先日、第17回となるCatch&Clean in 芦ノ湖(湖畔清掃&イワナ稚魚放流)に今年も参加して来ました。当日は去年に引き続きこれ以上ない秋晴れのお天気で、少しだけ色付いた木々を眺めながら大変気分良く清掃活動を行う事が出来ました。また来年も是非とも参加したいと思います(*'▽')/
(上写真)元箱根エリア 朝のミーティングの様子 ※ 写真は借りものです
(上写真) 元箱根担当エリア ※ 写真は借りものです
(上写真) 各所から集められたゴミを船を使ってキャンプ場まで運びます ※ 写真は借りものです
(上写真) トラックでイワナの稚魚が届きました ※ 写真は借りものです
(上写真) イワナの稚魚放流(バケツリレー) ※ 写真は借りものです
(上写真) イワナの稚魚放流 ※ 写真は借りものです
(上写真) イワナの稚魚放流 ※ 写真は借りものです
(上写真) イワナの稚魚放流 ※ 写真は借りものです
(上写真) ラストのじゃんけん大会の様子 ※ 写真は借りものです
(上写真) ラストの集合写真📷 ※ 写真は借りものです
弱ったワカサギを求めて浅瀬をウロウロしている個体。これが今日の私のターゲット。水面に浮かぶルアー。それに黄色い影がスゥーっと近づき、暫し動きが止まるあの瞬間、そしてその後の捕食シーン。 待ちの釣りも楽しいものです。 OHGIさん、今日は一日お疲れ様でした!
(上写真)南西の風が吹いてとても良い感じでした
(上写真)弱ったワカサギがあちこちに見られました
(上写真)日中の水温は11~12℃
(上写真)パニッシュ70Fのホットケに出てくれた芦ノ湖のブラウントラウト
(上写真)朝一の時合いを逃し、半分ふて寝で水辺で休んでいたところ、突如派手なボイルが始まりました
(上写真)ほんの数メートル先でのバイトシーンは迫力満点でした!
(上写真)こんなサイズのワカサギを吐き出しました。まさにマッチザベイト
(上写真)行楽日和でした
今回の釣行でもワカサギの姿は全く確認出来ませんでしたが、瀕死のワカサギを演出したトップの釣りでいいサイズのレイクトラウト(65cm)が顔を出してくれました。使用したルアーは水平浮きのミノーペンシル:CB 70DRIFT TR(ホットケの釣り用)と立ち浮き姿勢のミノーペンシル:CB 70PEN TR(積極的なアクションの釣り)で、静と動のどちらの誘いにも割といい反応が返ってきてくれました。
但し、反応があったからと言って釣りあげられるかどうかはまた別の話で、これが中々に難しい! ※ルアーの背部にあるオレンジマーカーは自身で後付けしたものです
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : ラグレスボロンTLB-83DT (SMITH) ⚫︎リール : 13 セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 1.0号 (MORRIS) ⚫︎リーダー : バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 10lb (MORRIS) ⚫︎ルアー : CB 70DRIFT TR 水平浮きペンシル(SMITH) ※1、2 CB 70PEN TR 経ち浮きペンシル (SMITH) ※1 ※1 バーブは潰しました ※2 背部にあるオレンジマーカーは後付けのものです ⚫︎スナップ : SPスナップ #1 (SMTH) ⚫︎サイトマーカー : #02 オレンジ (DAMIKI JAPAN) ⚫︎ネット : チェリーネット Lサイズ サクラ (SMITH)
(上写真)この日楽しむのはトップの釣りという事で、反応の良くなるam7:00過ぎから釣りを開始しました。
(上写真)水平浮きのミノーペンシル CB 70DRIFT TR(No.53 クリアーワカサギ)に出てくれたレイクトラウト(65cm)。結構反応はあるのですが中々フッキングせず、悶絶していたところにようやくフッキングしてくれました!
(上写真)基本は水に浮かべておくだけのホットケで、時折ロッドティップを震わせて瀕死のワカサギを演出してやりました
(上写真)ルアーの背部に視認性の良いオレンジマーカーを貼り付けて使用しました
(上写真)この日は国道側の目ぼしいポイントをランガンして行きました
(上写真)立ち浮き姿勢のミノーペンシル CB 70PEN TR の立ち浮きの様子。浮力が弱めに設定されているため、あまり大きなスナップや長めのフロロリーダーなどを使用してしまうと次第に水中に沈んでしまうので注意が必要!
(上写真)CB 70PEN TR に出てくれたレイクトラウト。やはりトップの釣りは楽しい!
今季初となる中禅寺湖に出掛けてきました。 メタルジグ&スプーンを使ったディープゾーンの釣りは残念ながら不発に終わりましたが、表層のミノーイングで良い魚たちが顔を出してくれました! 今年はワカサギの接岸が順調の様です。ポッコリお腹のナイスバディなトラウトたちに会うために、また近いうちに訪れたいと思います。
(上写真)ヤシオツツジがちょうど見頃をむかえていました
(上写真)当日は山側ランガンで10数キロは歩いたのではないでしょうか。坂本さん大城さんお疲れ様でした。
(上写真)この時期の水位としては少し高めかも
(上写真)日中の表層水温9℃超え!5月初旬にしては少し高いような気が...。
(上写真)日差しを浴びて金色に輝くブラウントラウト。パニッシュ85Fにて
(上写真)まさに三角定規といった表現がぴったりな立派な尾びれでした
(上写真)今年も登ってみようかな
(上写真)ボイル打ちで出たブラウントラウト。パニッシュ85Fにて
(上写真)斑点の模様が最初のブラウンとは少し違いました
(上写真)何度もジャンプを繰り返してくれたレインボートラウト。パニッシュ85Fにて
今シーズン2回目の中禅寺湖。 数&サイズこそ出ませんでしたが、美鱒たちが相手をしてくれました。
(上写真)暑くもなく寒くもなく、今が一番いい時期ですね!
