以上に凄まじかったことが窺えました。
(上写真) 増水により湖岸線はだいぶ後退してしまいました
(上写真) 冷たい(9℃)大量の沢水が湖に流れ込みます
am5:20、今日のポイントである寺ヶ崎(八丁出島)に到着しました。台風前(9月1日)の釣行で、この時期、岸からのキャスティングによる釣果としてはまずまずのサイズのブラウン(42cm)をあげ、さらに一昨日前(9月15日)の釣行では、手にする事は出来ませんでしたが目測50upの銀化ブラウン(ランディングに失敗、ネットの縁に触れるところまでいったのですが、その直後フックアウトしてしまいました)をヒットさせたポイントです。この9月1日の釣行では朝のうちだけですが、明らかにウグイとは異なるトラウトと思しきバイトを数多く感じ取ることが出来ました。 その日がたまたま良かっただけなのか、それとも季節が進み、魚の活性が上がった結果なのか、その本当のところは分かりかねますが、私の第六感が『間違いなく魚の活性が上がっている!』としきりに告げていました。 (これはイケる!!) 魚の活性もそうですが、人間(私)の活性もこれまでに無いくらいに上がりまくりました!!
(上写真) 中禅寺湖のブラウントラウト
(上写真) 湖底近くに居た痕跡がありました
今回 探るポイントは、寺ヶ崎(八丁出島)先端東側の一帯で、岸から直ぐに20~30メートルへと落ち込む急深なかけあがりが続くポイントです。 国土地理院 地図閲覧サービス(試験公開)参照 このポイントを、上で述べた2匹のブラウンがそうであった様に、ボトム・レンジを強く意識しながら探ってゆきました。 先日、このボトムを強く意識するきっかけとなった出来事がありました。それは9月1日に手にする事ができた上写真のブラウンです。そのブラウンの腹ビレは泥の付着により多少黒ずんでおり、さらに腹部には寄生虫(?)と思われる見慣れぬ生物が2~3匹付着していました。 『ひぇっっ!!!』 これらが突然動き出したものだから、手にしていたブラウンを思わず放り出してしまいました(汗)。 ※ 後日調べたらこれはチョウ(別名 ウオジラミ)と呼ばれる甲殻類の寄生虫でした。 その姿かたちと大きさは、まさにコンタクトレンズと表現するのがぴったりで、体色は透明感のある薄みどり色。ボトムを引いてくるとたびたびフックに引っ掛かってくる底石に付いたアオコや水草の色に酷似していました。その体色から想像するに、この生物たちは普段はアオコや水草などの中に潜んでおり、宿主となる魚が現れるとコバンザメの様にこれに取り付き、魚の体液を吸うなどして栄養を得ているのではないでしょうか。この想像が正しいとすると、腹ビレに泥が付着していた事とも合わせて、このブラウンは湖底近くで生活していたと考えるのがごく自然であるように思われます。
そしていざ実釣です。この日もそうですが、私はボトムレンジを探る際、いつも以下に述べる探り方を実行しています。ルアーをキャストした後はベールを起こしてラインをフリーにした状態でまずはボトムまでルアーを落とし込みます。ルアーが着底したことを確認した後は、直ぐにラインを巻き取ることはせず、最低でもルアーを沈めるのに要した時間と同じだけの時間をかけ、ラインもまた沈めてやります。この際、少しでもラインの沈みをスムースにしてやるために、ロッドティップを煽るなどして、水面に浮かんだラインを全て水中に浸けてやる作業を行います。使用しているラインの種類(ナイロン、フロロ、PE…)と太さ、ルアーウエイトや形状、そしてリーリングスピード等の違いで、その程度に違いがあるとは思いますが、ルアーはリーリングすると同時に確実に浮き上がってきてしまいます。私はこのルアーの浮き上がりに対して、ラインが寄与する割合はかなり大きなものであると実感しています。 ラインを沈めない場合、すなわちルアーが着底した直後の状態ですが、ラインは沖に向かって弧を描く様な感じで張り出し、手前のラインの大半は水面、あるいは表層近くに漂っています。この状態でラインを巻き取ってしまうと、ラインの浮力とラインが水から受ける抵抗などにより、ルアーは上方へと引っ張られ、直ぐに浮き上がってきてしまう筈です。一 方、ラインを沈めてやった場合は、ラインは究極的には、かけあがりの傾斜に沿うような形で下に弧を描く筈で、ラインを沈めなかった場合と比べると、ルアーを上方へと引き上げる力が格段に弱くなり、浮き上がりはかなり抑えられる事になる筈です。このため、今回のようにボトムを舐めるようにルアーをトレースしたい場合、ラインを沈めてやる作業が必要不可欠であると私は考えています。 自分がどれだけ正確にボトムをトレースすることが出来ているのか、ルアーがボトムからどれほど浮かび上がってきてしまっているのか確認する意味でも、時折リーリングするのを止め、ルアーが着底するまでの時間をカウントしてみたりもします。直ぐに着底する様であれば、きちんとボトムをトレース出来ていた事になりますし、着底までに時間を要する様であれば、ルアーはその時間に応じた分だけ浮かび上がってきてしまっているという事になります。 