今シーズン私が初めて中禅寺湖の蝉ブラを手にしたのは6月初旬のこと。今回はその時の模様を振り返ってみたいと思います。 ですがその前に、まずは今シーズン蝉活をスタートした5月末(前回の釣行)の状況について振り返ってみます。向かった先は通称 山側と呼ばれる湖の南側の一帯で、背後の森が湖岸線ギリギリまで迫っている好ポイントが多いのが特徴です。
(上写真) 初夏の中禅寺湖(山側)。あちこちから春蝉の鳴き声が聞こえてきます
(上写真)湖畔のヤマツツジ
朝8時過ぎ、お目当てのポイントに向けて湖畔の遊歩道を歩いていると、進行方向の先から突如ガボガボッ!!と激しく水の割れる音が聞こえてきました。 (おっ、何事だ!?) と急ぎ駆け寄り、遊歩道から遠巻きにその個所を眺めていると、ほどなくして小魚たちがピチャピチャ!と水の中から勢いよく飛び出し、その直後に水面が大きく破裂しました! 間違いありません。相手はブラウントラウトです。彼は大胆にも上半身を岸へと乗り上げて、ガボガボガボッ!!!と小魚を水際へと追いやり激しく襲い掛かっていました。よく海外の映像などで見る、シャチがアシカを浜辺に追い込んで喰らいつくあの光景そのものです。小魚というのはワカサギの群れで、今年はこれが湖岸線の至るところに大量に発生していました。 先ほどのワカサギたちは水際ギリギリの位置を縦一列になって右往左往しており、また直ぐに襲い掛かってくるであろう捕食者に完全に怯え切った様子でした。 この状況、釣り人ならば誰もが待ち望む熱い瞬間だと言えますが、こと蝉の釣りを楽しみにやって来た今回の私にとっては、あまり歓迎できない厄介な状況であると言わざるを得ませんした。 というのも、このワカサギの捕食モードに入ってしまったブラウンたちというのは、こればかりに夢中になってしまい、その他の捕食対象(今回の場合はもちろん春蝉になります)にはすっかり感心が無くなり、蝉ルアーでこれを振り向かせるのはたいへん難しく、過去に何度も痛い目にあってきたからでした。近年ではたしか2016年にも今回と同じようにワカサギが大量発生した年があり、蝉ルアーに振り向かせるのにたいへん苦労したことをよく覚えています。 何年かに一度、こんな年がやって来ることは承知しており十分覚悟はしていたのですが、まさか今年がその年なのか?と急に不安になってきました。 ですが釣りというのは実際にやってみないと何が起こるか分からないもの。当日はこの私の不安が杞憂であることを願いながら、山側の奥の方までただひたすら探って行ったのですが、結局 ワカサギに夢中になったブラウンが私の操る蝉ルアーに振り向いてくれることは一度もありませんでした。
(上写真) 湖岸線は至るところワカサギだらけ(山側での様子)
(上写真)今シーズンの蝉活初日は山側のハイキングで終了しました(涙)
そして明けて翌週、6月最初の週に私は再び蝉活をしにいろは坂を登っていました。前回の釣行からおよそ一週間が経過しましたが、山側のあのワカサギの飽和状態が終息しているとはとても思えません。この日はこれを避ける意味で場所を大きく変更、湖の北側となる国道側に入ることにしました。湖の北側と南側、日照量からくる積算水温の違いなどからワカサギの接岸状況にもきっと違いが出るだろうと期待してやって来たのですが、此方もどこもかしこもワカサギだらけ。残念ながら国道側に於いても状況に大きな変化は見られませんでした。
(上写真) 国道側ではよくサルたちの朝の見回りに遭遇することがあります
(上写真)対岸に見える山側からは春蝉の大合唱が聞こえてきます
ポイントに到着し、しばらく水際の様子を静かに眺めていると、やはり此方でも始まりました。水際から1メートルも離れていない位置でブラウンの黄色い魚体がガボガボガボッ!!!と勢いよくワカサギを追い回しています。此方のブラウンも完全にワカサギモードに突入してしまっているようです。 (これはまいった!) もうこうなってしまっては逃げる場所はありません、ただひたすらに探り続けるしかないと腹を決めました。もしかしたら魚嫌いの現代っ子なブラウンが居るかも知れません。急ぎタックルの準備に取り掛かりました。
(上写真)日中の表層水温はおよそ15℃