(上写真)早くもハルゼミが出ておりました!
(上写真)岸際は沢山のワカサギたちで溢れかえっていました!
(上写真)日中の表層水温は10℃。まさにベストです。
(上写真)今シーズンの初レイク! パニッシュ85Fにて
(上写真)レイクトラウト
(上写真)真っ昼間に出てくれた美形のレインボートラウト。パニッシュ85Fにて
(上写真)鰭ピンの尾びれ
先日、尚仁沢アウトドアフィールドさんに初釣りに出掛けてきました。実は昨年末にもこちらを訪れているのですが、ジャガートラウトを相手にしたミノーイングがとても楽しかったもので、すっかり病み付きになってしまったといった具合でした。
相手はさすがイワナ系の魚だけあって、障害物周りを好む個体が多いらしく、そこでの反応がやはり圧倒的でした。ですがこういったポイントは多くの人が何度も何度もミノーを通すためやはり見切られがち。ルアーの種類はもちろんのことカラーやサイズ、或いはトレースコースにも変化を付けるなど見飽きさせない工夫をして、何とか口を使わせる事が出来ました。 決して簡単ではありませんでしたが、あの素晴らしい魚体を見にまた訪れたいと思います。 ※ 魚の写真は釣り場オーナー様の許可を得て撮影させて頂きました ※ 尚仁沢アウトドアフィールドさんのHP :http://www.shojinzawa.com/
【使用タックル 】 ロッド : トラウティンスピン インターボロンX IBX-53MTH(SMITH) リール : ツインパワー 1000S(SHIMANO) ライン : アーマードⓇフロロ+ 0.3号 (DUEL) リーダー : シューター・FCスナイパー インビジブル 5lb (SUNLINE) スナップ : SPスナップ #00(SMITH) ルアー : パニッシュ55 SP(SMITH)※フック変更実施 DDパニッシュエリア65F(SMITH)※フック変更実施 ボトムノックスイマーⅡ 3.2g(SMITH)※フック変更実施 フック : ミノーエキスパートフック ME-31BL #4 (VANFOOK)
(上写真)朝一は池の一部が凍っていました
(上写真)狙いのジャガートラウト。※ オーナーさんの許可を得て、一部の個体だけ写真を撮らせてもらいました
(上写真)パニッシュ55SPを使ったジャークアクションにて
(上写真)水温が上昇したためだろうか、am10:00を過ぎたあたりから急に反応が良くなってきました
(上写真)テイルとベリーの両方にフッキングしていました
(上写真)時には同じポイントで6連発する時も。 こんな尚仁沢さんは初めて経験しました!
(上写真)パニッシュ55SP ヒメマス・カラー とても地味なカラーですが、すこぶる反応が良かったです!
(上写真)雄のジャガーが釣れる割合が高かったか
(上写真)なんとも味のある顔です。サミー・ディヴィスJrを彷彿とさせます
(上写真)同じジャガーでも色々な表情の個体が居ます
(上写真)これぞジャガー!といったとてもカッコいい個体でした。尚仁沢さんのロゴの魚を彷彿とさせます
(上写真)とても鮮やか
(上写真)あまりのカッコよさに、いつまでも見ていたくなります
(上写真)凄い色と模様でした
(上写真)この個体もいい色をしていました
(上写真)こちらの個体もパニッシュ55SPにて
(上写真)子狸3匹がこちらの様子をうかがっていました
(上写真)60アップはあるであろう、この日一番の大型のジャガートラウトでした
(上写真)こちらの個体はとにかく太かったです
(上写真)もうお腹いっぱいという感じで、早めに家路へと就きました
先日、栃木県は塩谷町にある尚仁沢アウトドアフィールドさんに出掛けてきました。あの厳つい顔をしたジャガートラウトとのミノーを使った熱い駆け引きを味わいたくて、またやって来てしまったといった具合です。当日の午前中は未明から降り続く雨の影響からかお客さんが少なく、多くのポイントを自由に探ることが出来ました。
そんな中でも、やはり障害物周りでジャガートラウトの反応が良く、ミノーの釣りの醍醐味であるアクションで誘って食わせる釣りを楽しむことが出来ました。まだ水温が低いためか魚の追いは遅めなので、サスペンドミノーで短い距離をロッドアクションで誘った後は、しっかりと食わせのポーズを入れてやることで深いバイトを得ることが出来ました。 これから春に向け水温が上昇してくると、さらに魚の活性が上がってくるそうなので、その頃にまた訪れたいと思います。 そして話は変わりますが、来たる3月10日(日)に同エリアにおいて今年も恒例の『さくら祭り』が開催されるそうです。タグの付いた魚を集めて合計点数を競い、点数の高い人から豪華賞品が貰えるそうです(詳しくは尚仁沢アウトドアフィールドさんのHPを参照願います)。 ※ 魚の写真は釣り場オーナー様の許可を得て一部撮影させて頂きました ※ 尚仁沢アウトドアフィールドさんのHP : http://www.shojinzawa.com/
使用タックル ロッド : トラウティンスピン インターボロンX IBX-53MTH(SMITH) リール : ツインパワー 1000S(SHIMANO) ライン : アーマード🄬フロロ+ 0.3号 (DUEL) リーダー : シューター・FCスナイパー インビジブル 5lb (SUNLINE) スナップ : SPスナップ #00(SMITH) ルアー : パニッシュ55 SP(SMITH) ※フック変更実施。ウエイト調整のためソリッドリングを使用。 フック : ミノーエキスパートフック ME-31BL #4 (VANFOOK)
(上写真)この日も一匹目からジャガートラウト。パニッシュ55SP(HHGORカラー)にて
(上写真)二匹目もジャガートラウト。パニッシュ55SP(GTOパール)にて
(上写真)色鮮やかなジャガートラウトの♂。パニッシュ55SP(クレイジーヤマメ)にて
(上写真)昨年放流した個体がまだまだ良い仕事をしてくれています
(上写真)この色がほんとたまりません
(上写真)今日一の太い個体です。パニッシュ55SP(クレイジーヤマメ)にて
(上写真)これも昨年放流した個体だそうです。ほんと素晴らしい魚体です
(上写真)今回もやはり障害物周りでの反応が良好でした
(上写真)これまた太くて素晴らしい魚体です。C&Rの賜物!
