土曜日の中禅寺湖。せっかくのチャンスをものにする事が出来ずに途中諦め掛けた時もありましたが、最後のさいご、霧が晴れた場面で黄色い天使は微笑んでくれました!久しぶりに感動しました(*'▽')/
(上写真)朝一だけはいつものミノーイングを楽しみました
(上写真)雨の後は厚い霧に覆われました。※ 釣れた場所とは関係ありません
(上写真)深い霧が湖面にたちこめていました
(上写真)山側を奥に向けてランガンして行きました
(上写真)雨に濡れるアズマシャクナゲ?それともハクサンシャクナゲ?
(上写真)まだ少し時期が早いのか、蝉への反応がありません。※ 釣れた場所とは関係ありません
(上写真)中禅寺湖の春蝉
(上写真)美蝉に出てくれたブラウントラウト(50.5cm)
(上写真)およそ10時間のランガンの末に手にした一匹でした。今シーズンの初ものという事もあり、ほんと感無量でした
(上写真)霧が晴れてきたタイミングでした
梅雨明けを迎えた中禅寺湖に出掛けて来ました。今回は都合により午前中だけの釣行。早いところ楽になりたいとの思いから、朝一からいきなり大本命のポイントに向かいました。前回と同様にメタルミノーを使ったショアからのジギングを行いますが、上手い具合にシャクリのリズムを刻めません。 (シマッタ!)
釣りを開始して直ぐに上手くシャクレないのは毎度のこと。寝ぼけていたのか、事前に身体を慣らしておく必要があったことをすっかり忘れておりました。そのお陰で折角のポイントも場荒れしてしまって台無しですorz...。 それから暫くシャクリ続けて、納得のゆくリズムが刻めたところでポイント移動を行いました。そしてそこでの第一投目。フワッとした違和感を覚えた次のシャクリで(ドン!) (巷では 壁ドン!が流行みたいですが、私はこちらのドン!の方が萌えますね!) かなり良い引きをしたので70は確実だと思ったのですが、残念ながらあと1cm足りませんでした。次回どうする!?回数券買おうか???
(上写真)関東地方もようやく梅雨が明けました
(上写真)今回は山側に入りました
(上写真)朝一からピーカン無風はつらい。※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)朝一に出てくれたレイクトラウト(69cm)
(上写真)使用したルアーはメタルミノー18g(イワシカラー)
(上写真)メタルミノー18g(イワシカラー)。※もう何年も前にカタログ落ちしてしまった初代モデル
(上写真)お昼前には家路へと就きました。 ※ 釣れたポイントとは関係ありません
山の上にも漸く遅い春が訪れ、モノトーンだった景色も大分賑やかになってきました。もちろんそれは水の中でも例外ではなく、ワカサギとそれを追い回すトラウト達の姿で溢れかえっていました(← ちと言い過ぎかな) ミノーでよい釣りが楽しめるのも、きっとあともう僅かの筈。それを思うと少し寂しくなってしまいます。
(上写真)今シーズン初の光モノでした
(上写真)ホンマス(パニッシュ85F(CBオリカラにて))
(上写真)今回一番サイズの良かったホンマス(43cm)。パニッシュ85F(CBオリカラにて)
(上写真)上の写真と同一個体です
(上写真)こちらもホンマス(パニッシュ85F(HHGORカラーにて))
(上写真)これまでモノトーンだった世界にもようやく色が差してきました
(上写真)今年はワカサギの出が少ないようです
(上写真)日中の表層水温は9℃台でした
(上写真)水際でレイクトラウトたちがワカサギの追い込み漁をする姿を何度も目にしました。※ 画像はイメージです
(上写真)日中に出てくれた小型のヒメマス。チェリーブラッドLL70S(CBオリカラ)を使ったボトムからの巻き上げにて
(上写真)ホンマスが釣れたのは朝一だけでした
毎年楽しみにしている春蝉パターンの釣り、今年は結局行けずじまいでシーズン終了を迎えてしまいました。7月を迎えたいま、なんだかやり残した感が大きく募ってきます。(あぁ~、綺麗なブラウン釣りたかったなぁ!) 今回私はこのなんとも言えないモヤモヤ感を少しでも払い去ろうと、梅雨明け間もない7月のハイランドレイクにふたたび出掛けてきました。
(これだけ涼しいなら、まだいけるでしょ!!) 確かつい先日、関東地方にも梅雨明け宣言が出されたばかりであると記憶しているのですが、嬉しいことにここ中禅寺湖では、今日も朝から雨が断続的に降り続いていました。3連休の初日にあたるこの日、日本を代表する観光地である奥日光で、雨降りを喜んでいる人間はきっと私くらいのものでしょう。 当初の予定では、前回(2週間前)の釣行で、今シーズンの釣りはこれで終いと考えていたのですが、ここ最近続いているこの戻り梅雨による悪天候の影響で、私の気分はすっかりと梅雨明け前の状態へと戻ってしまっていたのでした。
(上写真) つい先日、梅雨は明けた筈なのですがこの日も雨が...
