この日向かった先はまたも山側のポイント。『今日こそは国道側へ!』との意気込みでいつもより早い時間に自宅を出てきたのですが、 国道側の路肩は相変わらずの車だらけ。入れそうなスペースは全く無かったため、仕方なく此方へと逃げてきた次第でした。
それにしても今年の中禅寺湖の人気には凄いものがあります。今年はこの湖の好調が伝えられているのに加えて、この上にある湯の湖の釣りが一時休止を強いられているせいで(6月25日~再開しました)、釣り人が集中したものと思われますがこの日も兎に角凄い人出でした。
およそ1ヶ月振りに訪れた湖畔はすっかり様変わりしていました。芽吹きはじめたばかりであった筈の木々は青々と生い茂り、まるで初夏を思わせるような勢いです。湖の水位も30cm近く上昇したらしく、湖岸線は大きく後退、昼寝用にと考えていたスペースはすっかり水の中でした。そして前回釣行時に見られた沢山のワカサギ。こちらもいまだ健在でしたがよく見ると少しサイズが小さめでどこか違和感を感じます。お腹に卵を抱えている様子もなく、かといって産卵後の弱りきった個体とも思えません。元気良く泳ぎ回るその姿は1ヶ月前に見たものとは明らかに違った個体でした。おそらく彼らは1年魚、来春の生後2年目にして産卵に参加する個体だと思われます。これまでの過去5年間、この湖でこんなに多くのワカサギを目にした年はありませんでした。この調子ならまた来年も多くのワカサギたちの姿を目にする事が出来るのではないでしょうか。
(上写真) 凡そ1ヶ月振りに訪れた湖畔はすっかり様変わりしていました
(上写真) 岸際は至るところワカサギだらけ
夏至まではあともう僅か。夜明けの時刻が確実に早くなっている事を実感しながら釣りを開始しました。最初に結んだルアー はハルゼミルアー。当初の予定では使うつもりは無かったのですが、せっかく山側に来たのだからと朝一だけでも試してみる気になりました。ところが釣りを開始するや否や、突然の大雨! 湖面を激しく叩きつける大粒の雨に自身の蝉ルアーがどこにあるのかさえ見分けがつきません。さすがにこの状況ではトップに出るとも思えず、早々にスプーンの釣りに切り替えました。 ここで選んだルアーはヘブン16g、カラーはGPP(G)。このカラー、大変人気のカラーであるらしくショップさんではいつも欠品状態。入手がなかなか困難なカラーでしたが、先日偶然に見つけることが出来ました。パールホワイト(裏はゴールド)に鮮やかなピンク色を施したこのカラーは人の目を強く惹きつけますが、魚に対しても抜群の効果を発揮してくれます。朝一のローライトしかも今日の様な曇天雨交じりのお天気の中ではまさにうってつけで、同じような状況のなか過去に何度も良い思いをさせてもらってきた大変思い入れのあるカラーです。 このように私にとっては非常に相性の良いカラーだといった事もあり、釣れる気十分、自信満々に湖底付近を探っているとすぐに明確な反応が返ってきました。湖底を僅かにきるギリギリのラインを、リフト&フォールで丁寧に誘い、その後に行ったリーリングの開始直後に相手は喰ってきました。 (きたっ!!) 誘いや食わせの間などまさに絵に描いたような釣れ方に気持も大いに盛り上が ります。ですが残念なことに、その後数十秒も経たないうちにフッ!とラインテンションが無くなってしまいました。独特の首振りや鈍重な引きの様子などからして相手はおそらくレイクトラウト。そんなに大きな個体とは思えませんが、ひょっとしたら...と思うと悔しさが込み上げて来ました。 そしてそれから数十分後、この日2度目となるアタリがやってきましたが、ものの10秒も経たないうちに此方もフックオフしてしまいました。針先を見ても何らおかしなところは見当たらないためなんとも納得がゆきません。まだ釣りを開始したばかりでしたが、私の脳裏には早くも 『ノーフィッシュ』という文字がちらつき始めていました。 この日は1か所に長くは留まらずに次々とポイントを移動して行きました。あまり馴染みがなく(水中の)地形の様子が分らないポイントでは根掛かりを避けるために表~中層域のみをトラウティンサージャー8cmで手返しよく探りました。そして底質や地形など良く見知ったポイントでは湖底も含めて丹念に探って行きました。 そして激しい雨も降り止み、湖面がようやく静けさを取り戻したタイミングで、待ちに待った魚からの反応がかえってきました。相手はホンマス(41cm)。今回はちょっと深目の水深5mくらいの中層レンジから巻き始めたトラウティンサージャー8cmのリーリング&フォールで喰ってきてくれました。 私は今回このホンマス釣果をもたらしてくれたトラウティンサージャー(HMカラー)を購入してから実に5年以上も使い続けていま す。その使用頻度を物語るように塗装は背面と頭の部分だけを残してあとはほとんどありません。仮にヤフオクに出品したとしても おそらく買い手はつかない、それくらいの状態です。ですがなぜかこれが良く釣れるのです。良く釣れるといっても数が沢山釣れる訳ではなく、(どうしても一匹欲しい!)そんな最終手段的状況の中で使うと高い確率で良い結果が返ってくるというものでした。