(上写真)こんな個体が釣れるとほんと嬉しくなってしまいます!
(上写真)いい顔してます!
(上写真)ベリーのフックにガップリ!
(上写真)午後は追いが悪くなりました
(上写真)デニー君が木の枝を持って近づいて来ました♪
(上写真)飼い主さん曰く、遊んでほしいのサインだそうです。可愛い♡
(上写真)3月10日(日)は『さくら祭り』🌸開催🌸
2018年4月1日(日)、今年もついに待ちにまった中禅寺湖が解禁を迎えました。昨年の大雪とは打って変わってとても穏やかなお天気で幕を開けた今年の解禁日は、日の並びの良さも手伝ってか近年稀にみる多くの遊漁者さんで賑わったそうです。SNS上にはさっそく解禁日の様子がいくつもアップされており、良い思いをした人とそうでないひと。今年も水辺では沢山のドラマがあった事が窺えます。
自分にはいったいどんな魚たちとの出会いが待っているのだろうか? そんな思いに浸りながら私の釣行前夜はゆっくりと更けて行きました。
この日入ったポイントは沖にブレイクを控えた遠浅のシャローエリア。キャスティングで探れる範囲内での最大水深はせいぜい3m前後といったところで、ワカサギやヒメマスなどの餌を探しに沖から浅瀬に差してくる大型の個体を狙うイメージでここを選びました。そして昨年同様、今年もまず最初に結んだルアーはフローティングミノーのパニッシュ85Fでした。ふつう常識で考えたらこんな厳寒期にフローティングミノーという選択はちょっとあり得ないかも知れませんが、昨年も解禁直後の水がキンキンに冷え切った状況でも多くの魚たちを呼び寄せてくれたとても実績のあるアプローチであり、そしてルアーなのでもはや使う事には何の躊躇いもありませんでした。そしてこれをロッドを使って、トーン...、トーン... といった感じで幾分ゆっくりのテンポのジャークアクションで先ずは誘って行きました。
この日最初のアタリがやって来たのは、辺りがようやく白みはじめてきたam5:00を過ぎた頃でした。この時もそうでしたが上のようなアクションで誘っていると、やってくるアタリはジャーク後のストップの最中である事が殆んどです。ストップ後にゆっくりと浮上してくるパニッシュを相手がひったくってゆき、ラインがスーッと動くことでアタリを知る事が出来ます。ですがこの時にラインが余りにも弛んでしまっていると、このラインの動きをロッド(ティップ)で感知する事が出来ずに、せっかくやってきたアタリを見逃してしまう可能性が大きくなってしまいます。ロッドで感知出来ずとも目視でアワセればいいじゃないかという考えもあるかも知れませんが、朝一の暗い時間帯や波風の強い日などはそういった訳にもいかず、やはりロッドで感知する事がとても大事になってきます。ジャークで出来てしまったラインの弛みはリールを使って素早く回収、常に張らず緩めずの適度なラインテンションを保ってやる事でアタリの見逃しを防ぐ事が可能であると考えています。この時も暗がりでかつ波の上下動がかなりあり、ラインの動きを目視する事は出来ない状況でした。ですが適度なラインテンションを保っていたお陰でアタリを明確に感知する事ができ、反射的にアワセを加える事が出来ました。
記念すべき2018年のファーストフィッシュはレインボートラウトでした。 最初に来るのは当然レイクだろうと思っていたので予想外の相手でしたが、先ずは釣れた事にほっと一安心、これで気分が一気に楽になりました♡ その後は同様の探り方でブラウンとレイクトラウトを追加、ジャーク以外にもグリグリやただ巻きなどのアクションも試して見ましたが、残念ながらこちらにはアタリはありませんでした。
そして先ほどまでの濃厚だった気配も消え去り、朝一のピークもそろそろ終わりかなといったam7:00を過ぎた頃でした。それまでまったく見られなかった水面の捕食リングがキャスティングの範囲内でポツリポツリと発生して、俄かに場の雰囲気が変わりました。これはもしかしたらトップのワカサギがいけるかも!? 特にワカサギの姿が見えた訳ではありませんが、急ぎルアーを回収しこれを付け替えました。 この時選んだルアーはトップウォーターミノーであるCB70DRIFT TR(クリアーワカサギ)。これは水平浮きのペンシルミノーで、春の産卵時期に水面付近を瀕死の状態で泳いでいるワカサギを演出した釣りで最も威力を発揮するルアーになります。
このルアーの使い方は色々あり、キャスト後にラインの弛みを取ったら何もせずにただ浮かべておくだけの、いわゆるホットケの釣り(時折、小刻みにロッドを震わせたりしてルアーの存在をアピールするのも効果的です)が最も一般的かと思いますが、この時は特に大きな理由もなく単にその場の思い付きで、超々デッドスローのただ巻きで探って行きました。そして探り始めてから何回かこれを繰り返しているとき、ふと背後に人の気配を感じて少しだけリーリングする手が止まった矢先のことでした。突然目の前の水面が大きく割れたものだからとても驚きました。そして無事にネットにおさまった相手は73cmのレイクトラウトでした。このサイズがトップに出るさまはほんと迫力満点です!日本広しといえどもこんな光景が見られるのはこの湖をおいて他にはないのではないでしょうか。