この日、最初に手にしたルアーは大美蝉(ダイビセン)! 昨年発売されたばかりのNEWアイテムで、従来品である美蝉(ビセン)をサイズアップ(長さで5mmアップ、重さで1.4gアップ)させたモデル。見た目のサイズ感はほぼそのままにウエイトをアップさせてやることで、飛距離を大幅に伸ばすことに成功しています。 昨シーズンはこの+5mmのサイズアップが魚の反応にどう影響するのかが心配で、その日最初の釣りから投入することには正直抵抗がありました。ですが昨シーズン使用してきた経験から、特に悪い影響は感じられなかったこと、飛距離のアドバンテージが想像以上に大きかったことなどを理由に、今年は何の躊躇いもなく初めから投入することにしました(当日はやや強めの向かい風となる状況が多かったこともあり、沖へのキャストが容易にきまる大美蝉が大変重宝しました)。
(上写真)大美蝉(No.31 ハルゼミショート)とエゾハルゼミ
この日は岸際で群れるワカサギに夢中になったブラウンを相手にしても仕方ないだろうとの考えから、ワカサギが群れている箇所の遥か向こう、ブレイクラインの先となる沖合(15~20メートル程)を集中的に探ることにしました。その辺りを泳いでいるような個体ならば、もしかするとワカサギをあまり意識していないものも少しは居るのではないか?という単純な発想からです。
(上写真)大美蝉・シェルが今シーズン発売されました(全8色)。 水面下にシェルプレートの輝きが届くように、サイド~腹部にかけての塗装をあえて抑えて作ってあるそうです
そしてランガンしながら探り続けること4時間以上。半日釣行の終了間際となるお昼過ぎになってようやく大美蝉がボコッ!と大きな音を立てて水中に飲み込まれました。 取り込むまでにおそらく5分近くは費やしたのではないかと思われる強烈なやり取りの末にあがってきた魚は、狙いのブラウントラウトでした(60cm)。後頭部がこんもりと隆起したもの凄い体高、全ての鰭が大きくそして整っていて、さらにお腹回りははちきれんばかりに凄いことになっています。 きっとワカサギを飽食してのあの凄いファイトとこのプロポーション、まさにワカサギ様様と喜び、感謝しなければならないのでしょうが、蝉への反応のことを考えると、やはりあまり多すぎるのは困りもの。とても複雑な心境で迎えた2020年シーズン中禅寺湖での蝉初めなのでありました。
(上写真)大美蝉に出たブラウントラウト60cm(No.01 ハルゼミ・オスにて)。湖流に合わせてのナチュラルドリフト(ホットケ)が功を奏しました。
(上写真)きっとワカサギを飽食しているからでしょう、プロポーションもそうですが、走りと持久力にもの凄いものがありました
(上写真) 蝉ブラの体表面。初夏の日差しを浴びてより一層輝きを増します
(上写真)大きく整った胸鰭。引きが強烈なわけです。
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : TILF-72 トラウティンスピン イル・フロッソ (SMITH) ⚫︎リール : 13 セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE X4 1.0号 (MORRIS) ⚫︎リーダー : バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 10lb (MORRIS) ⚫︎ルアー : ・大美蝉(ダイビセン) (SMITH) ※ フック変更実施。ラインはアイのスプリットリング(後付け)に直結 ・大美蝉・シェル (SMITH) ※ フック変更実施。ラインはアイのスプリットリング(後付け)に直結 ・美蝉(ビセン) (SMITH) ※ フック変更実施。ラインはアイのスプリットリングに直結 ⚫︎フック : シュアーフック Wトラウトタテアイ 4B (SMITH) ※ ベリー&テイル共に。バーブは潰しました ⚫︎ネット : チェリーネット Lサイズ (SMITH)
弱ったワカサギを求めて浅瀬をウロウロしている個体。これが今日の私のターゲット。水面に浮かぶルアー。それに黄色い影がスゥーっと近づき、暫し動きが止まるあの瞬間、そしてその後の捕食シーン。 待ちの釣りも楽しいものです。 OHGIさん、今日は一日お疲れ様でした!
(上写真)南西の風が吹いてとても良い感じでした
(上写真)弱ったワカサギがあちこちに見られました
(上写真)日中の水温は11~12℃
(上写真)パニッシュ70Fのホットケに出てくれた芦ノ湖のブラウントラウト
(上写真)朝一の時合いを逃し、半分ふて寝で水辺で休んでいたところ、突如派手なボイルが始まりました
(上写真)ほんの数メートル先でのバイトシーンは迫力満点でした!