この探り方で、こまめに場所移動も繰り返しながらポイントを広く探ってゆきました。すると湖底から2,3メートル上と思われる層をトレースしていた時です、なんの前触れもなく竿先に急に負荷を感じました。水草かも知れませんが、躊躇うことなくアワセを試みました。すると直ぐにググッ!と間違えるはずもない魚の生命反応が伝わってきました。その感触からしてどうやら今回はブラウンではなさそうです。相手は沖に向かって一気に走って行きました。(ジィィージィーッ...!!!) 相手が一度走り出してしまうとドラグが鳴り止みません。あまり長くやりとりしていると、すぐにもバレてしまいそうなので仕方なく幾分強引に表層まで引き出しました。すると20メートルほど先で1回大きくジャンプ! 慌てて竿を寝かしジャンプさせない様に仕向けますが、その後も激しいジャンプを繰り返し、必死にルアーを外そうと抵抗を続けました。『ナイスファイト!』 あまりにもよくジャンプする魚であったため、途中何度もバラシが頭を過ぎりましたが、なんとか無事にネットインすることが出来ました。 相手は銀色に輝くきめ細かな鱗を持つ、美麗なレインボートラウト(43cm)でした。その引きの強さから、もうひとまわり大きな個体を想像していたのですが鰭がしっかりしており直ぐに合点がいきました。彼はそうとうに疲れたようで、大きく肩で息をしていました(ほんとおつかれさま)。
(上写真) 中禅寺湖のレインボートラウト
(上写真) 鱗がとてもきめ細やかな個体でした
(上写真) この日 2匹目となるレインボートラウト(41cm)
(上写真) 今回使用したルアーたち
『夏場といえどもトローリングで釣れているのだから、岸からでも釣れるでしょう!』という安易な考えから始まった夏の中禅寺湖通いも今回の釣行でようやく一段落つくこととなりました。 岸から釣るにはどうしたらよいかと、最後の悪あがきとも取れるような作業(湖底図や水温・気温の情報収集)からまず始まり、ポイントまで恐怖と戦いながらの夜間行軍、そしてアブとの激闘などもありました。さらには嬉しい想定外のホンマス釣果に歓喜したことや、目の前で大物をバラし暫く体の震えが止まらなかった事などもありました。今思い出してもその時の記憶が鮮明に蘇ってくるものばかりです。およそ3ヵ月という短い期間でしたが、中禅寺湖には本当に楽しませてもらいました。この中禅寺湖というすばらしいフィールドがこれから先も私たち釣り人を変わらずに迎え入れてくれることを心から願うばかりです。ほんとありがとうございました!
(上写真) 水の中もまもなく秋本番を迎えます(婚姻色?)
(上写真) この景色とも来春までしばしのお別れです
〇 使用タックル
ロッド : トラウトロッド 7.6ft リール : TWINPOWER 2500 (SHIMANO) ライン : SUPER TROUT Advance 6lb (MORRIS) ルアー : バッハスペシャル・ジャパンバージョン 18g (SMITH) ※ ブラウンはGBKOカラーにてヒット PURE 13g (SMITH) ※ レインボーはシルバーカラーにてヒット フック : シュアーフック サクラマス 2G (SMITH) ネット : マリエット・ネット (SMITH)
この日はKUMAKURAさん、OHOGIさんと共に中禅寺湖へ出掛けてきました。 朝一は私が薦めたポイントに入ったのですが、もしみんなが釣れなかったらどうしよう...。などとかなり気を揉んでいたのですが、そんな心配などまったくの不要で、というかお前が早く釣れよ! と逆にプレッシャーを掛けまくられました(汗)
この日は明るくなってからのトップの反応がとても良く、いつもあと一歩のところで手にする事の出来なかったブラウンもTOPのミノーにガバッ!と出てくれ、それを大型ネットでもってこれまたガバッと掬う事が出来ました。こんな熱いミノーゲームが楽しめるのも恐らくあと僅かの筈。あ~直ぐにでもまた出掛けたい(〃▽〃)
(上写真)小型が多くなってきましたが、相変わらず多くのワカサギたちを見かけました
(上写真)CB 70 DRIFT TR 水面直下を体を震わせながら泳いでいる弱ったワカサギを演出してやりました
(上写真)TOPに出たレイクトラウト(63cm)。水面が炸裂する瞬間はも~たまりません!
(上写真)CB 70 DRIFT TR (No.51 ワカサギⅡ)による釣果
(上写真)こちらもTOP に出たブラウントラウト(55cm)。大型ネット(チェリーネット・サクラ)にしたお蔭で、今回は手にする事が出来ました。photographer 熊倉さん
(上写真)来てくれてほんとありがとう! これまでバラし続きだったので喜びもひとしおでした。
(上写真)こちらもCB 70 DRIFT TR(No.51 ワカサギⅡ) による釣果
(上写真)とても太かったです
(上写真)WE LOVE アブラびれ♡
(上写真)国道側へポイント移動。新緑が目に気持ちいい!