今回は解禁して間もない厳寒期の中禅寺湖でミノーの釣りを楽しみました。そこでは表層水温が4℃台というキンキンに冷えた状況でも、魚たちはとてもアグレッシブに表層はもちろんトップのミノーにまで喰らいつき、昨年体験した出来事が単なる偶然ではなかったことを証明してくれました。ただ今年は昨年と比べて魚影がとても薄く、大型トラウトたちの接岸がまだ本格化していない様に感じました。これが単に接岸が遅れているだけならばそれは良いのですが、餌となるワカサギやヒメマスが居ないから接岸する意味がない、だから今後も寄らないよ!となるとそれは私のようなミノーマンにとっては大変な死活問題です! 今回は一匹も見ることの出来なかったワカサギ、これがただの偶然であることを心から願うばかりです。
〇使用タックル
ロッド : TLB-83DT ラグレスボロン(SMITH) リール : 13 CERTATE 2500(DAIWA) ライン : VARIVAS ハイグレードPE グリーン 1.0号(MORRIS) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 12LB(MORRIS) ルアー : パニッシュ85F(SMITH) ※ バーブは潰しています CB70DRIFT TR(SMITH) ※ バーブは潰しています スナップ: SPスナップ #2 強度21Kg(SMITH) ネット : チェリーネット Lサイズ 旧タイプ サクラ(SMITH)
2019年シーズン、私にとっての蝉初めはかなり遅めといえる6月半ばを過ぎた頃となってしまいました。その年の季節の進行の具合により多少前後はするものの、例年5月の下旬頃から始まる蝉の釣りの走りに合わせて出撃するというのが私のいつものパターンとなっているのですが、今年は他所のフィールドへの釣行と時期が重なったがために行くことが出来ず、完全にいい時期を逃してしまったといった具合なのでした。
事前の情報では今年の蝉ブラはあまりパッとしないとの事だったので、釣行前は不安で仕方ありませんでした。
今回私が訪れた6月下旬というと、中禅寺湖での蝉ブラの釣りは終盤戦真っ只中の状況にあると言っていいでしょう。連日、多くの蝉使いのアングラーに叩かれ続けた結果、魚たちはかなりナーバスな状態となっており、蝉を模したルアーやフライのシルエットを見るや否や、すぐさまこれを偽物だと見破りなかなか相手にしてもらえないなんて状況が当たり前のようになっている時期です。つい先日に今シーズン初となる蝉ブラを楽しみにこの湖を訪れていたのですが、この時の状況がまさにそれで、朝の8時過ぎからからほぼ休みなしで山側の目ぼしいポイントを探り続けたのですが、ことごとく見切られてしまい、ようやく本命のブラウンを手にすることが出来た時には辺りはすっかり夕陽に包まれてしまっていました。 そして今回、さらに日にちが進んでより厳しい状況となっていることが予想されましたが、この時期限定の蝉ブラとの熱い駆け引きを楽しみたいという一心で再びいろは坂を登って行ったのでした。
(上写真)今シーズンの初蝉で釣れた中禅寺湖のレインボートラウト
(上写真)こちらも同じ日に釣れた中禅寺湖のブラウントラウト。日没直前まで粘ってやっと手にする事の出来た一匹でした
この日私が入った場所は国道側のあるポイントでした。そこは国道側ならではといった傾斜の緩い遠浅の地形が広がる場所で、水際から20メートルほど沖合に水色が変化するブレイクラインが存在するような場所でした。時期的なもの?或いはパッとしないお天気のせいなのかどうかは分かりませんが、溺れて水面を漂っているような蝉の姿はどこにもありません。さらに背後に広がる森からも春蝉の鳴き声はいっさい聞こえず、今日も簡単には釣らせてくれない感が満載でした。 ですがそんな気持ちの一方で、私の心のどこかに今日はイケるんじゃないか!という相反する気持ちがほんの少しだけですがありました。というのも、この日は周囲に見える釣り人の数が明らかに少なかったからなのです。魚との距離が極端に縮まるこの時期の蝉ブラの釣りにとって、釣り人によるプレッシャーほど魚を沖へと遠ざけてしまう大きな要因は他には無いと思っています。釣り人の数が少なければ少ないほど、ブラウンたちはこの時期に本来居たいと思っているフィーディングエリアである浅瀬に寄って来ているに違いありません。これぞチャンスと言わんばかりにそろりそろりと静かに水際へと近づいて行きました。
(上写真)この日の現着はam8:00過ぎ。国道側の目ぼしいポイントをランガンして行きました
(上写真)日中の表層水温は16℃前後で推移していました