(上写真) この日の朝一の気温17℃、表層水温は19℃。余りの寒さに体の震えが止まりません
この日向かった場所は前回と同じく山側のよく見知っているポイントでした。1軍ルアーの数も残りあと僅か、根掛かりによるロストは絶対に避けたいという今の状況では、湖底の状態をよく知ったこのポイント選択はとても自然な成り行きでした。そして何より、まずまずの釣果も得られていたからです。 am4:00、湖岸線に立ち湖を見渡すと、そこには至るところ 船、フネ、ふね!!!。ライトを灯したヒメトロと思しき船団が目の前を埋め尽くしていました。遠く八丁方面に目をやると、あちらにも船団が形成されている様子です。これだけ多くの船で賑わった中禅寺湖、初めて見たような気がします。 ※ 後日分かった事ですが、この日から3日間に渡って 毎年恒例スポニチ&東レ主催の釣り大会(トローリング)が行われていたようです。どうりでボートの数が多い訳です。 湖面のあちこちではヒットを知らせる鈴の音が聞こえていた事からこの近辺に魚が廻ってきている事が窺えました。 この時、湖面のあちこちで頻繁にライズを確認することが出来ました。でもおそらくその正体はウグイか鱒稚魚のものでしょう。手始めに表層レンジを5、6投探った後は、ルアーのウエイトをアップして早々にディープレンジの釣りに切り替える事にしました。
釣り開始から凡そ2時間が経過したam6:00過ぎのこと、ようやくこの日最初の魚信がやって来ました。キャッチした相手はレイクトラ ウト(63cm)。まさに青年といった感じの元気盛りの個体でした。この個体、ランディングの最中に何かを吐き出していました。原型をほぼ留めていたそれは、体長およそ3cm程のスカルピン、ヨシノボリの仲間でした。今の季節、スカルピンは湖岸線の至る所で大量に目にする事が出来ます。まさに中禅寺湖を代表する住人と言ってもよい存在でしょう。どうやらこのレイクトラウトはその大きな図体と顔つきに似合わず、こんな小さな獲物を捕食してお腹を満たしていたようです。
(上写真) 着底したリップレス・シンキングミノーのファーストアクション(ショートジャーク)で喰らいついてきたレイクトラウト
(上写真) 湖岸線の至るところでこのヨシノボリを見る事が出来ます
そしてそれから間もなく、この日2回目となる魚信が竿先に伝わってきました。ボトムトレースの後半、かなり手前でのヒットでした。魚種はこれまたレイクトラウト(54cm)。こちらは未だ幼さの残る顔つきでした。
(上写真) ヘブンに喰らいついてきたレイクトラウト
7月のこの時期、レイクトラウトのヒットレンジはまちまちでした。 岸から50m以上の沖合の水深20m近いボトムで当たる事もあれば、岸から10m程先の5m前後の浅場でヒットする事もありました。水深5mといったら、表層水温とほぼ変わらない水温です。さすがにこのケースの場合、レイクトラウトは初めからこんな浅場で生活していたとはとても思えません。恐らく水温が低い深場からルアーを追ってやって来たら、ついこんな浅場まで来てしまったといった感じではないでしょうか。ですが仮にそうであったとしても、特に冷水温を好むと言われているレイクトラウトにしてみれば、これはかなりリスクを伴った行動である筈です。でも生きてくためには食べなければならない。まさに、背に腹は代えられないといったギリギリのところでの行動であった事が想像出来ます。 そしてam7:30。さっきまであれだけいたヒメトロ船も残りはもうあと僅か。湖面がようやく静けさを取り戻してきたというタイミングで3匹目がやってきました。リーリングの途中でボトムを取り直そうと、ルアーを落とし込んでいる最中でのバイトでした。この時、ラインにはこれ以上ないくらいの明確な変化が表れていました。(最高の決まり方!) ラインの変化に気付いてすかさずアワセを入れ、これがばっちりと決まる爽快感! さらにこれが、遥か沖合の深場に居る魚に対して決まったというのだから、その満足感といったらありませんでした。この時の記憶だけで大ジョッキ3杯はいける筈です! (ジイイィィィーッ...!!!) ドラグがしばらく鳴り止みません。ルアーまで残りあと10mくらいになって、相手が一気に動きを荒げました。 (クウゥ~っ!!! (*´∇`*)) 手前にあった水中倒木にラインが擦っており、本来ならそんな事をしている気持ちの余裕などまったくない筈なのですが、バット部分から大きく曲がるロッドのしなり具合を眺めて、しばらく悦に入ってしまいました。 (この魚は絶対にキャッチ出来る!) 釣り人ならばおそらく誰でも一度は経験した事があるであろう、何の根拠もないこの自信!この時の私がまさに感じていたものでした。 やっとラインが枝から開放されました。やり取りは恐らく10分以上掛かっていたのではないでしょうか。そして... 『よっしゃ~ ありがとう!!!』 無事にネットに納まった相手はレイクトラウト(70cm)。この湖の頂点に立つ者に相応しい王者の風格漂う立派な体型の持ち主でした。
(上写真) レイクトラウト(70cm)(バッハスペシャル・ ジャパンバージョン 18gにて)
(上写真) その独特の魚体(模様)は爬虫類を彷彿とさせます
(上写真) この大きな尾鰭。引きが強烈な訳です!
今回のこの釣果、使用しているロッドやリールは勿論のこと、ラインにルアーそしてフックに至るまで、これらのどれかひとつにでもその性能が欠けるよう なものがあれば、今回の様なフッキング、さらにはその後のランディングまでには至ってなかったと思います。絶対的な信頼を寄せて使い続ける事の出来る道具に出会えたこと、釣り人にとってこれ以上の喜びはないですね!
〇 使用タックル
ロッド : TRBX-SS83SD (SMITH) リール : CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb (MORRIS) ルアー : バッハスペシャル・ジャパンバージョン 18g (SMITH) ヘブン 16g (SMITH) リップレスシンキングミノー 8cm フック : スプーン用 シュアーフック Wトラウト9G (SMITH) ミノー用 シュアーフック Wトラウトタテアイ6G(SMITH) ネット : マリエット・ネット (SMITH)
先日、尚仁沢アウトドアフィールドさんに初釣りに出掛けてきました。実は昨年末にもこちらを訪れているのですが、ジャガートラウトを相手にしたミノーイングがとても楽しかったもので、すっかり病み付きになってしまったといった具合でした。
相手はさすがイワナ系の魚だけあって、障害物周りを好む個体が多いらしく、そこでの反応がやはり圧倒的でした。ですがこういったポイントは多くの人が何度も何度もミノーを通すためやはり見切られがち。ルアーの種類はもちろんのことカラーやサイズ、或いはトレースコースにも変化を付けるなど見飽きさせない工夫をして、何とか口を使わせる事が出来ました。 決して簡単ではありませんでしたが、あの素晴らしい魚体を見にまた訪れたいと思います。 ※ 魚の写真は釣り場オーナー様の許可を得て撮影させて頂きました ※ 尚仁沢アウトドアフィールドさんのHP :http://www.shojinzawa.com/
【使用タックル 】 ロッド : トラウティンスピン インターボロンX IBX-53MTH(SMITH) リール : ツインパワー 1000S(SHIMANO) ライン : アーマードⓇフロロ+ 0.3号 (DUEL) リーダー : シューター・FCスナイパー インビジブル 5lb (SUNLINE) スナップ : SPスナップ #00(SMITH) ルアー : パニッシュ55 SP(SMITH)※フック変更実施 DDパニッシュエリア65F(SMITH)※フック変更実施 ボトムノックスイマーⅡ 3.2g(SMITH)※フック変更実施 フック : ミノーエキスパートフック ME-31BL #4 (VANFOOK)
(上写真)朝一は池の一部が凍っていました
(上写真)狙いのジャガートラウト。※ オーナーさんの許可を得て、一部の個体だけ写真を撮らせてもらいました
(上写真)パニッシュ55SPを使ったジャークアクションにて
(上写真)水温が上昇したためだろうか、am10:00を過ぎたあたりから急に反応が良くなってきました
(上写真)テイルとベリーの両方にフッキングしていました
(上写真)時には同じポイントで6連発する時も。 こんな尚仁沢さんは初めて経験しました!