(上写真)シロヤシオが見頃でした
(上写真)この日のお昼
(上写真)終了間際の3分前に来てくれたレイクトラウト。ラスト30分でようやく魚が入ってきた感じでした。パニッシュ85Fにて
(上写真)夕刻 7:00 釣り終了。今日も一日ありがとうございました。
今回は北海道は雨竜郡幌加内町にある朱鞠内湖に秋のイトウを求めて出掛けてきました。この魚に魅せられて人生を棒に振ってしまったなんて話はよく耳にしますが、自分は大丈夫だろうか!? 以前は決して手を出してはいけないアブナイ魚だと分かっていた筈なのに、早くもこれで二回目の釣行となってしまっています。果たして十年後の自分はいったい何処で何をやっているんだろう!? なにかとても心配になってきました。
《遠征に先立って》 秋の朱鞠内湖に訪れるのは今回が初めてのことでした。こんな時期に果たしてミノーで釣りになるのだろうか? 出掛けたはいいが、まったく釣りにならなかったなんて結末は決して味わいたくはありません。そう易々とは行けない釣り遠征、どの程度の可能性があるのか出来れば知っておきたいところです。 そこで遠征の計画に先立って事前に情報収集を行ったところ、経験者の方たちから次のような話を聞くことが出来ました。
秋の朱鞠内湖でのイトウ釣りは... ・春とは違って産卵で岸寄りするウグイやワカサギなどのいわゆるベイトフィッシュとなる個体が岸沿いに少ないため、岸からの釣りは春ほどには容易ではない。
・これからやって来る厳しい冬に備えて彼らは栄養を蓄えようと荒食いを始めるため、ルアーが相手の目に留まりさえすれば高確率で喰ってくる。
・深場に落ちたワカサギに付いている個体が多いので、岸からのミノーイングではなかなか難しく、圧倒的に船からの釣り(キャスティングやドラッギング)に分がある。
・春に比べると釣り人の数が少ないため、魚へのプレッシャーが少なく意外に釣りやすい。
・今年生まれたばかりの新子のワカサギが浅瀬に群れているところがあるので、そういった場所を探し出せれば岸からでも良い釣りが楽しめる。
・その年の季節の進行の具合により日にちは前後するが、10月末~11月初旬頃にかけて始まるターンオーバーの時期は魚が口を使わなくなるので注意が必要。
・春に釣れる魚よりも太くて綺麗な個体が多い気がする。
...etc.
これらはあくまで経験者さんたちの個人の感想ですが、総じて春ほどには釣り易くはないという意見で一致しているようでした。しかし決して釣れない訳ではなさそうなので少し安心しました。まあ私の場合、もちろん数が釣れるに越したことはないですが、そこまでの贅沢は望んでいません。綺麗で太くて大きくて引きの強いイトウが一匹でも釣れてくれたらそれだけでもう十分です! 何百回、何千回と執念のキャストを繰り返した末に、もし念願の大型イトウを手にすることが出来たらきっと感動するだろうな! 今回はそんなとても熱い展開を期待して挑んだ秋の朱鞠内湖遠征なのでした。
《一抹の不安...》 朱鞠内湖に無事到着、まずはひと安心と思いきや、湖を一目見てそのあまりの水位の低さに驚いてしまいました。さっそく宿泊先のスタッフさんに事情を聴いてみると、これは今年の9月に北海道を襲った北海道胆振東部地震に伴う電力不足を補うために水力発電用としてダムの放水を行ったためだという事が分かりました。私が以前、春に訪れた際の水位と比較すると、それは優に2メートル近くは減水しているといった感じで、それまで水中にあった地面が顔を出して、ショアラインの部分が白く太く縁取られたような格好になっていました。この減水による影響かどうかは定かではないようですが、地元のアングラーさんたちから『今年は釣れない、魚の着き場がいつもとはなんか違うような気がする!』といった様な話しを滞在中に何度か耳にしました。最近になってからのこの急激な水位の変化...。大したことでなければいいのですが。
《選択したポイント》 朱鞠内湖は日本最大の湛水面積を誇るだけあってとにかく広い。湖岸線は北欧のフィヨルドに例えられるように大変複雑に入り組み、さらに大小10以上もの島々が浮かんでおり、途方に暮れるほどにとにかく広いんです。水の中にはそこがかつて森であった事を示すスタンプ(切株)やブッシュ(低木)などが無数に点在しており、それらがイトウたちの格好の隠れ家になっているとも聞きます。もう湖の至る所が彼らの好ポイントに見えてなりません。 (いったい何処をどうやって探ったらいいんだろう!?) これまでにも他所の湖でイトウを釣りあげたことは何度かありましたが、専門に狙っていたという訳ではなく、どの魚も偶然に釣れてしまっただけのものでした。湖のイトウが普段どんな場所でどんな生活を送っているのか。ある特定の場所に執着する個体が多いのか?或いは湖を広く回遊する個体が多いのか?...etc. 自身にイトウ釣りの経験があまりになさ過ぎて途方に暮れてしまいました。
今回そんな状況のなかで私が選んだポイントは、とにかく風が当たる場所でした。風下なら餌となる小魚も集まりそうですし、水に濁りが入って魚たちの警戒心を煽ることもなさそうだという判断からでした。ネットでピンポイントの天気予報を見て1時間毎の風向きと風の強さをチェック。グーグルアースなどの衛星写真の地図を頼りに風下となる側の湖岸線のいくつかに目星を付け、さらにある程度の距離をランガン出来そうな地形なら尚いいだろうという事でポイントを絞り込みました。この選択がはたして吉とでるか凶とでるのか、まさに神のみぞ知るといったところでした。