(上写真) トラウティンサージャー8cmの中層トレースに出たホンマス
(上写真) 塗装はもうほとんどありませんがなぜかこれがよく釣れます
この何だか分からないけど良く釣れる!ということに気付き始めた頃は、世間でもよく聞かれる(塗装がハゲかけのスプーンは良くつれる!)と似たような類の現象だと思っていました。そしてこれを確かめるため、過去に何度か新品の同じカラーを使って釣り比べをした事があるのですが、釣れたのはやはりハゲかけの方でした。(ああ、ほんとうのことなんだ!) ですが最近、さらに劣化の進んだこのルアーを目にして思うのですが、釣れる本当の理由はそれではなく、これなら絶対に釣れるだろうというその『想い』がきっとそうさせているのだろうと強く思うようになりました。 釣果を大きく左右するもののひとつに集中力があげられます。『これは釣れる!』という強い想いは集中力そのものですから、きっと良い結果に繋がる事も多いのでしょう。そして釣れたとなれば、必然的にそのルアーの出番はどんどん増えてゆく筈で、結果としてルアー(塗装)はボロボロに...。 実際、(塗装がハゲかけのルアーは良くつれる!) という事もあるのでしょうが、(良く釣れるから塗装がハゲる!) 今の私にはこちらの方が何かしっくりくるような気がしています。
時折、雲間から太陽が顔を覗かせるような天気のなか、西へ向かってポイ ントを転々として行きました。雨が上ってからあちこちでライズが見られるよ うになり、湖面が俄かに活気づいています。そんな中、突然 岬の向こう側から聞こえてきた『ガボッ』という派手な水音に誘われて息をひそめて出向いていったところ、その正体はなんと水鳥のダイビングでした(笑)。こんな感じでそれらしい雰囲気を持った場所では湖面に蝉ルアーを浮かべて、それらしい事をしては見たのですが、残念ながら私にはまったく反応はありませんでした。
(上写真) それらしい雰囲気はあるのですが反応はなし...。
それからさらに進んで行くと見慣れたスプーニングのポイントに差し掛かりました。勝手知ったるそのポイントには水辺に3つものイケスが残されていました。原形をしっかり留めていたことから、つい最近少なくとも3匹以上の釣果が上がっていた事が窺えました。それならばと、朝一と同様にヘブン16gを使ってディープレンジをリフト&フォールで探りました。 直ぐに良い反応が得られるのではないかと期待したのですが、そう甘くはありませんでした。朝の貴重な時合いも残すところあと僅か。今日はあまり一ヶ所に長居し過ぎても良いことはないだろうとの判断から移動を決意。移動前に最後に数投、ルアーチェンジして急深の駆け上がりをリーリングで探りました。ルアーの種類は違えど、先程まで何度も探っていたポイントです。ルアーの動きやトレースコースが変わった事により捕食のスイッチが入ったのか! 或いは、うまい具合にフレッシュな個体が入ってきてくれたのか!は分かりませんが、リーリングのかなり後半に突如何者かがルアーを引っ手繰ってゆきました。引きの様子からしてあの魚に間違いありません。今度こそは絶対にばらすまい。キャッチ出来ることだけを信じて祈るような気持ちでやり取りを行いました。そして...。 (ありがとう!) なんとか無事にネットに収まった相手はやはりレイクトラウト(66cm)でした。体の色がとても濃くどこか居着きを思わせるような個体でした。
(上写真) レイクトラウト 66cm (バッハスペシャルJPV 18g SBLPカラーにて)
(上写真) 掛け上がりのステディーリトリーブで喰ってきました
その日の午後は先輩フライマンさんと合流して、国道側へと向かいました。結果から言ってしまえばノーフィッシュ! 途中、晴れ渡った湖面が急に濃い霧に包まれた際にほんの一瞬だけ魚っ気を感じたタイミングはあったのですが、結局なにも起こることはありませんでした。ですが、刻々と表情を変えてゆく霧と光の作り出す大パノラマを見ているだけで、気分は十分に満ち足りていました。こんな素晴らしい景色に出会えるのも、水辺に長く立つ釣り人ならではの特権でしょうね。
(上写真) 急に霧が立ち込め、幻想的な雰囲気が辺りを包みました