この時私が使用したルアーはエゾハルゼミをモチーフにしたトップウォータープラグである美蝉(ビセン)と大美蝉(ダイビセン)のふたつでした。後者の大美蝉は今シーズン発売されたばかりのニューアイテムで、その名が示すとおりに従来品である美蝉をひと回り大きく(長さで5mmUP、重さで1.4gUP)させたモデルになります。 時期によっては大変シビアでマッチングザベイトの極みともいえる蝉ブラの釣り。とても小さく儚いイメージのある春蝉に対して、それを模したルアーをサイズアップさせるなんて(それっていったいどうなの!?) これが初めて大美蝉の話を聞いた時の私の正直な感想でした。ですが出来上がった商品をそれと知らずに見せてもらったところ、恥ずかしながらサイズアップしていることに直ぐには気付きませんでした。従来品である美蝉と並べてやっとその大きさの違いに気付いたといった感じで、肝心の魚目線から見てもおそらく従来品との違いはそれほど大きくないのではないでしょうか。 そしてもうひとつの違いであるウエイトアップに関しては、手に取れば直ぐにその違いが分かるようなものでした。エリアフィッシングの経験のある方なら直ぐに分かると思うのですが、元々軽量なルアーを扱う釣りにとっての+1.4gアップ(2.6g→4.0g)は大変に大きなもので、キャストの安定性と相まって飛距離を大幅に伸ばしてくれることが期待出来ます。実際にフィールドで試してみたところ結果はやはりその通りとなり、キャストの際にフェザーリングをしっかりやらないと狙ったポイントを大きく飛び越えてしまう程でした。沖合にあるブレイクラインなど、今まで届かずに諦めてしまっていたポイントを探れるようになるのは勿論のことですが、いつものポイントに対してより後ろに下がった立ち位置から魚に警戒心を与えないよう探ることが出来るようにもなります。これらはどちらも蝉の釣りに於いては非常に大きなアドバンテージとなり、攻略の幅をきっと広げてくれるに違いありません。
(上写真)美蝉(左)と大美蝉(右)
(上写真)水面に浮かぶ大美蝉(ダイビセン)※ 頭部分のスプリットリングは後付けしたものです
当日はまず最初に従来モデルである美蝉(ビセン)を使って、ブレイクラインの手前に広がる浅瀬(50~100cm程度)を広く探って行きました。もちろん魚を遠ざけてしまわないように入水はせずに、水際から一歩下がった立ち位置から狙うかたちです。目の前を左から右へと流れる湖流に対してアップクロスにルアーをキャストした後は、本物の蝉が流れるようにドラッグに注意しながら動きを見守りました。時計の針の10時から14時までをひと流しとした場合に、これを2或いは3等分したくらいのタイミングでブルッ!とロッドティップを震わせ波紋を作りルアーの存在をアピールしました(波紋を作らずにただ流すだけの方が効果的なこともあります)。これを手前、中間、沖側とそれぞれ2~3回繰り返し、それで反応がなかったら横に20メートルほど移動してランガンを続けました。 そしてこの作業を始めてから2時間近くが経過した頃でしょうか、目の前の水面が何の前触れも無しにボコッ!と鈍い音を立てました。あがってきた魚は本命のブラウントラウトでした。体色が濃くとても野性味あふれる個体だったのでおそらく相手は居着きのブラウンだと思います。これまでに小さなレインボーが一度出たきりで、その他は一切反応が無くかなり弱気になっていたところだったので本当に嬉しい一匹でした。(諦めなければきっとまだ出るぞ!)
(上写真)幸先よく一投目からレインボーが釣れましたが...
(上写真)美蝉に出たブラウントラウト 51cm(No.02 ハルゼミ・メスにて)
(上写真)とても野性味溢れる個体でした
そして湖岸線を3km近くに渡りこの作業を繰り返した後は、今度は折り返して沖にあるブレイクライン上を探って行くことにしました。従来品である美蝉(ビセン)では飛距離が足りずこれを探るのは難しいでしょうが、ニューアイテムである大美蝉(ダイビセン)なら十分に届く距離です。しかも今回は軽量ルアーの遠投性にも優れたロッド トラウティンスピン イル・フロッソ(TILF-72)を使用しているため、高い飛距離を毎回安定して出すことが出来ました。そしてこちらも先ほどのブレイク手前を探っていた時と同じように、湖流に合わせて極力ナチュラルドリフトとなるよう注意しながら探りました。そして朝のスタート地点に向けてランガンすることおよそ2時間、突如 ボコッ!という大きな音と共に目の前に水柱が上がりました。その後のやり取りはとても強烈なものでした。相手をやっとの思いで引き寄せたかと思うと、急に反転し沖へと向かって猛ダッシュ!!半端なタックルだったらきっとこの時にラインを切られていたと思います。ロッド イル・フロッソが急な負荷の変化に対してしっかり追従、きちんと仕事をこなしてくれたお陰で無事に取り込みに成功しました。相手は61cmのブラウントラウトでした。砲弾のような体形とあの走り、さらに体色の薄さなどからして相手はもしかすると回遊系の個体なのかも知れません。大美蝉とイル・フロッソ、このふたつがあったからこそ獲れたとても嬉しい一匹でした。
(上写真)大美蝉に出たブラウントラウト 61cm(No.29 ゴーストハルゼミGLにて)
(上写真)大美蝉とイル・フロッソだからこそ獲れた嬉しい一匹でした
(上写真)体色が薄めの回遊系の個体か?