《用意したルアー》 今回の釣行では以前春に訪れた際の経験を活かして複数のタイプのミノーを準備していきました。春季には接岸するウグイやワカサギを演出するために、パニッシュ85FやチェリーブラッドSR90、そしてCB70DRIFT-TRなどの小魚を模した、表層からトップの釣りを得意とするミノーを持って行きました。朱鞠内湖はその地形的な特徴(スタンプやブッシュなどの水中障害物が多い)から根掛かりがとても多いフィールドだと聞いていた事もあり、あまり深い層は探りたくないなという気持ちが働いたこともその理由のひとつでした。ですが実際に釣りをしてみると、根掛かりを余り気にする必要のないポイントも多数あり、手前に急深のブレイクを控えた地形など、もう少し深い層を探りたいなぁ...と思う場面が何度もありました。今回はただでさえウグイやワカサギなどの接岸はあまり期待できないでしょうから、きっと春よりもより深い層を探る必要が出てくるに違いありません。この考えから今回は上記ルアーに加えて、ロングビルミノーであるDDパニッシュ80Fやチェリーブラッド(MD90、DEEP90)。さらにイトウ釣りでの実績も高いといわれているボーマーのロングA B14AP(サスペンドタイプ)などのルアーを用意して、表層から水深2メートルくらいまでのレンジをカバー出来るように準備を進めました。
《そしていざ実釣!》 当日は上で書いたように西からの風を正面から受けるような風下側のポイントに入りました。そこでは朱鞠内湖ならではといった粘土質の湖岸線が絶え間なく打ち寄せる波に洗われて溶けだし、波打ち際の水の色を見る見るうちに白濁色に染めてゆきました。濁る前の水とこの白濁した水とは意外にも直ぐには混じり合わずに、水際に綺麗なツートーンの模様を描いて行きました。私は勝手にこの様子のことを青ナイルと白ナイルと呼んでいるのですが、とても朱鞠内湖らしい景色だなと思い大変気に入っています。
事前の情報通り、春には沢山居た小魚たちの姿は見つける事は出来ませんでした。ですが見えないだけできっと居るのだろうと信じて、無暗に水中には立ち込まずにキャストを開始しました。そこは恐らく手前に傾斜の緩いシャローが広がり、10メートル程先から急に深さを増していくといった地形になっていると思われます。このような地形が南北に数百メートル続いており、ここを岸と斜め45度くらいの角度を付けてルアーを撃って行きました。 まず最初はイトウに警戒心を抱かせないようにとシャロータイプのミノーでロッドアクションは付けずに反応を窺いました。これで数回撃ったら岸沿いに2メートルほど横移動してまた2回撃つ、...あとはこれを繰り返してゆきました。そして一通り撃ち終わったら今来た方向に向き直り、今度はアクションを付けたり、或いは潜航深度の違うルアーに付け替えたりして再び同じストレッチを撃ち返して行きました。
以前春に訪れた際にこの同じポイントで釣りをしたことがあるのですが、その時は岸辺に沢山のワカサギが群れていました。そして湖面が穏やかな時は彼らは動くことなく一か所でじっと固まっているのですが、今回のように水が濁るほどに湖面が荒れてくると、波にさらわれて群れは散り散りばらばら。なんとか群れからはぐれないようにと彼らは激しく泳ぎ回り出しました。 そしてそんな時でした、イトウがその群れ目掛けて突っ込んできたんです! その光景はとても衝撃的でした。今思い出しても鼓動が速まるくらいです。 このことを経験してからというもの、小魚たちの泳ぎも儘ならないこんな水面が荒れた時こそが、イトウにとってはきっと捕食のチャンスなんだろうなと思うようになりました。今回も同じような展開を期待してのアプローチであることは言うまでもありません。
そしてこれはもう狙い通りと言っていいかも知れません。DDパニッシュ80Fが青ナイルと白ナイルの境目に入ろうかというタイミングで突如 ゴンッ!!と動きを止められました。相手はイトウです。ですが残念ながらこの個体は波で打ち寄せられた木の枝をラインが拾ってしまい、それがさらにネットに絡まってもたもたしているうちにフックアウトしてしまいました。 そしてそれから数時間後、次は少し深いレンジをロングA(サスペンド)のジャークアクションで探っている最中に起こりました。ルアーが沖のブレイクの頭に差し掛かったタイミングで勢いよくゴンッ!!。こちらも狙いのイトウでしたが、ネットで掬おうと構えているなか、濁った水の中で相手を見失ってしまい、やはりこちらももたもたしてバラしてしまいました。 魚を掛けるだけでも大変だというのに、取り込みにも高いハードルがあるとは。以前にも同じバラシを経験しているだけに、これは真剣に対策を考えなくてはならないなと思いました。 そして三度目の正直。こちらはパニッシュ85Fを使ったジャークアクションで表層を探っている最中に起こりました。これまたルアーが青ナイルと白ナイルの境目に差し掛かったタイミングでゴンッ!!。今度は無理してネットで掬おうとはせずに浅瀬に誘導して無事にキャッチすることが出来ました。サイズはそれほど大きくはなく、この湖のレギュラーサイズといっていい個体でしょう。肌のきめがとても細かく色白で大変に綺麗な個体でした。残念ながら以前釣り上げたものよりサイズアップとはいきませんでしたが、それでもとても嬉しい一匹でした。