(上写真) たとえ釣果がなくとも、こんな景色が見られただけで満足でした
~ その翌週 ~ スミス・スタッフさんをお誘いし、先週とほぼ同じコースを辿って各ポイントを探って行きました。昨夜は月齢が16前後と月明かりがとても明るい夜、こんな日の翌朝はあまり良い思いをしたことが無かったため、開始前から不安が募りました。 そしてその不安は的中!先週、雨上がり後にあれだけ見られたライズやボイルはまったくの皆無で、さらにお昼過ぎからは大雨に見舞われる など、この日我々は散々な目にあいました。ですがスタッフさんのアドバイスに助けられたと言って良いでしょう。ボウズだけはなんとか免れることができ、日没後に我々は家路へとつきました。
(上写真) レイクトラウト 57cm (ヘブン 16g GPP(G)カラーにて)
(上写真) スタッフOさんのアドバイスにはいつも助けられてます
そう、最初は本当に帰るつもりだったのです。ですがこの日の釣りがあまりにも納得がいかなかったのと、駐車場で一眠りしたら思いの外、体力が回復してしまったという事もあり、私だけあともう1日 山側を探り直して見ることにしました。 そして明けて翌朝、前日にも入った気になるポイントへと一目散に向かいました。この日は端からレイクトラウト狙い! 私にとってはこの時期ならではの探り方である、スプーン(バッハスペシャル・ジャパンバージョン)を使った湖底からの巻き上げ(リーリング)でカケアガリを舐めるようなイメージで探って行きました(この探り方、私は根掛かりを避けるため、地形を熟知したポイントでしか行いません)。 am7:00前には小型ですがなんとかレイクトラウトを手中に収める事が出来ました。そしてさらなる大物をと、ポイント移動を繰り返しながら手を変え品を変えて色々なアプローチで探っていると、ついに出ました。トラウティンサージャー8cm に対する反応です。 水深15mほどのポイントに対して、凡そ10mを目標にテンションフォールでカウントを刻んでいたところ、いきなりラインが走ったものだからとても驚きました。 相手はレイクトラウト 70cm。この個体、これまで相手にしてきたレイクトラウトの中では一二を争う引きの強さで、とてもハラハラさせられました。 今回使用したロッドのラグレス・ボロン(TLB-83DT)。この製品の 『超大型トラウト専用ロッド』という謳い文句に、これまでずっと申し訳なさの様なものを感じていたのですが、やっとこれに相応しいサイズの相手とやり取りをする事が出来ました。その意味でも喜びはひとしお、大変に思い出深い一匹となりました。
(上写真) レイクトラウト 70cm。やっとこの竿に相応しいサイズが釣れました
(上写真) トラウティンサージャー 8cm(レーザーパール) のテンションフォ ール(小ピッチでのバイブレーションアクション)で喰ってきました
(上写真) もうすっかり夏の景色です
(上写真) 今シーズンも残すところあと数ヶ月。さらなるサイズアップを目指して、あと少しだけ足を運んでみたいと思います
〇 使用タックル <タックル①> ロッド : TLB-83DT ラグレスボロン (SMITH) リール : 10 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー : TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 8lb (MORRIS) ルアー : トラウティンサージャー 8cm (SMITH) フック : シュアーフック Wトラウトタテアイ6G、7G (SMITH) ネット : マリエット・ネット (SMITH) <タックル②> ロッド : TRBX-SS83SD インターボロンX (SMITH) リール : CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー : TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb (MORRIS) ルアー : ヘブン 16g (SMITH) バッハスペシャル・ジャパンバージョン 18g (SMITH) フック : シュアーフック Wトラウト8G (SMITH) ネット : マリエット・ネット (SMITH)
<タックル③> ロッド : TRBX-SS78M インターボロンX (SMITH) リール : CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : VARIVAS ガノア フィネスアプローチ 6lb (MORRIS) ルアー : 蝉ルアー(ハンドメイド) ネット : マリエット・ネット (SMITH)