(上写真)パニッシュ55SP ヒメマス・カラー とても地味なカラーですが、すこぶる反応が良かったです!
(上写真)雄のジャガーが釣れる割合が高かったか
(上写真)なんとも味のある顔です。サミー・ディヴィスJrを彷彿とさせます
(上写真)同じジャガーでも色々な表情の個体が居ます
(上写真)これぞジャガー!といったとてもカッコいい個体でした。尚仁沢さんのロゴの魚を彷彿とさせます
(上写真)とても鮮やか
(上写真)あまりのカッコよさに、いつまでも見ていたくなります
(上写真)凄い色と模様でした
(上写真)この個体もいい色をしていました
(上写真)こちらの個体もパニッシュ55SPにて
(上写真)子狸3匹がこちらの様子をうかがっていました
(上写真)60アップはあるであろう、この日一番の大型のジャガートラウトでした
(上写真)こちらの個体はとにかく太かったです
(上写真)もうお腹いっぱいという感じで、早めに家路へと就きました
今回は北海道は雨竜郡幌加内町にある朱鞠内湖に秋のイトウを求めて出掛けてきました。この魚に魅せられて人生を棒に振ってしまったなんて話はよく耳にしますが、自分は大丈夫だろうか!? 以前は決して手を出してはいけないアブナイ魚だと分かっていた筈なのに、早くもこれで二回目の釣行となってしまっています。果たして十年後の自分はいったい何処で何をやっているんだろう!? なにかとても心配になってきました。
《遠征に先立って》 秋の朱鞠内湖に訪れるのは今回が初めてのことでした。こんな時期に果たしてミノーで釣りになるのだろうか? 出掛けたはいいが、まったく釣りにならなかったなんて結末は決して味わいたくはありません。そう易々とは行けない釣り遠征、どの程度の可能性があるのか出来れば知っておきたいところです。 そこで遠征の計画に先立って事前に情報収集を行ったところ、経験者の方たちから次のような話を聞くことが出来ました。
秋の朱鞠内湖でのイトウ釣りは... ・春とは違って産卵で岸寄りするウグイやワカサギなどのいわゆるベイトフィッシュとなる個体が岸沿いに少ないため、岸からの釣りは春ほどには容易ではない。
・これからやって来る厳しい冬に備えて彼らは栄養を蓄えようと荒食いを始めるため、ルアーが相手の目に留まりさえすれば高確率で喰ってくる。
・深場に落ちたワカサギに付いている個体が多いので、岸からのミノーイングではなかなか難しく、圧倒的に船からの釣り(キャスティングやドラッギング)に分がある。
・春に比べると釣り人の数が少ないため、魚へのプレッシャーが少なく意外に釣りやすい。
・今年生まれたばかりの新子のワカサギが浅瀬に群れているところがあるので、そういった場所を探し出せれば岸からでも良い釣りが楽しめる。
・その年の季節の進行の具合により日にちは前後するが、10月末~11月初旬頃にかけて始まるターンオーバーの時期は魚が口を使わなくなるので注意が必要。
・春に釣れる魚よりも太くて綺麗な個体が多い気がする。
...etc.
これらはあくまで経験者さんたちの個人の感想ですが、総じて春ほどには釣り易くはないという意見で一致しているようでした。しかし決して釣れない訳ではなさそうなので少し安心しました。まあ私の場合、もちろん数が釣れるに越したことはないですが、そこまでの贅沢は望んでいません。綺麗で太くて大きくて引きの強いイトウが一匹でも釣れてくれたらそれだけでもう十分です! 何百回、何千回と執念のキャストを繰り返した末に、もし念願の大型イトウを手にすることが出来たらきっと感動するだろうな! 今回はそんなとても熱い展開を期待して挑んだ秋の朱鞠内湖遠征なのでした。
《一抹の不安...》 朱鞠内湖に無事到着、まずはひと安心と思いきや、湖を一目見てそのあまりの水位の低さに驚いてしまいました。さっそく宿泊先のスタッフさんに事情を聴いてみると、これは今年の9月に北海道を襲った北海道胆振東部地震に伴う電力不足を補うために水力発電用としてダムの放水を行ったためだという事が分かりました。私が以前、春に訪れた際の水位と比較すると、それは優に2メートル近くは減水しているといった感じで、それまで水中にあった地面が顔を出して、ショアラインの部分が白く太く縁取られたような格好になっていました。この減水による影響かどうかは定かではないようですが、地元のアングラーさんたちから『今年は釣れない、魚の着き場がいつもとはなんか違うような気がする!』といった様な話しを滞在中に何度か耳にしました。最近になってからのこの急激な水位の変化...。大したことでなければいいのですが。
《選択したポイント》 朱鞠内湖は日本最大の湛水面積を誇るだけあってとにかく広い。湖岸線は北欧のフィヨルドに例えられるように大変複雑に入り組み、さらに大小10以上もの島々が浮かんでおり、途方に暮れるほどにとにかく広いんです。水の中にはそこがかつて森であった事を示すスタンプ(切株)やブッシュ(低木)などが無数に点在しており、それらがイトウたちの格好の隠れ家になっているとも聞きます。もう湖の至る所が彼らの好ポイントに見えてなりません。 (いったい何処をどうやって探ったらいいんだろう!?) これまでにも他所の湖でイトウを釣りあげたことは何度かありましたが、専門に狙っていたという訳ではなく、どの魚も偶然に釣れてしまっただけのものでした。湖のイトウが普段どんな場所でどんな生活を送っているのか。ある特定の場所に執着する個体が多いのか?或いは湖を広く回遊する個体が多いのか?...etc. 自身にイトウ釣りの経験があまりになさ過ぎて途方に暮れてしまいました。
今回そんな状況のなかで私が選んだポイントは、とにかく風が当たる場所でした。風下なら餌となる小魚も集まりそうですし、水に濁りが入って魚たちの警戒心を煽ることもなさそうだという判断からでした。ネットでピンポイントの天気予報を見て1時間毎の風向きと風の強さをチェック。グーグルアースなどの衛星写真の地図を頼りに風下となる側の湖岸線のいくつかに目星を付け、さらにある程度の距離をランガン出来そうな地形なら尚いいだろうという事でポイントを絞り込みました。この選択がはたして吉とでるか凶とでるのか、まさに神のみぞ知るといったところでした。