(上写真)こんなサイズのワカサギを吐き出しました。まさにマッチザベイト
(上写真)行楽日和でした
週末の中禅寺湖。 6月も最終日を迎え、春蝉の釣りもさすがに旬は過ぎてしまったといった感じでした。名残惜しいけれど今シーズンの蝉活も今回をもって終了です! 最後もバラシで終了するなど、毎度 気分良くは帰らせてはくれませんでしたが、それでもとても楽しかった2017年の春蝉シーズンでした。
(上写真)明智平ロープウェイのりば からの眺め。第一いろは坂(下り)のつづら折りが見えます。今回も日が昇ってからいろは坂を登りました
(上写真)梅雨の朝
(上写真)今回も山側に入りました
(上写真)日中の表層水温は16℃台
(上写真)頼みの風ですがなかなか吹いてくれません。なので魚がよく見えました
(上写真)シルバーメタリックのブラウントラウト(55cm)。回遊個体でしょうか、凄い引きと高いジャンプを何度も披露してくれました!
(上写真)この日唯一の魚でした
(上写真)この色味の個体は久しぶりに見た気がします
(上写真)尾鰭も完璧でした
(上写真)使用したルアーは美蝉(ビセン) No.29 ゴーストハルゼミGL
(上写真)梅雨真っ盛り☔
(上写真)今シーズンの蝉活終了です
昨年11月後半、北海道は弟子屈町にある屈斜路湖にレインボートラウトを求めて出掛けてきました。この湖にはこれまでにも何度か足を運んでいるのですが、ここをメインに訪れたことは一度もなく、同じ道東エリアにある阿寒湖での釣りの合間に、 もし時間があれば出掛けてみようかといった程度のものでした。
以前から屈斜路湖という湖に大きな魅力(なんといってもプラチナレインボー)は感じていても、その巨大さ故に魚がとても薄くて難しいというイメージがあり、なかなか足が向かなかったのです。ところが、一昨年の秋に北海道在住のスミス社・スタッフであるSAKAMOTOさんと、同じくスミス社・フィールドモニターのOKUDAIさんのおふたりが、屈斜路湖で大変良い釣りをされたという話を聞き、その際の釣果写真を見せてもらってからというもの、私の屈斜路湖への思いがすっかりと変わってしまったのです。 (自分もあんな立派なレインボートラウトを釣ってみたい! 屈斜路湖メインで釣りを楽しんでみたい!!) そして今回、この願いが1年越しに叶うことになったのです。さらに、おふたりに事情を話したところ、今回の遠征に同行してくれる事になり、これ以上ない万全の態勢を整えて屈斜路湖入りする事が出来ることになったのでした。もうおふたりには感謝の言葉しか見つかりません。
(上写真)SAKAMOTOさんがメタルミノーで釣り上げた屈斜路湖のレインボートラウト ※ Photo taken by OKUDAIさん
(上写真) OKUDAIさんがチェリーブラッドLL90Sで釣り上げた屈斜路湖のレインボートラウト 。これらおふたりの釣果写真にすっかり魅せられてしまいました。 ※ Photo taken by SAKAMOTOさん
今回の釣行では入ったポイントの全てがOKUDAIさんとSAKAMOTOさん頼みで決めてもらいました。まずは当日の天気予報から風の向きと強さを確認、そこから湖流がよく利くであろうエリアをいくつか選び出します。次にベイトが多く集まる場所や最近の釣果実績などを加味、さらにはポイントへのアクセスのし易さ(駐車スペースが限られる場所も多いため)なども考慮に入れて、その日ベストと思われるポイントを絞り込んでもらいました。特に最後の駐車スペースの問題に関しては、最新の情報を持ち合わせていないと、近隣の農場の方たちに迷惑 (迷惑駐車による農作業の邪魔)を掛けてしまうことにもなるため大変に重要なこと、遠征組の私にはなかなか知りえない情報であるため大変心強かったです。 このように事前の検討を十分に行ってもらえていたお陰で、どのポイントにも問題なくすんなりと入ることが出来ました。
水辺に立つと、狙い通りの方角から風が吹きつけていました。そしてそれに伴う良い感じの湖流が目の前を流れていきます。小魚の跳ねなども沢山見ることが出来て、弥が上にも期待が膨らみました。目の前に魚は間違いなくいる。後は釣るだけです!