今季初となる中禅寺湖に出掛けてきました。 メタルジグ&スプーンを使ったディープゾーンの釣りは残念ながら不発に終わりましたが、表層のミノーイングで良い魚たちが顔を出してくれました! 今年はワカサギの接岸が順調の様です。ポッコリお腹のナイスバディなトラウトたちに会うために、また近いうちに訪れたいと思います。
(上写真)ヤシオツツジがちょうど見頃をむかえていました
(上写真)当日は山側ランガンで10数キロは歩いたのではないでしょうか。坂本さん大城さんお疲れ様でした。
(上写真)この時期の水位としては少し高めかも
(上写真)日中の表層水温9℃超え!5月初旬にしては少し高いような気が...。
(上写真)日差しを浴びて金色に輝くブラウントラウト。パニッシュ85Fにて
(上写真)まさに三角定規といった表現がぴったりな立派な尾びれでした
(上写真)今年も登ってみようかな
(上写真)ボイル打ちで出たブラウントラウト。パニッシュ85Fにて
(上写真)斑点の模様が最初のブラウンとは少し違いました
(上写真)何度もジャンプを繰り返してくれたレインボートラウト。パニッシュ85Fにて
以前から釣りでお世話になっている先輩の転居のお祝いを兼ねて、芦ノ湖まで釣り&BBQに出掛けてきました。釣果の方は全体的にちょっと寂しい感じでしたが、楽しいBBQがそんな些細なこと直ぐに忘れさせてくれました! 私もいつかは移住したいと考えている土地。参考にさせて頂きたい事が山程ありますので、近いうちに絶対そちらに遊びに伺いますね。 新天地での成功をお祈りしております(*'▽')/
(上写真)鰭の大きさが際立っていたブラウントラウト。パニッシュ85Fにて
(上写真)レインボートラウトは予想外でした。パニッシュ85Fにて
(上写真)芦ノ湖グリーンカップモーターボートレースの準備中でした(12/2~3開催)
(上写真)芦ノ湖キャンプ村にて記念撮影📷
(上写真)湖尻の遊覧船桟橋にて
(上写真)キャンプ村は紅葉真っ盛り!
(上写真)黄葉も真っ盛り!!
(上写真)最高のお天気のなか、芦ノ湖を眺めながらBBQを楽しみました!
(上写真)キャンプ村の直ぐ横には湖尻水門があります
今回はワカサギの接岸が依然ピークを迎えているという5月中旬の芦ノ湖に出掛けてきました。本格的な春の訪れに湖の状況も大分変ってきているようす。水辺に沢山のワカサギが見られる状況はこれまでとあまり変わりはありませんが、傷ついた個体 或いはやせ細って動きの弱々しい個体が多くなった状況を見ると、彼らの産卵行動がいよいよ終盤戦であることが窺い知れました。
そして彼らの動向に合わせるかのようにトラウトたちの動きにも次第に変化が現れ、前回まで通用した釣り方が今回はまったく効かないといった状況をこのところ毎回味わっている様な気がします。 そんな感じでなかなか思い通りには行かないけれど、フィールドの変化を直接肌で感じられる今の状況に幸せを感じる2014年の春でした。
この日使用したタックルは、ロッド:TLB-83DT ラグレスボロンにラインはPE 0.8号(12lb)+フロロ・リーダー 10lb の組み合わせ。使用したルアーは前回と同様にパニッシュ85Fを選択しました。これを当日の魚の状況に合わせて手を変え品を変えて広くポイントを探って行きました。 今回も狙う相手はワカサギを求めて浅瀬をウロウロしている個体。彼らの回遊コースを見極めて、最も狙いやすい地点まで静かに移動した後は、一本の杭となって相手がやって来るのをただひたすらに待ちました。そして運良く魚が回ってきたらまずは相手が向かう進行方向先から僅かに狙いをずらしてルアーをキャスト! 相手の視界ギリギリのラインをイメージしてストレートリトリーブで魚の反応を窺いました。 ルアーを見た途端に急いで逃げてゆくようであれば、それ以上深追いはせずに次の機会を待ちました。相手が待ってましたとばかりにルアー目掛けて突進してくるようであれば、それはもういう事なし! ですが相手は百戦錬磨の兵たちです。シーズン初期ならまだしも、フィッシングプレッシャーが相当に掛かった今の状況に於いてはそんな個体などめったにお目に掛かれるものではありませんでした。