《用意したルアー》 今回の釣行では以前春に訪れた際の経験を活かして複数のタイプのミノーを準備していきました。春季には接岸するウグイやワカサギを演出するために、パニッシュ85FやチェリーブラッドSR90、そしてCB70DRIFT-TRなどの小魚を模した、表層からトップの釣りを得意とするミノーを持って行きました。朱鞠内湖はその地形的な特徴(スタンプやブッシュなどの水中障害物が多い)から根掛かりがとても多いフィールドだと聞いていた事もあり、あまり深い層は探りたくないなという気持ちが働いたこともその理由のひとつでした。ですが実際に釣りをしてみると、根掛かりを余り気にする必要のないポイントも多数あり、手前に急深のブレイクを控えた地形など、もう少し深い層を探りたいなぁ...と思う場面が何度もありました。今回はただでさえウグイやワカサギなどの接岸はあまり期待できないでしょうから、きっと春よりもより深い層を探る必要が出てくるに違いありません。この考えから今回は上記ルアーに加えて、ロングビルミノーであるDDパニッシュ80Fやチェリーブラッド(MD90、DEEP90)。さらにイトウ釣りでの実績も高いといわれているボーマーのロングA B14AP(サスペンドタイプ)などのルアーを用意して、表層から水深2メートルくらいまでのレンジをカバー出来るように準備を進めました。
《そしていざ実釣!》 当日は上で書いたように西からの風を正面から受けるような風下側のポイントに入りました。そこでは朱鞠内湖ならではといった粘土質の湖岸線が絶え間なく打ち寄せる波に洗われて溶けだし、波打ち際の水の色を見る見るうちに白濁色に染めてゆきました。濁る前の水とこの白濁した水とは意外にも直ぐには混じり合わずに、水際に綺麗なツートーンの模様を描いて行きました。私は勝手にこの様子のことを青ナイルと白ナイルと呼んでいるのですが、とても朱鞠内湖らしい景色だなと思い大変気に入っています。
事前の情報通り、春には沢山居た小魚たちの姿は見つける事は出来ませんでした。ですが見えないだけできっと居るのだろうと信じて、無暗に水中には立ち込まずにキャストを開始しました。そこは恐らく手前に傾斜の緩いシャローが広がり、10メートル程先から急に深さを増していくといった地形になっていると思われます。このような地形が南北に数百メートル続いており、ここを岸と斜め45度くらいの角度を付けてルアーを撃って行きました。 まず最初はイトウに警戒心を抱かせないようにとシャロータイプのミノーでロッドアクションは付けずに反応を窺いました。これで数回撃ったら岸沿いに2メートルほど横移動してまた2回撃つ、...あとはこれを繰り返してゆきました。そして一通り撃ち終わったら今来た方向に向き直り、今度はアクションを付けたり、或いは潜航深度の違うルアーに付け替えたりして再び同じストレッチを撃ち返して行きました。
以前春に訪れた際にこの同じポイントで釣りをしたことがあるのですが、その時は岸辺に沢山のワカサギが群れていました。そして湖面が穏やかな時は彼らは動くことなく一か所でじっと固まっているのですが、今回のように水が濁るほどに湖面が荒れてくると、波にさらわれて群れは散り散りばらばら。なんとか群れからはぐれないようにと彼らは激しく泳ぎ回り出しました。 そしてそんな時でした、イトウがその群れ目掛けて突っ込んできたんです! その光景はとても衝撃的でした。今思い出しても鼓動が速まるくらいです。 このことを経験してからというもの、小魚たちの泳ぎも儘ならないこんな水面が荒れた時こそが、イトウにとってはきっと捕食のチャンスなんだろうなと思うようになりました。今回も同じような展開を期待してのアプローチであることは言うまでもありません。
そしてこれはもう狙い通りと言っていいかも知れません。DDパニッシュ80Fが青ナイルと白ナイルの境目に入ろうかというタイミングで突如 ゴンッ!!と動きを止められました。相手はイトウです。ですが残念ながらこの個体は波で打ち寄せられた木の枝をラインが拾ってしまい、それがさらにネットに絡まってもたもたしているうちにフックアウトしてしまいました。 そしてそれから数時間後、次は少し深いレンジをロングA(サスペンド)のジャークアクションで探っている最中に起こりました。ルアーが沖のブレイクの頭に差し掛かったタイミングで勢いよくゴンッ!!。こちらも狙いのイトウでしたが、ネットで掬おうと構えているなか、濁った水の中で相手を見失ってしまい、やはりこちらももたもたしてバラしてしまいました。 魚を掛けるだけでも大変だというのに、取り込みにも高いハードルがあるとは。以前にも同じバラシを経験しているだけに、これは真剣に対策を考えなくてはならないなと思いました。 そして三度目の正直。こちらはパニッシュ85Fを使ったジャークアクションで表層を探っている最中に起こりました。これまたルアーが青ナイルと白ナイルの境目に差し掛かったタイミングでゴンッ!!。今度は無理してネットで掬おうとはせずに浅瀬に誘導して無事にキャッチすることが出来ました。サイズはそれほど大きくはなく、この湖のレギュラーサイズといっていい個体でしょう。肌のきめがとても細かく色白で大変に綺麗な個体でした。残念ながら以前釣り上げたものよりサイズアップとはいきませんでしたが、それでもとても嬉しい一匹でした。
《朱鞠内湖での釣りを終えて》 今回はじめて挑戦した秋の朱鞠内湖でのイトウ釣り。春とは異なり彼らを岸へと引き寄せる要因が少ないと言われるなか、岸からのミノーイングで果たして釣りになるのだろうか?と終始不安だらけでしたが、なんとかイトウの顔を見ることができとりあえずはほっとしております。 ですが今回イトウがヒットした時を除いては、ルアー後方をチェイスする姿は勿論のこと、普通に泳いでいる姿さえもまったく見ることが出来ず、この時期のイトウ釣りの新たなヒントになりそうな出来事に出合えなかった事がとても残念でなりません。まあ逆に考えてみれば、私が探っていた範囲とイトウの生活圏との間には、(探り方も含めて)大きな開きがあったということで、そんな中でも湖面が荒れるなどのある条件が重なった時だけにその開きが縮まってチャンスが訪れたと考えるのが適当なのかも知れません。 いずれにしても、まだまだ分からない事だらけの朱鞠内湖でのイトウ釣り。私の性格上このままでは終われそうにはありません。
〇使用タックル
ロッド : TLB-83DT ラグレスボロン(SMITH) リール : 13 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : VARIVAS ハイグレードPE グリーン 1.2号(MORRIS) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 16lb(MORRIS) ルアー : パニッシュ85F(SMITH) ※1 DDパニッシュ80F(SMITH) ※1 ロングA B14AP (BOMBER) ※1 チェリーブラッドSR90(SMITH) ※1 チェリーブラッドMD90(SMITH) ※1 チェリーブラッドDEEP90(SMITH) ※1 チェリーブラッドLL70S(SMITH) ※1 ※1 遊漁規則に従いシングル・バーブレスフックに変更実施。またこのフック変更に伴う重量調整ならびに強度UPを目的にスプリットリングの変更も行いました。 フック : SBL-75M #1(OWNER) スプリットリング: P-03N #3(OWNER) スナップ: SPスナップ #3(SMITH) ネット : チェリーネット Mサイズ 旧タイプ サツキ(SMITH)