《朱鞠内湖での釣りを終えて》 今回はじめて挑戦した秋の朱鞠内湖でのイトウ釣り。春とは異なり彼らを岸へと引き寄せる要因が少ないと言われるなか、岸からのミノーイングで果たして釣りになるのだろうか?と終始不安だらけでしたが、なんとかイトウの顔を見ることができとりあえずはほっとしております。 ですが今回イトウがヒットした時を除いては、ルアー後方をチェイスする姿は勿論のこと、普通に泳いでいる姿さえもまったく見ることが出来ず、この時期のイトウ釣りの新たなヒントになりそうな出来事に出合えなかった事がとても残念でなりません。まあ逆に考えてみれば、私が探っていた範囲とイトウの生活圏との間には、(探り方も含めて)大きな開きがあったということで、そんな中でも湖面が荒れるなどのある条件が重なった時だけにその開きが縮まってチャンスが訪れたと考えるのが適当なのかも知れません。 いずれにしても、まだまだ分からない事だらけの朱鞠内湖でのイトウ釣り。私の性格上このままでは終われそうにはありません。
〇使用タックル
ロッド : TLB-83DT ラグレスボロン(SMITH) リール : 13 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : VARIVAS ハイグレードPE グリーン 1.2号(MORRIS) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 16lb(MORRIS) ルアー : パニッシュ85F(SMITH) ※1 DDパニッシュ80F(SMITH) ※1 ロングA B14AP (BOMBER) ※1 チェリーブラッドSR90(SMITH) ※1 チェリーブラッドMD90(SMITH) ※1 チェリーブラッドDEEP90(SMITH) ※1 チェリーブラッドLL70S(SMITH) ※1 ※1 遊漁規則に従いシングル・バーブレスフックに変更実施。またこのフック変更に伴う重量調整ならびに強度UPを目的にスプリットリングの変更も行いました。 フック : SBL-75M #1(OWNER) スプリットリング: P-03N #3(OWNER) スナップ: SPスナップ #3(SMITH) ネット : チェリーネット Mサイズ 旧タイプ サツキ(SMITH)
朱鞠内湖の釣りのレギュレーション詳細については以下を参照願います。 Lake Shumarinai http://www.shumarinai.jp/fishing/trouts/
今回の釣行でもワカサギの姿は全く確認出来ませんでしたが、瀕死のワカサギを演出したトップの釣りでいいサイズのレイクトラウト(65cm)が顔を出してくれました。使用したルアーは水平浮きのミノーペンシル:CB 70DRIFT TR(ホットケの釣り用)と立ち浮き姿勢のミノーペンシル:CB 70PEN TR(積極的なアクションの釣り)で、静と動のどちらの誘いにも割といい反応が返ってきてくれました。
但し、反応があったからと言って釣りあげられるかどうかはまた別の話で、これが中々に難しい! ※ルアーの背部にあるオレンジマーカーは自身で後付けしたものです
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : ラグレスボロンTLB-83DT (SMITH) ⚫︎リール : 13 セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 1.0号 (MORRIS) ⚫︎リーダー : バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 10lb (MORRIS) ⚫︎ルアー : CB 70DRIFT TR 水平浮きペンシル(SMITH) ※1、2 CB 70PEN TR 経ち浮きペンシル (SMITH) ※1 ※1 バーブは潰しました ※2 背部にあるオレンジマーカーは後付けのものです ⚫︎スナップ : SPスナップ #1 (SMTH) ⚫︎サイトマーカー : #02 オレンジ (DAMIKI JAPAN) ⚫︎ネット : チェリーネット Lサイズ サクラ (SMITH)
(上写真)この日楽しむのはトップの釣りという事で、反応の良くなるam7:00過ぎから釣りを開始しました。
(上写真)水平浮きのミノーペンシル CB 70DRIFT TR(No.53 クリアーワカサギ)に出てくれたレイクトラウト(65cm)。結構反応はあるのですが中々フッキングせず、悶絶していたところにようやくフッキングしてくれました!
(上写真)基本は水に浮かべておくだけのホットケで、時折ロッドティップを震わせて瀕死のワカサギを演出してやりました
(上写真)ルアーの背部に視認性の良いオレンジマーカーを貼り付けて使用しました
(上写真)この日は国道側の目ぼしいポイントをランガンして行きました
(上写真)立ち浮き姿勢のミノーペンシル CB 70PEN TR の立ち浮きの様子。浮力が弱めに設定されているため、あまり大きなスナップや長めのフロロリーダーなどを使用してしまうと次第に水中に沈んでしまうので注意が必要!
(上写真)CB 70PEN TR に出てくれたレイクトラウト。やはりトップの釣りは楽しい!