(上写真)各ヒレがとても立派でとにかくよく引く個体でした
(上写真)その後直ぐに反応がありましたが、釣れたのは放流ものと思われるレインボートラウトでした
(上写真)湖畔のブナの木が沢山の実を付けていました
(上写真)夕マヅメはミノーをやる予定だったのですが、雷鳴が聞こえてきたため早帰りで終了となりました
(上写真)いろは坂を降りると、運転が出来ないほどの激しい雷雨に襲われました
(上写真)2019.06.25 加筆 この度、鱒の森 7月号(No.52)に中禅寺湖の蝉ブラの記事を書く機会を頂きました。今シーズン私にとっての蝉ブラの釣りは、自身で書いた記事の内容に誤りがないのか?今一度再確認するための釣行となりました。
(上写真)2020.04.19 加筆 この度、鱒の森 5月号(No.57)に中禅寺湖の蝉ブラの記事を書く機会を頂きました。本投稿には記さなかった内容について書き綴っております。
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : TILF-72 トラウティンスピン イル・フロッソ (SMITH) ⚫︎リール : 13 セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 1.0号 (MORRIS) ⚫︎リーダー : バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 10lb (MORRIS) ⚫︎ルアー : ・大美蝉(ダイビセン) (SMITH) ※ フック変更実施。ラインはアイのスプリットリング(後付け)に直結 ・美蝉(ビセン) (SMITH) ※ フック変更実施。ラインはアイのスプリットリングに直結 ⚫︎フック : シュアーフック Wトラウトタテアイ 4B (SMITH) ※ バーブは潰しました ⚫︎ネット : チェリーネット Lサイズ 旧タイプ サクラ (SMITH)
この日向かった先はまたも山側のポイント。『今日こそは国道側へ!』との意気込みでいつもより早い時間に自宅を出てきたのですが、 国道側の路肩は相変わらずの車だらけ。入れそうなスペースは全く無かったため、仕方なく此方へと逃げてきた次第でした。
それにしても今年の中禅寺湖の人気には凄いものがあります。今年はこの湖の好調が伝えられているのに加えて、この上にある湯の湖の釣りが一時休止を強いられているせいで(6月25日~再開しました)、釣り人が集中したものと思われますがこの日も兎に角凄い人出でした。
およそ1ヶ月振りに訪れた湖畔はすっかり様変わりしていました。芽吹きはじめたばかりであった筈の木々は青々と生い茂り、まるで初夏を思わせるような勢いです。湖の水位も30cm近く上昇したらしく、湖岸線は大きく後退、昼寝用にと考えていたスペースはすっかり水の中でした。そして前回釣行時に見られた沢山のワカサギ。こちらもいまだ健在でしたがよく見ると少しサイズが小さめでどこか違和感を感じます。お腹に卵を抱えている様子もなく、かといって産卵後の弱りきった個体とも思えません。元気良く泳ぎ回るその姿は1ヶ月前に見たものとは明らかに違った個体でした。おそらく彼らは1年魚、来春の生後2年目にして産卵に参加する個体だと思われます。これまでの過去5年間、この湖でこんなに多くのワカサギを目にした年はありませんでした。この調子ならまた来年も多くのワカサギたちの姿を目にする事が出来るのではないでしょうか。
(上写真) 凡そ1ヶ月振りに訪れた湖畔はすっかり様変わりしていました
(上写真) 岸際は至るところワカサギだらけ
夏至まではあともう僅か。夜明けの時刻が確実に早くなっている事を実感しながら釣りを開始しました。最初に結んだルアー はハルゼミルアー。当初の予定では使うつもりは無かったのですが、せっかく山側に来たのだからと朝一だけでも試してみる気になりました。ところが釣りを開始するや否や、突然の大雨! 湖面を激しく叩きつける大粒の雨に自身の蝉ルアーがどこにあるのかさえ見分けがつきません。さすがにこの状況ではトップに出るとも思えず、早々にスプーンの釣りに切り替えました。 ここで選んだルアーはヘブン16g、カラーはGPP(G)。このカラー、大変人気のカラーであるらしくショップさんではいつも欠品状態。入手がなかなか困難なカラーでしたが、先日偶然に見つけることが出来ました。パールホワイト(裏はゴールド)に鮮やかなピンク色を施したこのカラーは人の目を強く惹きつけますが、魚に対しても抜群の効果を発揮してくれます。朝一のローライトしかも今日の様な曇天雨交じりのお天気の中ではまさにうってつけで、同じような状況のなか過去に何度も良い思いをさせてもらってきた大変思い入れのあるカラーです。 このように私にとっては非常に相性の良いカラーだといった事もあり、釣れる気十分、自信満々に湖底付近を探っているとすぐに明確な反応が返ってきました。湖底を僅かにきるギリギリのラインを、リフト&フォールで丁寧に誘い、その後に行ったリーリングの開始直後に相手は喰ってきました。 (きたっ!!) 誘いや食わせの間などまさに絵に描いたような釣れ方に気持も大いに盛り上が ります。ですが残念なことに、その後数十秒も経たないうちにフッ!とラインテンションが無くなってしまいました。独特の首振りや鈍重な引きの様子などからして相手はおそらくレイクトラウト。そんなに大きな個体とは思えませんが、ひょっとしたら...と思うと悔しさが込み上げて来ました。 そしてそれから数十分後、この日2度目となるアタリがやってきましたが、ものの10秒も経たないうちに此方もフックオフしてしまいました。針先を見ても何らおかしなところは見当たらないためなんとも納得がゆきません。まだ釣りを開始したばかりでしたが、私の脳裏には早くも 『ノーフィッシュ』という文字がちらつき始めていました。 この日は1か所に長くは留まらずに次々とポイントを移動して行きました。あまり馴染みがなく(水中の)地形の様子が分らないポイントでは根掛かりを避けるために表~中層域のみをトラウティンサージャー8cmで手返しよく探りました。そして底質や地形など良く見知ったポイントでは湖底も含めて丹念に探って行きました。 そして激しい雨も降り止み、湖面がようやく静けさを取り戻したタイミングで、待ちに待った魚からの反応がかえってきました。相手はホンマス(41cm)。今回はちょっと深目の水深5mくらいの中層レンジから巻き始めたトラウティンサージャー8cmのリーリング&フォールで喰ってきてくれました。 私は今回このホンマス釣果をもたらしてくれたトラウティンサージャー(HMカラー)を購入してから実に5年以上も使い続けていま す。その使用頻度を物語るように塗装は背面と頭の部分だけを残してあとはほとんどありません。仮にヤフオクに出品したとしても おそらく買い手はつかない、それくらいの状態です。ですがなぜかこれが良く釣れるのです。良く釣れるといっても数が沢山釣れる訳ではなく、(どうしても一匹欲しい!)そんな最終手段的状況の中で使うと高い確率で良い結果が返ってくるというものでした。