朱鞠内湖の釣りのレギュレーション詳細については以下を参照願います。 Lake Shumarinai http://www.shumarinai.jp/fishing/trouts/
この日はスミス・スタッフのお二人に同行させて頂いての釣行でした。話によるとなにやら来シーズンに向けた取り組みの一環としてどうしてもこの湖を訪れる必要があったということ。春先ならまだしも、まだ暑い最中のこの時期に何故!? と最初聞いた時には驚きましたが、話の内容からモノ作りに対する熱い想いが伝わって来ます。(そういう無茶なこと私も嫌いな方ではありません!)ということで、当日は見学も兼ねてご一緒させて頂きました。
前回、私がこの湖を訪れたのは7月あたまのこと。表層水温が高くなり始める時期での釣行で、釣れるサイズが小型ばかりとなってしまったため、しばらく釣行は見送っていたといった具合でした。そしてそれから一ヶ月半が過ぎようとしていたこの日、表層水温は19℃(朝一)とほぼ例年通りの良い感じの水温にまで下がっていました。 目の前には沢山のトローリング船の姿を確認する事が出来ました。しかも俄かに船上がホンマス?の釣果で賑わっている様子。これはもしかすると良い日に当たったのかも知れない!大きな期待感を胸に山側での釣りを開始しました。 しばらくの間、シンキングペンシルミノーであるチェリーブラッドLL70Sを使って表層域を探りましたが、魚っ気はまったくありませんでした。昨年はこんな時期でもそれなりの反応はあったのに、今年は何故かあたりません。 そんな中、目の前を行き交うトローリング船から8色や10色など、けっこうな深さからアタリがあるとの会話が聞こえてきました。それならばと言う事で、ここでルアーをトラウティンサージャーSHの8cmへと変更。中層域を中心にその前後も探っていったのですが、残念ながらこちらにも反応はありませんでした。 こんな感じでひとり周囲の情報に振り回されていた私でしたが、スミス・スタッフさんたちはこんな私を尻目にいつの間にか釣果を上げていました。 魚種はレイクトラウト。湖底付近をヘブン13gの定番カラーであるGPPで探っていたところ直ぐに反応がかえってきたとの事でした。この湖での経験は私の方がずっと長いのに、今回も先を越されてしまいほんと悔しい限りです(笑)。
この釣果を機に、私も同じくヘブン16gを使っての釣りに変更しました。基本的な探り方はフリーフォールでボトムをとった後は、湖底或いは中層域付近をリフト&フォールで丁寧に探っていくというごくありふれたものでした。但し根掛りを避けるために最初の一回目以外はルアーをフォールさせても再び湖底を取り直す事はせず、着底前にはリフト(ロッドを使ってのしゃくり上げ、或いはロッド位置固定でのリーリングなど)してしまう様にしています。もちろん根掛かりリスクの高いファーストブレイク直下のカケアガリに対しては探ることは一切せず、早巻きして一気にルアーを回収するようにしました(ブレイクに魚が着いているのは分かっているのですが、そこは我慢ガマン!!)。 そしてほどなくして私にも魚からの反応が返ってきました。魚種はやはりレイクトラウト。サイズは前回訪れた際にしばらく釣行は見送ろうと決意させたものと同じ小型のレイクトラウトでした。 (期待してたんだけど、状況はまだ変わっていないのか...。) 禁漁まで残された日数はあと僅かなだけに、今年はもうビッグトラウトとの出会いは叶わないだろう...、そう思った瞬間でした。
バラシなども含めて、その後も誰かしらのロッドが曲がりましたが、釣れてくるのは相変わらずの小型ばかりでした。そしてそんな半ば諦めムードが漂うなか、話をしながら釣りをしていたスタッフさんのロッドが何ものかを捕らえました。ロッドの曲がり具合からして、これまでのサイズより大きいことは誰の目にも明らかでした。相手はレイクトラウト(59)。とても体高がありデップリとした個体であったため、そのサイズ以上にとても大きく感じられた一匹でした。
そうそう、これこそ私が待ち望んでいたサイズです!例年ならばこれでもまだ物足りないサイズですが、今までの状況を考えたら十分に嬉しい一匹です。9月に入ってからの水温低下により、もしかすると大型が岸寄り出来るようになって来たのかも知れません。私にとってこのスタッフさんの釣果はそれを期待させるに十分な大変価値のある一匹でした。
~ その翌週 ~ そしてその翌週。この日はもちろん、大型が岸寄りしている事を期待しての釣行でした。そしてこの期待を後押しするかのように朝一の表層水温は18℃まで下がっていました。湖流も程よく効いていて釣れそうな気配が漂っています。湖尻から昇る朝日を合図に今シーズン最後となる中禅寺湖の釣りを開始しました。
ワカサギの稚魚でしょうか、2~3cm程の小さな個体が何百匹という群れになって餌を啄みながら水面下を行ったり来たりを繰り返しています。そしていつもの様にこの光景に見入っていると、突如 群れの後方から大きな黒い影が現れ、私の直ぐ目の前を悠然と泳ぎ去って行きました。 (えっ!......) あまりの突然の出来事に息をするのも忘れてしまいます。 相手は明らかにレインボートラウト!彼の背後にあった岩や倒木などと比較してもサイズは優に70cmはあろうかといった巨大なレインボーでした。このような光景は静かにウェーディングしていると目にする事はそれほど珍しいことではありません。ですがそれはせいぜい7月初旬くらい迄のことで、この時期にあれほど大きなトラウトを目撃したのは今回が初めてでした。さすが高水温に強いと言われるレインボーといったところでしょうか。この個体、この後何度か行き来を繰り返した後に、小魚の群れを追って深みへと姿を消して行きました。 こんな光景も来年までしばらく見納め。それを想うとなんだか寂しくなってきてしまいます。秋を感じさせる高い空を仰ぎながらそんな感傷に浸っていると、この日最初となるアタリがやって来ました。 逆光の中、あがって来た魚はレイクトラウト(74)。ヘブン16gを使った中層域でのリフト&フォールの後、カケアガリに沿ってリーリングしている最中でのアタリでした。決して油断できないこんな魚とのやり取りは本当に久しぶりのこと。諦めずにこの湖にやって来ていて良かったと心の底から思えた瞬間でした。