(上写真)とても良い感じの荒れ具合です
(上写真) 水際には天寿を全うしたチップ(ヒメマス)の姿が
今回、私がメインで使用したルアーは小魚のシルエットを持つシンキングミノージグであるトラウティンサージャーSH(8cm 13g)とリップレスシンキングミノーのチェリーブラッドLL70S(7cm 7.7g フック変更実施)のふたつでした。どちらもこの湖の代表的なベイトフィッシュのひとつである、ワカサギやウグイを演出するために選んだものです。そしてこれらを使って沖の表層を広く探って行きました。
ここで何故、沖の表層を探ったのか?ということについてですが、 これは近年、雑誌メディアなどでも度々紹介されているのでご存知の方も多いと思うのですが、最近の屈斜路湖では秋から冬の時期、レインボートラウト狙いで沖の表層を探るというのがひとつのトレンドとなっています。ショアからの海アメや海サクラを狙うためのヘビータックル(10フィート近い長尺のロッド&20~40g前後の細身のメタルジグなど)をそのまま湖に持ち込んで、大遠投を武器に沖の表層を回遊するフレッシュな個体を狙ってしまおう!というものです。 今回私が訪れた際にも、感覚的には9割近いルアー・アングラーの方たちがこの釣りを楽しんでいました。そして実際に釣り上げている場面も何度も目撃しており、このスタイルの釣りがレインボートラウトを狙う上でとても有効な手段であることを実感しました。 ならば『郷に入れば郷に従え!』。そんなに有効なら、私も真似させてもらいましょう!となった訳です。 ただ、ここでひとつ問題がありました。今回私が使用したタックルは、本州の中禅寺湖や芦ノ湖で普段から使っているもので、100メートル先の沖合を探ることを目的とした仕様のものではありませんでした。おそらくトラウティンサージャーSH(8cm 13g)ならば、50メートルを安定して飛ばすのが限界でしょう。このような訳で、狙いのレインボートラウトに私の熱い思いが届くのか?かなり不安なところもあったのですが、意外にもはやく魚からの反応が返ってきたのでした。
トラウティンサージャーSH(8cm 13g 飛距離にして40~50メートル)を使った表層のただ巻き(ダイワの2500番ノーマルギアのスピニングで1.5回転/秒)や、チェリーブラッドLL70S(飛距離にして30~40メートル)を使った同じく表層のただ巻き(ダイワの2500番ノーマルギアのスピニングで1回転/秒)で、これぞまさに屈斜路湖クオリティと呼ぶに相応しい、野性味溢れる綺麗なレインボートラウトとサクラマスが顔を出してくれました。
(上写真)屈斜路湖のレインボートラウト(54cm)。チェリーブラッドLL70Sを使った表層のただ巻きで
(上写真)まさに屈斜路湖クオリティと呼ぶに相応しい立派な尾鰭でした
(上写真) このレインボーは風のない日中に出てくれました(51cm) ※ Photo taken by OKUDAIさん
(上写真) チェリーブラッドLL70Sを使った表層のただ巻きで
(上写真) 早朝の気温はマイナス5℃、日中の最高気温はプラス5℃前後
(上写真) 日中の表層水温は7℃前後で推移していました
広大な屈斜路湖に於いて、飛距離が大きなアドバンテージであることに間違いはないでしょう。ですがそれだけでは無い事を今回実感しました。鱒たちは餌を探し求めて間違いなく岸近くまでやって来ています。それを妨げることが無いように、水際では極力静かにふるまうこと、また無暗やたらとウェーディングはしないことなど(どれも皆当たり前のことですが)、これらをしっかり行えば、一般的な湖沼用のタックルでも十分に太刀打ち 出来ると感じました。
(上写真) トラウティンサージャーSH(8cm 13g)のただ巻きに出てくれたレインボートラウト
(上写真) 体側の斑点が少なめの綺麗な個体でした
(上写真) パニッシュ85Fのトゥイッチ・アクションに出てくれたアメマス ※ Photo taken by OKUDAIさん
(上写真) 強風により湖岸線に強い濁りが入ったタイミングで、岸際から数メートルのところを探っている最中に出てくれました
(上写真) これまでとは色味の違ったレインボートラウト(54cm)。このタイプの個体が来るのをずっと待っていました
(上写真) こちらもトラウティンサージャーSH(8cm 13g)を使った表層のただ巻きでした