厳しい一日でしたが、とても楽しい一日でもありました! 同行の皆さまお疲れ様でした(*'▽')/
(上写真)先週までの大雨が嘘のような良いお天気でした
(上写真)クリンソウ
(上写真)先週までの大雨で湖は超満水状態。※ 釣った場所とは関係ありません
(上写真)どちらのブラウンが大きかったかでもめるふたり。※ 釣った場所とは関係ありません
(上写真)最後は拳で決着がつきました(嘘です(笑))
(上写真)真下から美蝉を喰い上げたレインボートラウト
(上写真)今日も一日やり切りました
(上写真)同行の皆さまお疲れ様でした。機会がありましたらまたどうぞ宜しくお願い致します。
先日、連休を利用して尚仁沢アウトドアフィールドさんに出掛けてきました。相変わらず寒い日が続いているので今回もボトムの釣りがメインになるかと思っていたのですが、この日は少し状況が違いました。 最初のうちこそボトムで反応はあるのですが、日が高くなるに従って反応がどんどん弱くなって行きました。
(水温の上昇により)魚が大分浮いてきたのかな? ハネやモジリなど魚の様子を見ていると何となくそんな気がしてきます。そこで試しにMKスプーン2.2gを使って中層をスローに探り始めると、数投で直ぐにゴンッ!と重たいアタリがやって来ました。相手はまさかのイトウでした(しかも相当に大きい)。あまりの引きの強さに最初はスレ掛かり?かとも思ったのですが、右の口元、閂(かんぬき)部分にしっかりとフッキングしていました。飲まれてはないのでとりあえずはラインが歯にあたってブレイクする事は無さそうですが、あの巨体から繰り出されるパワーにいつまでフックが堪えられるのか、今回初使用の(私の中では実績の無い)おニューのラインがこれまたどこまで堪えきれるのかが気がかりで、やり取りの最中はほんとヒヤヒヤものでした(大汗)! そして水車や桟橋などをギリギリのところでかわし格闘すること10分以上。手持ちのネットではどうすることも出来ないのは明らかだったため、お客さんに急ぎ阿久津オーナーさんを呼んでもらい、メーターすっぽりネットでもって無事に掬って(救って)もらいました。おお-救いの神よ! それにしてもあまりに凄い魚体。文句なしの自己最大魚となりました! こんなサプライズゲストならまたいつでも来てもらいたいものです(*'▽')/ ※ 魚の写真は釣り場オーナー様の許可を得て撮影させてもらいました
(上写真)雪は日陰の部分に僅かに残っているだけでした
(上写真)看板犬のデニーくん。このあとワシャワシャしてやりました(*´ω`*)
(上写真)とても良く引くいいスチールヘッドでした。ボトムノックスイマーⅡ(インセクトブラウンカラー)にて ※ 釣り場のオーナーさん撮影
(上写真)前回もそうでしたが足元のカケアガリでヒットする頻度がとても多かったです。ボトムノックスイマーⅡを使ったデジ巻きにて
(上写真)こちらもボトムノックスイマーⅡ(インセクトブラウンカラー)で
(上写真)オーナさん曰く、最近は以前に放流したスチールやロックが良く釣れているとのこと。このスチールもその色合い(白っぽい)から以前に放流されたものだと思われます。ちなみにこの日は放流はありませんでした。
(上写真)こちらも引き味の素晴らしいスチールでした。※ 釣り場のオーナーさん撮影
(上写真)こちらもボトムノックスイマーⅡ(インセクトブラウンカラー)にて
(上写真)メーターすっぽりネットで掬ってもらいました。阿久津オーナーさんに感謝。まさに掬いの神様です。
(上写真)魚鬼とはよくいったものです。MKスプーン TRAP2.2g(ライトカーキ)にて
(上写真)各鰭が完璧でとにかく良く引きました。※ 釣り場のオーナーさん撮影
(上写真)今回もボトムノックスイマーⅡのインセクトブラウンカラー(+自塗りバイトマーク)が良く効きました
(上写真)僅かですがイワナも混ざりました
先日、以前から気になっていた日本イワナセンターさんに出掛けてきました。この釣り場の謳い文句となっている 圧倒的な魚影! 国内最多魚種! 超クリアポンド!…etc. 全てが私が想像していた以上のもの凄い釣り場でした。 今回は魚の持ち帰りが禁止されているリリースエリア(最上流にあるZERO号池 第1、2エリア)を中心にミノーを使って探っていったのですが、
前日までに相当叩かれていたのか、ミノーに対する反応は思っていたほどはありませんでした。ですがそんな中でも少しでもミノーに興味を示した個体に的を絞って、ルアーを変え、アクションを変え、トレースコースを変え、さらにカラーを変え、泳層を変えるなどして、そのうちの何匹かに口を使わせる事が出来ました(レギュラーサイズの個体に対しては相手に見切られないよう速めのトゥイッチなどの連続アクションが効果的でしたが、大型の個体はプラスαのもう一捻りが必要でした)。決して簡単ではありませんでしたがミノーの釣りの醍醐味を満喫することが出来ました。
追伸 : 最近急に暖かくなってきたためか、水面(トップウォーター)を意識する魚を多く見かけました。今回は専用のトップウォータープラグの持ち合わせが無かったためスティルで代用させたのですが、水面放置&時折1シェイクのやり方で大型のロックトラウトをはじめレギュラーサイズのレインボーなどを手にすることが出来ました。これから釣行を予定されている方は、トワディやパルダムなどのトップウォーター系プラグを持参されることをおすすめ致します。 ※ 日本イワナセンターさんのHP : http://www7.wind.ne.jp/okutone/center/ 使用タックル ロッド : トラウティンスピン インターボロンX IBX-53MTH(SMITH) リール : ツインパワー 1000S(SHIMANO) ライン : アーマード🄬フロロ+ 0.3号 (DUEL) リーダー : シューター・FCスナイパー インビジブル 5lb (SUNLINE) スナップ : SPスナップ #00(SMITH) ルアー : スティル(SMITH) ※フック変更実施。テイル側のみに1フック スティル・エリアチューン(SMITH) パニッシュ55 SP(SMITH) ※フック変更実施。ウエイト調整のためスミス チューニング・シンカー 5mm(0.09g)使用 フック : ミノーエキスパートフック ME-31BL #4 (VANFOOK)
(上写真)日本イワナセンター エリアMAP
(上写真)最上流に位置する ZERO号池 第2エリア
(上写真)面積が最も大きな ZERO号 第1エリア
(上写真)同じ敷地内に養鱒場があります
(上写真)大量の天然水で養殖されているようです
(上写真)事務所前に位置する 1号池
(上写真)左に見える小さな池がエサ釣り池。右には2号池があります。奥に見える堰堤はエリアの横を流れる小渓流です。
(上写真)こちらは 3号池。奥の崖下には先ほどの小渓流の流れがあります
(上写真)こちらは 4号池
(上写真)次は 5号池。他の池もそうですが、池の近くを歩くとペレット餌を貰えると思って魚たちが一斉に集まってきます。
(上写真)一番手前は調整池? その奥が6号池、7号池、8号池と段々と下っていき、最後に大きく一段上がって9号池があります。
(上写真)6号池。一番小さいのかな?