そしてこの日はこれだけでは終わりませんでした。そのあまりにも出来過ぎな状況に、この後自分はどうにかなってしまうのではないかと、本当に不安に駆られる程でした。 時刻はam9:30少し前。遠投したトラウティンサージャーSH 8cmで先ずは底をとり、リフト&フォールで2~3回誘った後でのテンションフォールで相手は喰ってきました。それはまさにこの時期ならではといったとても明確なアタリで、私のテンションを一気に上げてくれました。ロッド、ラグレスボロンが目の前の手元近くから曲がっています。さらにドラグも鳴り止みません。(これはちょっとマズイかも...) 先程の個体が常に全体重を下に下に向けて抵抗するタイプであったのに対して、この個体は常に横に横に向って走り抵抗を続けるタイプの相手でした。その引きたるや先程の個体を遥かに凌ぐとても強烈なもの。ちょっとでも気を抜こうものならば、直ぐに根に潜られてしまうのではないかとほんと気が気でなりませんでした。一進一退のやり取りがしばらく続きました。そして... 『やったぁ-!』 無事ネットに納まった相手は75cmのレイクトラウトでした。残り10m程となった時に、存在は知っていたブレイク手前の水中倒木に巻かれてしまい、一時は完全にラインテンションを失った場面もありました。ですが強い願いが通じたのでしょう、魚自らがそこから抜け出し、なんとか取り込みに成功する事が出来ました。枝に擦れてショックリーダーはもうザラザラでした。リーダーがあともう少し短かったらと思うとほんとぞっとします。極度の緊張から解き放たれたためか、手の震えが止まりませんでした。
それにしてもなんていう引きでしょうか!この引きなら間違いなく80cmを超える個体だと確信していたのですが、思いのほか伸びませんでした。 以前、レイクトラウトの70cm台と80cm台の引きはまるっきり別物だ!といった話を聞いたことがあります。いったいそれはどれ程のものなのか!? 未だ生々しいやり取りの感触が残るなか、この事を想像して再び鼓動が速まりました。
さいごはメタルジグにヒメマスが出てくれました
この湖でこんな婚姻色の出た個体を釣ったのは初めてでした
今シーズンも沢山の思い出をありがとう!
〇 使用タックル
<タックル①> ロッド : TLB-83DT ラグレスボロン (SMITH) リール : 10 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: OUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb (MORRIS) スナップ: クイック ロック スナップ #2 (SMITH) ルアー : トラウティンサージャーSH 8cm (SMITH) メタルジグ 16g フック : スミス・シュアーフック Wトラウトタテアイ 7G (SMITH) ネット : マリエット・ネット (SMITH)
<タックル②> ロッド : TRBX-SS78M インターボロンX (SMITH) リール : 10 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 6lb (MORRIS) ルアー : チェリーブラッドLL70S 7.7g (SMITH) ネット : マリエット・ネット (SMITH)
<タックル③> ロッド : TRBX-SS83SD インターボロンX (SMITH) リール : CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb (MORRIS) スナップ: クイック ロック スナップ #2 (SMITH) ルアー : バッハスペシャル・ジャパンバージョン 18g (SMITH) ヘブン 16g (SMITH) フック : スミス・シュアーフック Wトラウト 8G (SMITH) ネット : マリエット・ネット (SMITH)
今回訪れたフィールドは北海道は阿寒国立公園内にある巨大カルデラ湖 屈斜路湖。その規模をはじめ、湖の成り立ちや過去に辿ってきた歴史など、非常に興味深く惹きつけられるものがあり、以前から一度は訪れてみたいと思っていた湖でした。
この湖は過去には火山活動によりほとんど魚の住めない水環境となってしまった時期もあったようですが、その後の水環境の回復、さらに地元自治体やフィールドを愛する有志さんたちの精力的な活動により、今日では北海道を代表する人気フィッシングフィールドのひとつとなっており、道内はもちろんのこと道外のアングラーさんたちからも大きな注目を集めています。 この湖を代表する魚はなんといってもレインボートラウト! 背中が淡い緑色でボディはビカビカに光り輝く銀白色、さらに形の整った大きな各鰭と、この魚体をひとめ見たいとの思いから同地を訪れるアングラーの数は大変に多いようで、今回 私も同じ思いでこの地を訪れる事にしました。
諸事情により今回 私が釣りが出来るのは凡そ7時間ほど。このため今回は本格的に訪れるかも知れない次回釣行時のための下調べ。釣果は二の次、三の次と、フィールドのおおまかな雰囲気を肌で感じる事を第一目標に挑んだ釣行でした。 夜がまだ明けきらぬ朝一、この湖にも精通した先輩フライマンさんのアドバイスを頼りに、この時期の代表的なポイントのひとつへと向かうことにしました。 しかし、そこには既に先行者の姿が orz... 仕方ないのでこのポイントは諦め、湖岸線伝いに北上しながらランガンする事に決めました。時刻はam5:30。いざ釣りスタートです! (コン ココンッ!?) 釣りを始めてから早々のできごとでした。 屈斜路湖での記念すべきファーストフィッシュは手のひらサイズのアメマスでした! 間違いなくこの湖で生まれ育った個体。命のサイクルは確実に回っているようです。
想像を遥かに超える規模の広大なフィールド。限られた時間内で少しでも多くの景色を目にしたいとの思いから、速いピッチでのランガンを続けました。
そして最初のヒットから凡そ3時間が経過したam9:00少し前。先程まで鏡のようであった湖面が、吹き始めた風によりいい感じに波立って来てから間もなくの事でした。バッハスペシャル(JPV)18gを使って表層レンジ(~1m程度)を速めのリーリングで探っていると...。 なんの前触れもなしに 突如『ゴンッ!』とヒット! やはり湖での釣りは風が吹いてからがなんぼのようです。 その鋭角的な引きから、これは狙いのレインボートラウトに違いない! と思っていたのですが...。相手はまさかのサクラマスでした。 生息している事は知ってはいましたが、釣れる個体数はそれほど多くはない筈です。まったく想定外の相手でしたが、とても嬉しいお客様でした!!
その後さらにランガンを続けること凡そ2時間 とあるポイントへと到着しました。 これまで探ってきたポイントとは明らかに湖底の様子が違っており、PEライン越しに伝わって来る湖底の様子はとても変化に富んでいました。 そしてこのポイントをボトム近辺を意識しながら沖のブレイクを丹念に探っていると... (グッ グググッ!) PEラインならではの明確な魚信が竿先に伝わって来ました。 なかなか良い引きをする個体です。 先程とはまったく違う引きをするこの個体は間違いなくあの魚 そう、相手はやはりアメマスでした!