ちなみに、上で書いたただ巻きについてですが、使用するリールのメーカーや番手、ギヤ比などによって、同じ操作でも巻き上げの速度は当然変わってきます。上で紹介したルアーをこれまで使ったことが無いという方は、あらかじめ自身のタックルでルアーが最もよく動く、巻き上げ速度を確認しておくのが良いと思います。それを十分に身体に覚え込ませたら、次はその速度を基本に、低速側と高速側でのルアーの動き(揺れの周期や立ち姿勢など)と沈下速度(トレースレンジ)についても覚えておくとよいでしょう。魚の状況変化に対する探りの幅がきっと広がると思います。 また、上記したルアーにはいずれもリップなどが存在しないため、水を受ける部分は大変小さなものです。このため使い慣れていない人が、ただ巻きでこれを使用すると、そのあまりの引き抵抗の無さに途中で心が折れてしまい、使うのをやめてしまったという話をよく聞きます(私も最初はそうでした)。最初の一匹を手にするまでは、自信を持って巻き続けるのはなかなか難しい事だとは思いますが、きっと釣れますので諦めずに巻き続けてみて下さい。あのリーリングしている最中に、突如 『ガツン!!』と襲って来るバイトの感触は一度味わったら病み付きになること間違いなしです。
※ 屈斜路湖での遊漁について 弟子屈町のHPを参照下さい
(上写真) 美幌峠から見た屈斜路湖の眺め
(上写真) こんな吹雪の中での釣りも楽しみました
(上写真) 屈斜路湖に冬の到来を告げるオオハクチョウの群れ(砂湯にて)
(上写真) 釣りのあと皆で食べた弟子屈ラーメンは最高でした!
(上写真)2021.02.07 加筆 昨年の話になりますが、鱒の森 11月号(No.60)に屈斜路湖でのレインボートラウトの釣り記事を書く機会を頂きました。近年、大遠投を目的としたヘビータックルを用いた釣りが人気の屈斜路湖ですが、そういったタックルの持ち合わせが無くても(一般的な湖沼用のタックルでも)十分に釣りになりますよ!という内容となっております。
〇 使用タックル
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : イル・フロッソ TILF-87 (SMITH) ⚫︎リール : セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 4本撚り 1.0号 (MORRIS) ⚫︎リーダー: バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 12lb (MORRIS) ⚫︎ルアー : チェリーブラッドLL70S No.03 TSカラー (SMITH) ※ ベリーのフックなし、テイル側シングルフック1本のみ トラウティンサージャーSH 8cm 13g No.09 RGカラー (SMITH) パニッシュ85F No.31 LPIカラー (SMITH) ※ フック変更実施 チェリーブラッドSR90 No.06 グリーンゴールド (SMITH) ※ フック変更実施 ウォブリンS 24g No.10 グリーンゴールド (SMITH) ⚫︎フック : チェリーブラッドLL70S用 シュアーフックWトラウト・タテアイ 7G (SMITH) トラウティンサージャーSH用 シュアーフックWトラウト・タテアイ 8G (SMITH) パニッシュ85F&チェリーブラッドSR90用 SBL-75M #1 (OWNER) ⚫︎スナップ : SPスナップ #2 強度21kg (SMITH) ⚫︎ネット : チェリーネット 旧タイプ Mサイズ サツキ (SMITH) ⚫︎その他 : VARIVAS PEラインにシュッ! ノンガスタイプ 50ml (MORRIS)
国道側での滑り出しはとてもよかったのですが、その後の蝉活が全くダメでもう疲れ果てました。中禅寺湖ももうすぐ夏ですね。
(上写真)日中の表層水温は17℃前後
(上写真)メタルミノーEXに出てくれた中禅寺湖のレイクトラウト(78cm)
(上写真)立派な胸鰭でした
(上写真)久しぶりの手のひらサイズ
(上写真)メタルミノーEX(No.07 グリーンシルバー)のフロントアシストフック仕様にて
(上写真)久しぶりに良いサイズのレイクトラウトが出てくれました!
(上写真)九輪草(クリンソウ)の見頃は過ぎたといった感じでした
(上写真)国道側の次は、山側で蝉の釣り。美蝉を入れるのにリバーシブル・ルアーケース D86 がちょうどいい感じです!