(上写真)次が 7号池
(上写真)2番目?に大きな面積を持つ 8号池。魚影が濃すぎないのでミノーを使った釣りが比較的やり易いと思います。
(上写真)最下流にある 9号池。この池もミノーの釣りがやり易かったです。
(上写真)この日は最上流にある ZERO号池 第2エリア から釣りをスタートしました
(上写真)大型のロックトラウト?が子鱒をガブリと食事中でした
(上写真)この日のファーストヒットはお初のアトラントラウト(62cm)。オショロコマ×ブラウントラウトのF1だそうで、その横顔はどことなくレイクトラウトを彷彿とさせました。
(上写真)スティルを左斜め後方から通して顔の数センチ横でストップ。気にしている素振りを感じたところで小さく1アクションさせてやったら喰らいついてきました。ファイトはとても力強く、取り込みまでに池を一周半、時間にして10分近く掛かってしまいました。
(上写真)スティル。フックはテイル側のみの1フックにしていました。このためファイトの際はドラグをユルユルにして対応しました。
(上写真)パニッシュ55SPを使った連続トゥイッチで釣れたトラウトサーモン(スチールヘッド×ドナルドソン)。この魚もとても強い引きでした。ZERO号池 第1エリア にて
(上写真)スティルの連続トゥイッチで
(上写真)こちらは パニッシュ55SP の連続トゥイッチで
(上写真)9号池ではレギュラーサイズのレインボーがよく釣れました。スティル・エリアチューンの連続トゥイッチで相手を誘い、手前のかけあがりでリップをボトムコンタクトさせて一気に喰わせるといった感じでした。
(上写真)再び ZERO号池 第2エリア に戻り、今度は大型のロック・リバートラウト(アメマス×ブルックトラウト×トラウトサーモン)。まさかのスティルを使った水面ほっとけでした。
(上写真)トゥイッチやジャークなどアクションの釣りではまったく反応が得られなかったため、ためしに水面ほっとけ(時折ちょんと1アクション)を行ったところ、多くの反応が得られました。トップウォーター系プラグの持ち合わせが無かったため、しかたなくスティルで代用しました。
(上写真)夕方はZERO号池 第1エリア がよく釣れました。スティルを使った連続トゥイッチで
(上写真)ZERO号池 第1エリア で釣れたタイガートラウトっぽい、ブラウントラウト。パニッシュ55SPを使った連続トゥイッチで
(上写真)ZERO号池 第1エリア で釣れた通常のイワナ?。大半の魚はミノーに反応しない(逆に逃げてゆく)のですが、ときおり反応を示す個体が居るので、その魚に照準を絞って喰わせるといった釣りを続けました。これぞまさにミノーの釣りの醍醐味です!
(上写真)こちらも ZERO号池 第1エリア にて。このサイズのブルックトラウトがよく釣れました。パニッシュ55SPの連続トゥイッチで
(上写真)ブルックトラウトの綺麗な斑点
(上写真 )ZERO号池 第1エリア で釣れたブラウントラウト。パニッシュ55SPの連続トゥイッチで
(上写真)近くにある しゃくなげの湯(¥560 ※入湯税込みの3時間)でさっぱりしてから帰宅しました♨
(上動画)日本イワナセンターのアトラントラウト
(上動画)日本イワナセンターのロックトラウト
弱ったワカサギを求めて浅瀬をウロウロしている個体。これが今日の私のターゲット。水面に浮かぶルアー。それに黄色い影がスゥーっと近づき、暫し動きが止まるあの瞬間、そしてその後の捕食シーン。 待ちの釣りも楽しいものです。 OHGIさん、今日は一日お疲れ様でした!
(上写真)南西の風が吹いてとても良い感じでした
(上写真)弱ったワカサギがあちこちに見られました
(上写真)日中の水温は11~12℃
(上写真)パニッシュ70Fのホットケに出てくれた芦ノ湖のブラウントラウト
(上写真)朝一の時合いを逃し、半分ふて寝で水辺で休んでいたところ、突如派手なボイルが始まりました
(上写真)ほんの数メートル先でのバイトシーンは迫力満点でした!