そして時刻はpm13:00少し前 駐車場まで歩いて戻らねばならない事を考えると、もう潮時といった時刻です。あの後さらに2時間ほどキャストを続けましたが、魚からの反応は結局何もないままでした。
あくまで釣果は二の次、フィールドの大まかな雰囲気を肌で感じる事を第一目標に挑んだ今回の釣行。念願のビカビカに光り輝くレインボートラウトに出会いたい! という夢こそ叶いませんでしたが、予想を大きく上回る釣果に大満足の屈斜路湖 初釣行となりました。
〇 使用タックル
ロッド : TRBX-SS83SD(SMITH) リール : CERTATE 2500(DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN(BERKLEY) SUPER TROUT ADVANCE 6lb(MORRIS) ルアー : BUCH SPESIAL JAPAN VERSION 18g(SMITH) TROUTIN SURGER 14g(SMITH) リップレスシンキングミノー 8cm フック : シュアーフック サクラマス2G(SMITH) ※ バーブは潰してあります ネット : マリエット・ネット(SMITH)
いつも利用している立木観音の無料駐車場。ついこの間までは家族連れのキャンピングカーで賑わっていたのですが、今はもう数える程度。もうすぐ夏も終わりだなぁと、なんだか寂しくなってきてしまいました。 朝夕はすっかり秋らしくなった中禅寺湖、遊漁期間も残すところあと僅かですが、時間の許す限り足を運びたいと思います。
(上写真)am7:00少し前に駐車場に到着
(上写真)今回は山側に入りました
(上写真)このところ寒い日が続いたせいか、表層水温も19℃まで下がっていました
(上写真)開始早々の嬉しい一匹。レイクトラウト メタルミノーにて
(上写真)中禅寺湖の遊漁期間も残すところあと僅か。それを思うとなんだか寂しくなってきてしまいます。※ 釣ったポイントとは関係ありません
(上写真)こちらはお昼過ぎ、湖流が効き始めたタイミングでのヒットでした。レイクトラウト(73cm)メタルミノーにて
(上写真)レイクトラウトが吐き出した20cm近いヒメマス?幼魚
(上写真)トンボもだいぶ色づいてきました。もうそろそろ麓に降りてゆく時期かな
国道側での滑り出しはとてもよかったのですが、その後の蝉活が全くダメでもう疲れ果てました。中禅寺湖ももうすぐ夏ですね。
(上写真)日中の表層水温は17℃前後
(上写真)メタルミノーEXに出てくれた中禅寺湖のレイクトラウト(78cm)
(上写真)立派な胸鰭でした
(上写真)久しぶりの手のひらサイズ
(上写真)メタルミノーEX(No.07 グリーンシルバー)のフロントアシストフック仕様にて
(上写真)久しぶりに良いサイズのレイクトラウトが出てくれました!
(上写真)九輪草(クリンソウ)の見頃は過ぎたといった感じでした
(上写真)国道側の次は、山側で蝉の釣り。美蝉を入れるのにリバーシブル・ルアーケース D86 がちょうどいい感じです!
(上写真)日中は蝉ブラを求めて山側&国道側を探りましたが...。※ 釣ったポイントとは関係ありません
(上写真)とても雰囲気はよかったのですが、蝉を見に来たのはトータルでも一匹だけでした(涙)※ 釣ったポイントとは関係ありません
(上写真)至る所に蝉使いのアングラーの姿を見つけることが出来ました。※ 釣ったポイントとは関係ありません
(上写真)山登りにもよい季節になってきました
(上写真)久しぶりの梅雨の晴れ間となりました。※ 釣ったポイントとは関係ありません
『どうも お久しぶりです!』 相手は地元釧路市在住の佐藤さん。2年前に阿寒湖での釣りを通して知り合いになったルアーマンの方です。今回、阿寒湖に出向く旨を伝えたところ、初日だけですがご一緒してくれる事になりました。これまでにもしばしばメールのやり取りはしていたのですが、直接顔を合わせるのは実に2年振りのこと! お互い相手の顔の印象はとても希薄なものとなっていたため、本人だと確認出来るまでは正直ビクビクものでした💦
『今年の阿寒湖、どんな感じですか!?』 しばしお互いの近況などについて話し合った後に、一番の関心事についてさっそく尋ねてみました。今シーズンはこれで3回目だという佐藤さんの情報によると、今年はワカサギの数が非常に少ないとのこと。絶対的な数が少ないのか? 或いは、単に接岸が遅れているだけなのか? その点は定かではない様なのですが、とにかくワカサギを目にする事が出来ないという事でした。 『やっぱりそうですよね!』 ついさっき、フィッシングランドの横を流れる小川を見てきたのですが、去年 黒い塊となって流れ込みを埋め尽くしていたワカサギの姿はどこにも無く、今年は目を凝らしてやっと数十匹が確認出来るといった程度だったのです。 さらに、ワカサギを食べる事が出来ていないからなのか、スリムで頭デッカチのアメマスをよく目にすること、昨年あれだけ好調だったサクラマスが今年はすっかり形を潜めてしまい、代わりにヒメマスが絶好調だとも話してくれました。(そうなんだぁ~) 佐藤さんの話すこの阿寒湖の状況が、今回の釣行にいったいどういった結果をもたらすのか? 3日後の自分ははたしてどういった感情で阿寒の地を離れる事になるのだろうか? 悔いが残るような釣りは絶対にしたくないと感じた事を今でもよく覚えています。当日は半日だけでしたが、佐藤さんとのんびり会話などしながら阿寒湖の釣りを満喫する事が出来ました。また次回、お会いする事が出来る日を楽しみにしております! 楽しい時間をありがとうございました(#^^#)
↑ 佐藤さんとダブルヒット!!
~釣行2日目~
(よし起きよう!!) 時刻はまだ夜中の2時を少しまわったばかり。ふと目が覚め、布団の中で昨日の事を思い返していたら、もう居ても立ってもいられなくなり予定よりも大分早く布団を抜け出す事にしました。 朝風呂を済ませ、フィッシングランド前に到着したのはam4:40。事務所には既に明かりが灯っていました。 『あっ、おはようございます!』 昨年と変わらぬスタッフさんの顔ぶれに、つい口元が緩んでしまいます。 『また今年も宜しくお願いします<(_ _)>』 今年も阿寒湖にやって来たんだなぁと実感する事の出来た瞬間でした!