(上写真)日中は蝉ブラを求めて山側&国道側を探りましたが...。※ 釣ったポイントとは関係ありません
(上写真)とても雰囲気はよかったのですが、蝉を見に来たのはトータルでも一匹だけでした(涙)※ 釣ったポイントとは関係ありません
(上写真)至る所に蝉使いのアングラーの姿を見つけることが出来ました。※ 釣ったポイントとは関係ありません
(上写真)山登りにもよい季節になってきました
(上写真)久しぶりの梅雨の晴れ間となりました。※ 釣ったポイントとは関係ありません
土曜日の中禅寺湖。せっかくのチャンスをものにする事が出来ずに途中諦め掛けた時もありましたが、最後のさいご、霧が晴れた場面で黄色い天使は微笑んでくれました!久しぶりに感動しました(*'▽')/
(上写真)朝一だけはいつものミノーイングを楽しみました
(上写真)雨の後は厚い霧に覆われました。※ 釣れた場所とは関係ありません
(上写真)深い霧が湖面にたちこめていました
(上写真)山側を奥に向けてランガンして行きました
(上写真)雨に濡れるアズマシャクナゲ?それともハクサンシャクナゲ?
(上写真)まだ少し時期が早いのか、蝉への反応がありません。※ 釣れた場所とは関係ありません
(上写真)中禅寺湖の春蝉
(上写真)美蝉に出てくれたブラウントラウト(50.5cm)
(上写真)およそ10時間のランガンの末に手にした一匹でした。今シーズンの初ものという事もあり、ほんと感無量でした
(上写真)霧が晴れてきたタイミングでした
今回の中禅寺湖、多くの蝉師たちにそうとう叩かれていたのか、お昼近くまで全く反応がなくホント焦りました(汗) ですがその後いい感じの風が吹き始めた途端に蝉にパコーンッと反応が!! そして午後3時前に今シーズン最大の蝉ブラを取り込み昇天!早目に家路へと就きました。一日に3匹とはもうでき過ぎでした(*'▽')
(上写真)やっとクリンソウが咲き始めました。今年はちょっと遅かった?
(上写真)今回は山側に入りました。※ 釣れた場所とは関係ありません
(上写真)中禅寺湖のブラウントラウト(51cm)。美蝉(No.29 ゴーストハルゼミGL)にて
(上写真)以前に何度か釣られた痕がありました
(上写真)1匹目から僅か5分後に...。風はほんと大事です!
(上写真)別のポイントで釣れたブラウントラウト(62cm)。こちらの個体も何度か釣られた痕がありました。ほんと働きものの愛いやつです!
(上写真)きっとこれからも沢山のアングラーを楽しませてくれるでしょう。来てくれてほんとありがとう!
(上写真)ちょっと痩せ気味でしたがいい個体でした
(上写真)今回の成績は4バイト、3キャッチ!気のせいかも知れませんが、対策が功を奏したのか?
(上写真)イタリア大使館別荘記念公園。
(上写真)イタリア大使館別荘記念公園からの眺め。※ 釣れた場所とは関係ありません
今シーズンも沢山の感動をありがとう御座いました。 嬉しさも悔しさも全ていい思い出です(*^_^*) 2014.9.19 中禅寺湖にて
(上写真)朝一、メタルフォーカスに出てくれたレイクトラウト(63cm)
(上写真)メタルフォーカス (METAL/FORCAST) 18g。今回初めて実戦投入しました。
(上写真)朝寝坊したKUMAKURAさんの87BSPが大きく弧を描きます。気持ち良さそう~(*´∇`*)
(上写真)朝寝坊したKUMAKURAさんのレイクトラウト釣果(63cm)。MTレイクスにて。
(上写真)今シーズンもありがとう御座いました。また来年もどうぞ宜しくお願い致します。
今回は60センチを超えるような大型ブラウンを求めて栂から阿世潟の三角周辺までRUN&GUNして来ました。スプーンでは釣れているという話ですが、私が操る表層のミノーイングには小さな個体しか来てはくれませんでした。まあ、そう簡単に釣れないのは承知の上。今後も根気強く狙って行きたいと思います。
(上写真)朝一のまだ暗い時間帯にチェリーブラッドSR90(クロキン)のただ巻きに出てくれたレイクトラウト(63cm)
(上写真)手尺で40センチ台。狙いのサイズには届きませんが、魚体がとにかく綺麗で嬉しくなります
(上写真)こちらも朝一に出てくれたレイクトラウト(59cm)。パニッシュ85F (CBオリカラ)にて
(上写真)レイクトラウト(63cm)。パニッシュ85F (新色HCW ホロクリアーワカサギ)にて
(上写真)サイズはともかくも綺麗な個体が多いです
(上写真)日光白根山に朝陽がさします