(上写真) トラウティンサージャー8cmの中層トレースに出たホンマス
(上写真) 塗装はもうほとんどありませんがなぜかこれがよく釣れます
この何だか分からないけど良く釣れる!ということに気付き始めた頃は、世間でもよく聞かれる(塗装がハゲかけのスプーンは良くつれる!)と似たような類の現象だと思っていました。そしてこれを確かめるため、過去に何度か新品の同じカラーを使って釣り比べをした事があるのですが、釣れたのはやはりハゲかけの方でした。(ああ、ほんとうのことなんだ!) ですが最近、さらに劣化の進んだこのルアーを目にして思うのですが、釣れる本当の理由はそれではなく、これなら絶対に釣れるだろうというその『想い』がきっとそうさせているのだろうと強く思うようになりました。 釣果を大きく左右するもののひとつに集中力があげられます。『これは釣れる!』という強い想いは集中力そのものですから、きっと良い結果に繋がる事も多いのでしょう。そして釣れたとなれば、必然的にそのルアーの出番はどんどん増えてゆく筈で、結果としてルアー(塗装)はボロボロに...。 実際、(塗装がハゲかけのルアーは良くつれる!) という事もあるのでしょうが、(良く釣れるから塗装がハゲる!) 今の私にはこちらの方が何かしっくりくるような気がしています。
時折、雲間から太陽が顔を覗かせるような天気のなか、西へ向かってポイ ントを転々として行きました。雨が上ってからあちこちでライズが見られるよ うになり、湖面が俄かに活気づいています。そんな中、突然 岬の向こう側から聞こえてきた『ガボッ』という派手な水音に誘われて息をひそめて出向いていったところ、その正体はなんと水鳥のダイビングでした(笑)。こんな感じでそれらしい雰囲気を持った場所では湖面に蝉ルアーを浮かべて、それらしい事をしては見たのですが、残念ながら私にはまったく反応はありませんでした。
(上写真) それらしい雰囲気はあるのですが反応はなし...。
それからさらに進んで行くと見慣れたスプーニングのポイントに差し掛かりました。勝手知ったるそのポイントには水辺に3つものイケスが残されていました。原形をしっかり留めていたことから、つい最近少なくとも3匹以上の釣果が上がっていた事が窺えました。それならばと、朝一と同様にヘブン16gを使ってディープレンジをリフト&フォールで探りました。 直ぐに良い反応が得られるのではないかと期待したのですが、そう甘くはありませんでした。朝の貴重な時合いも残すところあと僅か。今日はあまり一ヶ所に長居し過ぎても良いことはないだろうとの判断から移動を決意。移動前に最後に数投、ルアーチェンジして急深の駆け上がりをリーリングで探りました。ルアーの種類は違えど、先程まで何度も探っていたポイントです。ルアーの動きやトレースコースが変わった事により捕食のスイッチが入ったのか! 或いは、うまい具合にフレッシュな個体が入ってきてくれたのか!は分かりませんが、リーリングのかなり後半に突如何者かがルアーを引っ手繰ってゆきました。引きの様子からしてあの魚に間違いありません。今度こそは絶対にばらすまい。キャッチ出来ることだけを信じて祈るような気持ちでやり取りを行いました。そして...。 (ありがとう!) なんとか無事にネットに収まった相手はやはりレイクトラウト(66cm)でした。体の色がとても濃くどこか居着きを思わせるような個体でした。
(上写真) レイクトラウト 66cm (バッハスペシャルJPV 18g SBLPカラーにて)
(上写真) 掛け上がりのステディーリトリーブで喰ってきました
その日の午後は先輩フライマンさんと合流して、国道側へと向かいました。結果から言ってしまえばノーフィッシュ! 途中、晴れ渡った湖面が急に濃い霧に包まれた際にほんの一瞬だけ魚っ気を感じたタイミングはあったのですが、結局なにも起こることはありませんでした。ですが、刻々と表情を変えてゆく霧と光の作り出す大パノラマを見ているだけで、気分は十分に満ち足りていました。こんな素晴らしい景色に出会えるのも、水辺に長く立つ釣り人ならではの特権でしょうね。
(上写真) 急に霧が立ち込め、幻想的な雰囲気が辺りを包みました
(上写真) たとえ釣果がなくとも、こんな景色が見られただけで満足でした
~ その翌週 ~ スミス・スタッフさんをお誘いし、先週とほぼ同じコースを辿って各ポイントを探って行きました。昨夜は月齢が16前後と月明かりがとても明るい夜、こんな日の翌朝はあまり良い思いをしたことが無かったため、開始前から不安が募りました。 そしてその不安は的中!先週、雨上がり後にあれだけ見られたライズやボイルはまったくの皆無で、さらにお昼過ぎからは大雨に見舞われる など、この日我々は散々な目にあいました。ですがスタッフさんのアドバイスに助けられたと言って良いでしょう。ボウズだけはなんとか免れることができ、日没後に我々は家路へとつきました。
(上写真) レイクトラウト 57cm (ヘブン 16g GPP(G)カラーにて)
(上写真) スタッフOさんのアドバイスにはいつも助けられてます
そう、最初は本当に帰るつもりだったのです。ですがこの日の釣りがあまりにも納得がいかなかったのと、駐車場で一眠りしたら思いの外、体力が回復してしまったという事もあり、私だけあともう1日 山側を探り直して見ることにしました。 そして明けて翌朝、前日にも入った気になるポイントへと一目散に向かいました。この日は端からレイクトラウト狙い! 私にとってはこの時期ならではの探り方である、スプーン(バッハスペシャル・ジャパンバージョン)を使った湖底からの巻き上げ(リーリング)でカケアガリを舐めるようなイメージで探って行きました(この探り方、私は根掛かりを避けるため、地形を熟知したポイントでしか行いません)。 am7:00前には小型ですがなんとかレイクトラウトを手中に収める事が出来ました。そしてさらなる大物をと、ポイント移動を繰り返しながら手を変え品を変えて色々なアプローチで探っていると、ついに出ました。トラウティンサージャー8cm に対する反応です。 水深15mほどのポイントに対して、凡そ10mを目標にテンションフォールでカウントを刻んでいたところ、いきなりラインが走ったものだからとても驚きました。 相手はレイクトラウト 70cm。この個体、これまで相手にしてきたレイクトラウトの中では一二を争う引きの強さで、とてもハラハラさせられました。 今回使用したロッドのラグレス・ボロン(TLB-83DT)。この製品の 『超大型トラウト専用ロッド』という謳い文句に、これまでずっと申し訳なさの様なものを感じていたのですが、やっとこれに相応しいサイズの相手とやり取りをする事が出来ました。その意味でも喜びはひとしお、大変に思い出深い一匹となりました。