2日目の今日からは渡船システムを利用する事にしました。選んだポイントはとにかく風の当たる側! 魚たちが岸寄りしている事を期待しての選択でした。当日は朝から西~北西の風がやや強く吹き付けていたため、この風を正面から受ける事の出来るポイントを探しました。これにブレイクが隣接するシャローという条件を追加してポイントを絞り込み、さらに波風による極端な濁りを避けたいとの思いから、底質が砂泥ではなく岩盤質のポイントを選択しました。
(凄い波だなぁ💦) ポイントに到着してまず初めに感じた事でした。かなりオーバーなたとえですが、いま私の目の前に広がるこの風景を敢えて例えるなら、”冬の荒れ狂うベーリング海💦” この例えが今でも一番ピッタリだと思っています。 余りの風とうねりの強さに、渡船から降りる際、他のポイントに変えさせてもらおうかと直前まで真剣に悩んだ程でした。
つい1時間前まではゆったりと露天風呂に浸かってユルユルしていたのに、今は冷たい波に煽られて緊張で足が竦んでいます。これぞまさに天国と地獄💦 (あぁ~、風呂入りに宿に戻りたいなぁ~(;´Д`)) ついそんな甘えた事を考えてしまうのでありました。 『おっ!?』 でもそこは私も釣り師の端くれ! ひとたび魚の存在が感じられれば、どんなところだって一瞬にしてもうそこはパラダイスなのでした♡ 小刻みな首振りと波間に見える白銀の魚体から、最初は小型のサクラマスかと思いましたが相手はヒメマスでした。サイズは35cm前後といったところ。ヒメマスとしてはなかなかのサイズではないでしょうか。このサイズでもそこはやはりベニザケ! その引き味はなかなかのものでロッドだってしっかりと弧を描きました。 (やっぱり いいねぇ!!) この一匹ですっかり目が覚めました。先程までの甘えた考えは今はどこにもありませんでした。この時のヒットルアーはバッハスペシャル・ジャパンバージョンの18g。無風の条件なら40m以上は楽に飛ばす事の出来るウエイトですが、このあまりの強風! しかも向かい風となっては、この重さでも20mほどを飛ばすのがやっとのことでした。ある意味、このウエイトと細身なボディ形状ならでは釣れた一匹と言っていいでしょう。当日はこのルアーを水深2m程のシャローエリアに対してカウント3程沈め、水深~1m位迄の割と浅いレンジを気持ち速めのリーリングで探って行きました。強風とうねり、さらにこの曇天によるローライトな条件により、魚たちの警戒心は薄れ、かなり岸寄りしている様子が感じられました。群れが回って来たのか、その後もしばらくヒメマスのヒットが続きました。佐藤さんの情報どおり、今年はヒメマスの当たり年に間違いはなさそうです♡
お昼前、私は西へ大きくポイントを移動していました。先程まで居たポイントが釣れなくなった訳ではありません。明日以降の事も考え、条件のまったく異なるポイントの状況も知っておきたいとの判断からでした。 朝から吹き付ける風は依然治まらずに逆に強さを増し、うねりもますます酷くなっていました。でもここはその湖岸線の特異な形状から、ある一角が風裏となっており穏やかな湖面を見る事が出来ました。でもひとたびすぐそこにある角を曲がってしまえば、またさっきまでの様な荒々しい湖面が姿を現します。本当はこんな穏やかな湖面を眺めて釣りを楽しみたかったのですが...。ここで少し早めの昼食をとることにしました。
やはり風裏側は今ひとつの様です。というか1時間以上探ってみましたが、たった一度のバイトすらありません。風裏だから釣れないという様な単純な話ではないのでしょうが、やはり角の向こう側が気になります。 (よし、あっちへ行こう!)
さっきまでの1時間が何であったのかと思えるくらいに、すぐにアタリが訪れました。ですがその後がなかなか続きません。その後、立ち位置を変えたりトレースコースを変えたりしながらちょっとずつ場所移動を繰り返しました。時折目の前で起こるライズやボイルに励まされながら、辺り一帯を丹念に探って行きました。 (んんっ!?) 岸と斜め45度くらいの角度をつけて沖のブレイクラインをトレースしている最中でした。トレースの後半、手前に広がる水中葦への根掛かりを避けようとリールを早巻きしルアー急速浮上させた直後であったと記憶しています。 突然、ロッドティップが押さえつけられたため慌てました!! これからまさにルアーを回収しようかというタイミング、ロッドは幾分高く構えられ、両脇は共に開いている状態、意識はすでに次にキャストするポイントを探していました。完全に無防備な状態でのバイトでした。 状況が状況であったため、しっかりとフッキングしたのか気になります。一度追い合わせを加えた後に針先にいる相手が何者であるのか竿先に意識を集中しました。 アメマス、レインボー、サクラマス...??? この引きはこれらのどれとも違います。相手の姿はまだ見ていませんが、正体はなんとなく分かりました。 偶然にもここはちょうど2年前、同じ相手を掛けたポイント。 ピックアップ直前の足元でのバイト、強烈な引き、そして最後のフックアウトとその後の脱力感orz...。あの時 目にした光景と感情は2年経った今でも鮮明に覚えています。あの時はこちらが完全にのされてしまい防戦するだけでもう精一杯でした。タックル面も十分だったとは言えないかも知れません。そして技術面、さらに精神面に至ってはもうお話にもならないレベルだったと今でも思います。 (あっ!) やっと相手が姿を見せました。やはりイトウです。 過去の記憶から、つい弱気になってしまい、無意識のうちにドラグを緩めてしまいました。でもこれではあの時の繰り返しです。再びドラグを締め直しました。あれから2年。タックルそして私自身もあの頃とはもう違います! インターボロンX(TRBX-SS83SD)にPEライン、システムラインにだって今はもう何の不安も感じません! 私だって2歳も歳を重ねました。それなりの魚も取り込んできたつもりです。いろいろな意味でパワーアップを遂げた私にとって、今回のイトウのヒットはまたとないチャンス! これまでの成果が試される時でした。 (いざ 勝負!!) そして『よっしゃーっ! ありがとう!!』 こちらに寄せては走られ、再度寄せてはまた走られと、5~6回繰り返した後でのランディングでした。やり取りの最中に相手が見せた、あの俊敏な動きと持久力! 私の持つイトウのイメージが大分変りました。それにしてもさすが阿寒湖。今回も思いがけない演出で釣行を盛り上げてくれました! これで何の悔いもなく阿寒の地を離れられそうです。
〇 使用タックル
ロッド : TRBX-SS83SD(SMITH) リール : CERTATE 2500(DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb)LO-VIS GREEN(BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 8lb(MORRIS) ルアー : BUCH SPESIAL JAPAN VERSION 18g(SMITH) PURE 7g、13g(SMITH) TROUTIN SURGER 6g、14g(SMITH) フック : シュアーフック サクラマス2G(SMITH) ※ バーブは潰してあります ネット : マリエット・ネット(SMITH)