(上写真)今回は栂をスタート地点に阿世潟の三角までRUN&GUNして行きました。※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)水色の変化するファーストブレイクを中心に探って行きました。※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)小寺ヶ崎と社山(1,827m)。※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)あと1ヶ月もすれば新緑で賑やかになる筈です ※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)阿世潟三角からの眺め。ネオプレンでの歩きはちと辛い。※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)翌日に疲れを残さないために、pm14:00にはいろは坂を下りました
2012年 春、例年とは少し違ったかたちで中禅寺湖が釣りの季節を迎えました。未だかつて誰も経験したことの無い大きな問題に対して、今は何もかもが手探りの状態。色々な立場の人たちの意見を集め 試行錯誤を繰り返しながら、この湖での釣りが少しでも良い方向に進んで行ってくれる事を切に願います。
今シーズンの中禅寺湖は国道側でのみ岸釣りの遊漁が認められました。これまで山側での釣りを楽しむ機会の多かった私にとって、国道側はどこも馴染みの薄いポイントばかり。そんな私でも知っているような大場所のポイントは当然の如く朝一から満員御礼といった状態。とりあえずは入れそうなポイントを探してしばらく歩き回る事にしました。
今年は夏の電力不足に備えて?いるのか、例年のこの時期としては有り得ないほどに湖は超満水状態でした。このため ただでさえ遠浅の地形の多い国道側のポイントは何処も湖岸線が大きく後退してしまっており、探りたいブレイクラインは手の届かない遥か沖の方へと行ってしまいました。 もうここまでくるとほんと魚が岸寄りしてくれる事を祈るしかありません。
この日 まず最初に手に取ったルアーはトラウティンサージャーの6cmでした。例年 4~5月中旬くらいまでのいわゆる解禁初期の時期に、岸寄りしたヒメマスやホンマスを狙うのに私が最も多用しているルアーのひとつになります。 湖の表層水温が4~7℃といったかなりの低温で推移するこの時期、彼ら冷水性の魚たちは(特にヒメマスは)想像を超えるようなド表層を群れで回遊している事が多いようです。しかもこの回遊が岸からのキャスティングで十分狙える範囲内まで近づいて来る事があるというのですから、私のような岸釣り愛好家にとっては、まさに釣り欲が最もかき立てられる季節であります。
am9:00の釣り開始時刻までの間、湖面をしばらく眺めていましたが、魚が岸寄りしているような様子はまったく感じられませんでした。 一抹の不安が残りますが当初の予定通りにトラウティンサージャー6cmを使って、まずは表層付近から探ることにしました。 ルアー着水後は糸ふけを取り、ラインテンションを保ったままカウントを刻みました。トラウティンサージャーはテンションフォールでは小刻みなバイブレーションアクションを続けながら水平姿勢でゆっくりと沈下してゆきます。これがトラウティンサージャーの特徴であり最大の持ち味です! キラキラと明滅しながらゆっくりと沈下してゆくこの姿が、魚たちを強烈に惹きつけるものと思っています。
魚の泳層がまったく分からないため、とりあえずはカウント10からスタートする事にしました。時折このフォールの際にもバイトしてくることがあるため、念のためラインの動きにも気を配りました。 カウントダウンで必要な数を数えたら、次はリーリングをスタート。巻きスピードは状況により色々と変えるようにしていますが、とりあえずは私の中でのスタンダードである、およそ1回転/2秒(2500番ノーマルギアのスピニングリールを使用)の巻きスピードから始めることにしました。 極力一定の巻きスピードで10回ハンドルを回したら、リーリングする手を止めテンションフォールでカウント3~5を刻みました(これで1セット)。 この後は再びハンドルを10回巻いた後にカウント3~5でテンションフォール。その後 また巻いてはフォールの繰り返しで、ルアーが竿先の視界に入ってくるまで丁寧にやり切るようにしました。 ですが今回入ったような遠浅の地形では、上記の操作を手前までしっかり行ってしまうと、ルアーが手前の岩などの間に挟まってしまい まさかの根掛かり!なんて事にもなり兼ねませんので地形によっては手前は捨てるなどの状況判断が必要となってきます。 決して安くはないルアー、しかもそれが大変思い入れのあるルアーであったりしたら、ロストのショックはきっと計り知れないものになるでしょう。愛してやまないフィールドを汚さないという観点からもあまり無理な探り方はしない方がよいと思います。