(上写真) レイクトラウト 70cm。やっとこの竿に相応しいサイズが釣れました
(上写真) トラウティンサージャー 8cm(レーザーパール) のテンションフォ ール(小ピッチでのバイブレーションアクション)で喰ってきました
(上写真) もうすっかり夏の景色です
(上写真) 今シーズンも残すところあと数ヶ月。さらなるサイズアップを目指して、あと少しだけ足を運んでみたいと思います
〇 使用タックル <タックル①> ロッド : TLB-83DT ラグレスボロン (SMITH) リール : 10 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー : TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 8lb (MORRIS) ルアー : トラウティンサージャー 8cm (SMITH) フック : シュアーフック Wトラウトタテアイ6G、7G (SMITH) ネット : マリエット・ネット (SMITH) <タックル②> ロッド : TRBX-SS83SD インターボロンX (SMITH) リール : CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー : TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb (MORRIS) ルアー : ヘブン 16g (SMITH) バッハスペシャル・ジャパンバージョン 18g (SMITH) フック : シュアーフック Wトラウト8G (SMITH) ネット : マリエット・ネット (SMITH)
<タックル③> ロッド : TRBX-SS78M インターボロンX (SMITH) リール : CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : VARIVAS ガノア フィネスアプローチ 6lb (MORRIS) ルアー : 蝉ルアー(ハンドメイド) ネット : マリエット・ネット (SMITH)
本当はまだ秋色が残る時期にここを訪れたかったのですが、結局小雪舞う季節の釣行となってしまいました。ですがそんな残念な想いも、この景色を前にすべてが吹き飛んでしまっていました。空色を写し取った穏やかな湖面、白い雪を纏った周囲の山々、そして金色に輝く冬枯れた葦...etc. これらの絶妙なコントラストが視線を釘付けにします。 春とはまた趣の異なった阿寒がそこにはありました。
朝一、桟橋より見渡す湖面からはまるで温泉のように湯気が立ちのぼっていました。気温は3℃。遠くから聞こえてくる白鳥たちの甲高い泣き声がこの寒さをより際立ったものにさせていました。
(上写真) フィッシングランド前の歩道は凍り付き、足元がおぼつきません
(上写真) この日もヤイタイ方面へと向かいました
この日、真っ先に向かった場所はヤイタイの近く。昨日一日歩き回った中で、唯一良い反応が得られたポイントでした。 (はたして今日も釣れるのだろうか?) これだけはどうしても確認したかったのです。
まるで釣れるのは当たり前!だと言わんばかりに一投目から反応が返ってきました。 (それなら昨日反応の無かったポイントは?) 片道2kmほどの湖岸線を北へ向けてもう一度探り直して行きました。
昨日と同様、やはり反応はありませんでした。 魚の集まる場所とそうでない場所。これだけ明確に分かれる状況を経験するのも、そうあることではありませんでした。 何処も彼処もなぜ釣れないといった状況ならばいつも経験しているのですが...。
(あの狭い一角にだけなぜ魚が集まるのか?) 湖面を見ただけでは大した違いがあるようには思えなかっただけに、なんとも不思議でなりませんでした。
(上写真) ヤイタイ周辺のポイントにて(ピュア 7g)
(上写真) 一体何がこの狭いエリアに魚たちを引き付けているのだろう?
今回、私にしては珍しく天気に恵まれました。ですがあまり天気が良いのも困りもので、気がつくと周囲の景色にまた目を奪われてしまっていました。 こんな魂の篭らないリーリングは魚たちを引きつけることもなく、必然的にバイトの数も遠のいて行きました。 ですがこんな状況でも不思議と気分は満ち足りていました。 釣果は二の次とまでは言いませんが、それに近い想いがあるのは事実でした。
(上写真) 今回の遠征は天気に大変恵まれました
(上写真) 本来の目的を忘れてつい見入ってしまいます
お昼前、渡船を利用し東へ大きくポイントを移動しました。午前中と同様に此方でも先ほどの場所と似たような景色を探して歩き回りました。 (ここもだめか...。それならあそこはどうだろう?) 水温なのかそれともベイトなのか...? 一体何が彼らをそうさせているのかは分かりませんが、魚たちは明らかにある一角にだけ集中している。まさにそんなことを感じさせる釣れ方でした。
地図(湖底図)を片手に光り輝く魚たちを探すそれは、まさに宝探し!そのものでした。
(おっ!!) 金色に輝くアメマスが顔を見せてくれました。そして春には出会うことの出来なかった銀鱗輝くレインボーとサクラマスたちも顔を出してくれました。
(ここだ、やっと見つけた!) 春に比べて少しだけ気難しさを増した魚たちに、ポイントを探し出す楽しさを教えてもらった今回の阿寒湖釣行でした。
(上写真) 魚の集まるポイントを求めて歩き回りました
(上写真) ヘブン 13gを使ったボトム・サーチでアメマスが
(上写真) こちらもボトム・サーチで(トラウティンサージャー 8cm)
(上写真) 春には出会うことの出来なかったレインボーが顔を出してくれました(ピュア 7g)
(上写真) 初冬のサクラマス(ピュア 7g)