(上写真)こんなサイズのワカサギを吐き出しました。まさにマッチザベイト
(上写真)行楽日和でした
先日、代休を利用して中禅寺湖に出掛けてきました。 波間に見え隠れする蝉ルアーに目を凝らすこと8時間以上⏰ 途中、波の作り出す明暗が魚に見えたりして、無駄にドキドキ💘した場面も何度かありましたが(笑)、今回も何とか本命の蝉ブラを手にする事が出来ました!
前回は(魚の反応の様子から)蝉には少し時期が早過ぎたかな?と感じていたので、今回はきっと良い思いが出来るだろうと期待してやって来たのですが、状況にあまり変化は見られませんでした(-_-) 蝉には目もくれずに未だワカサギを追い回している個体が見られたことから、遅れて始まったワカサギ接岸の影響が少なからずあるような気がしています。次回釣行に期待したいところです(*'▽')/
(上写真)この日は太陽が昇ってからいろは坂を登りました。蝉ブラの時期は早起きする必要がないので身体が楽でとても助かります。
(上写真)今回も山側を丹念に探りました
(上写真)晴れ間が見えたのは短時間だけでした。※ 釣れた場所とは関係ありません
(上写真)美蝉に出たブラウントラウト(51cm)。とても太い個体でサイズ以上に大きく感じられました
(上写真)口元には最近?釣られたような痕がありました
(上写真)デップリおなか🐷
(上写真)近年は鰭の綺麗なブラウンを多く見掛けます
(上写真)湖畔のヤマツツジが満開でした🌸
(上写真)夕方にはモンカゲロウのスピナーフォールを目にする事が出来ました
(上写真)美蝉に出たブラウントラウト(46cm)。2度のミスバイト後のストライクでした!
(上写真)この時期はこの色味の強いブラウンが一番大好きです!
先日、栃木県は塩谷郡にある尚仁沢アウトドアフィールドに2016年の釣り納めに出掛けて来ました。以前からブログなどは見ており、その存在は知っていたのですが実際にこちらに訪れたのは今回が初めてのこと。出発前はわくわくが止まらず遠足前の子供のようになかなか眠つく事が出来ませんでした(笑)
当日釣れた魚はどれも阿久津オーナーこだわりの綺麗で厳つい大型魚ばかり、決して数釣りを目的としたフィールドではありませんが(常連さんは数釣りしてましたが)、一匹いっぴきとの魚とのやり取りから得られる充足感がとにかく大きかったのがとても印象的でした。また 目に入る施設の殆ど全てがオーナーさんの手作りという事もあるのでしょう、どれも温かみがありついつい長い釣り休憩を挟みたくなってしまいます。そんな時はロッジ内でコーヒーブレイクを挟むのもよし、ランチを楽しむのもよし、暖炉を囲みながらオーナーさんと釣り談義に華を咲かせるのもよし! 釣り以外でもゆっくりと充足した気持ちの良い時間を過ごす事が出来ました。 年明けには大型のジャガートラウトなどの放流があるそうなので、ミノーを携えまた近いうちにお邪魔したいと思ってます! 阿久津オーナーご夫妻、玉越さん、森本さん、大城さん 当日は楽しい時間をありがとうございました(*'▽')/ 尚仁沢アウトドアフィールド ホームページ http://www.shojinzawa.com/
(上写真)開園前のシルバーポンド
(上写真)釣りだけではなく、ドッグランやキャンピングスペースもあります
(上写真)シルバーポンド。バックも十分取れるのでフライフィッシングも問題なしです
(上写真)ファーストヒットはチェリーブラッドLL70Sのただ巻きでした
(上写真)森本さんに撮影してもらいました!
(上写真)カミオンDRが良い仕事をしてくれました
(上写真)玉越さん スプーンで連発です!
(上写真)玉越さん クランクでも連発!
(上写真)カミオンDRだったようです
(上写真)当日は最高のお天気でした!
(上写真)青空に柑橘類の黄色が映えます
(上写真)当日は寒さのせいか水色の濁りが強くなったらしく、視認性の良い(膨張色)カラーに反応がありました。DDパニッシュ65(トラウトガレージ(スローシンキング仕様))を使ったステイ時間長目のジャーキングアクションにて
(上写真)こちらはカミオンドレッジにて
(上写真)施設内でランチの焼きカレーを頂きました。たいへん美味しゅうございました!
(上写真)看板犬のデク君。見た目に違わずとても優しい子です( 〃▽〃)
(上写真)敷地内にある施設を見せてもらいました。これからまだまだ充実してゆくそうです
(上写真)殆どオーナーさんの手作りというのですから驚きです!
(上写真)スーパー・ロックトラウト。体長60cmに対して体高が20cm越。 口ではなく頭に掛かっていた事もあり、取り込みに15分近く要してしまいました
(上写真)トラウトガレージ・オリジナルのDDパニッシュ65にて
(上写真)カミオンDRに出てくれたドナスチ
(上写真)大城さん、ミノーイングでジャガートラウトがヒット!
(上写真)カッコいい、ジャガートラウト。私も釣りたかった
(上写真)この日最後の上がり鱒。ヒットした時はまだ明るかったのに、取り込んだ時にはすっかり日が暮れてしまいました。あ~ぁ しんどかった!
(上写真)夕方 5:30。ロッジに灯が点ります
(上写真)帰りは 鹿沼温泉 華ゆらりでひとっぷろ♨