釣り開始からおよそ1時間が経過しました。途中 (おやっ!?)と思わせるような違和感を感じた場面もありましたが、突然のことで体が反応出来ずに結局フッキングまで持ち込む事は出来ませんでした。 ここで向かい風が若干強くなってきた事と、ルアーのアピール度を増したいという思いから、トラウティンサージャーを 6cmから8cmへとサイズアップを試みました。 たまたまいいタイミングで魚が廻って来ただけなのかも知れませんが、この後 ルアーのサイズアップが奏功する形で短時間のうちに複数匹の魚を手にする事が出来ました。
どんな状況にあろうともこんな美しい魚たちを育む中禅寺湖はやはり素晴らしい! 今回の釣行を通してこのことを改めて実感しました。
先日、初夏の釣りの代名詞といえる春蝉パターンの釣りを楽しみに中禅寺湖へ出掛けてきました。狙う相手はもちろん色鮮やかなブラウントラウトです。
場所にもよりますが、水ぎわには多くのワカサギがいまだ群れており、これらを狙ったブラウンたちの激しいボイルがあちこちで繰り広げられていました。 このことだけが理由ではないのでしょうが、蝉ルアーへの反応はとても少なく、10時間ちかく探って得られたバイトはたったの3回のみでした。
そんななかで迎えた夕暮れの時間帯。そろそろミノーの釣りに切り替えようかと思っていた矢先のこと、20メートルほど沖合に浮かべていた大美蝉(マジョーラリブ)が何の音も立てずに突如姿を消しました。 その後の相手とのやり取りはとても長く激しいもので、絶対にバラしたくないという緊張感から胃がキリキリと痛む程でした。 そして無事ネットにおさまった魚は65cmのブラウントラウト。 その引きの強さからもうひと回り大きな個体を想像していたのですが、整った大きな鰭と魚体の太さを目にしてすぐに納得しました。 この日は春蝉に対する捕食シーンは全く見られなかったのですが、蝉を意識している個体はやはり居るんだなと、この釣りを行う上での心構え(信じて粘り抜く)を新たにした釣行となりました。 また近いうちに出掛けたいと思っています。
(上写真)この日はam8:00過ぎから国道側で釣りをスタート
(上写真)水際にはワカサギの他に産卵行動中のウグイも多数みかけました
(上写真)開始から30分も経たないうちに幸先のいいスタート(51cm)
(上写真)その後はpm14:00まで反応がまったくありません
(上写真)人の居ないところを探しておよそ1.5kmほどランガンしました
(上写真)そして夕方、この日最後のチャンスが訪れました
(上写真)10分近くのやり取りの末に手にすることのできたブラウントラウト(65cm)
(上写真)過去に釣られた痕跡がありました
(上写真)背鰭もパーフェクト! 引きが強烈なわけです
(上写真)魚体が夕陽に染まります
(上写真)ヒットルアーは大美蝉(ダイビセン) カラーはマジョーラリブ
(上写真)同行者が山側で手にしたブラウントラウト。あちらもとても厳しかったそうです
(上写真)帰りは日光市荊沢にある台湾料理店 香味鮮(こうみせん)さんに寄ってきました
(上写真)回鍋肉定食(¥980) とにかく量が多くてやっとの思いで食べきりました(汗)とても美味しかったですよ!
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : イル・フロッソ TILF-72 (SMITH) ⚫︎リール : セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 0.8号 (MORRIS) ⚫︎リーダー : バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 10lb (MORRIS) ⚫︎ヒットルアー : 大美蝉(ダイビセン) (SMITH) ※ フック変更実施 ※ ラインはスプリットリング(後付け)を介して接続 ⚫︎フック : シュアーフック Wトラウトタテアイ 4B (SMITH) ※ バーブは潰しました ⚫︎ネット : チェリーネット Lサイズ (SMITH) ※ ラバーコーティングネットに張り替えています