それでもルアーに対してちょっとでも興味を示す個体がいたならまずは大成功! 相手の姿と去って行った方向をしっかりと目に焼き付けました。 恐らく彼らは一日のうちで同じコースを何度も行き来を繰り返している筈。 再び目の前に現れたら先程の反省を活かして再度アプローチを行いました。 (これならどうよ!!) いくら寛容な相手でも、二度も三度も変なアプローチで迫ってこられたらさすがに興も覚めてしまったのでしょう。そのうち見向きもされなくなってしまいましたorz...。 恐らく普通のフィールドなら、この折角のチャンスをモノに出来なかった時点でこの日の釣りは終了です。ところがこれで終了とならなかったのが今シーズンの芦ノ湖の凄さでした! トライ&エラーの結果、相手をスレさせてしまっても、やる気のある別の個体がまた相手をしてくれるのですからほんと驚きです!この漁場の豊かさには感動すら覚えました。
私の入ったポイントだけがたまたま凄かったのか?或いは今年だけの幸運な出来事だったのか? 普段通いなれていないフィールドのため、実際どうなのかはよく分かりませんが、地元漁協さんをはじめ地域の人たちの活動を知るにつけ、これがきっと今現在の芦ノ湖の実力なんだろうなと感じています。 芦ノ湖 ほんといい魚たちが育っています! また来年訪れるのが楽しみなフィールドです。
〇 使用タックル
ロッド : TLB-83DT ラグレスボロン(SMITH) リール : 10 CERTATE 2500(DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN(BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb(MORRIS) スナップ: クイックロックスナップ #2(SMITH) ルアー : パニッシュ85F、70F(SMITH) チェリーブラッドMD75(SMITH) AR-SS Minnow(SMITH) ネット : チェリーネット サツキ(SMITH)
先日、尚仁沢アウトドアフィールドさんにジャガートラウトを狙いに出掛けてきました。前回、ミノーイングでとても反応の良かったジャガートラウトですが、あれからもうひと月も経ってしまっていたので反応が得られるのか少し心配していたのですが、こちらの期待にしっかりと応えてくれました。
当日は急な冷え込みのせいか、前回のように勢いよくアタックしてくる個体は少なく、パニッシュ55のSPタイプで移動距離の少ないジャークを行った後に、長めのストップを入れてやることで口を使ってくれる個体が殆どでした。 決して簡単ではありませんでしたが、あの素晴らしい引きを味わいにまた訪れたいと思います。 ※ 魚の写真は釣り場の管理者様の許可を得て一部撮影させて頂きました ※ 尚仁沢アウトドアフィールドさんのHP : http://www.shojinzawa.com/
使用タックル ロッド : トラウティンスピン インターボロンX IBX-53MTH(SMITH) リール : ツインパワー 1000S(SHIMANO) ライン : アーマード🄬フロロ+ 0.3号 (DUEL) リーダー : シューター・FCスナイパー インビジブル 5lb (SUNLINE) スナップ : SPスナップ #00(SMITH) ルアー : パニッシュ55 SP(SMITH)※フック変更実施 DDパニッシュ65F(SMITH)※フック変更実施 ボトムノックスイマーⅡ 3.2g(SMITH)※フック変更実施 D-コンタクト50mm(SMITH)※フック変更実施 ロングA B14AP(BOMBER)※フック変更実施 フック : ミノーエキスパートフック ME-31BL #4 (VANFOOK) SBL-75M #2(OWNER)※ロングAで使用
(上写真)ちょっと遅めのam8:00前の到着となりました
(上写真)水温が低いためか、追いがいま一つで速い動きにはついてこられない感じでした
(上写真)このため、ルアーをジャーキング後、しっかり食わせの間を入れてあげることでやっと喰ってきてくれました。パニッシュ55SP(GTOパールにて)
(上写真)ボトムノックスイマーⅡでボトムを叩くも、出てくれたのはこの一匹だけでした
(上写真)こちらもパニッシュ55SP(ヒメマスカラー)にて
(上写真)パニッシュ55SP シングルフック&テイルのみダブルリングに変更。この設定だとサスペンドではなくスローフローティング
(上写真)連日のように叩かれているのか、前回(一か月前)のように連発とまではいきませんでした
(上写真)いつも高活性の小型のイワナたち
(上写真)何度も場所移動を繰り返しての釣りが続きます
(上写真)この色が見たかったんです
(上写真)イワナに近い?ジャガートラウト(一般的にはイワナ♀とブルックトラウト♂の交配種と言われています)DDパニッシュエリア65Fにて
(上写真)こちらもDDパニッシュエリア65F(オリーブカラシ)にて
(上写真)一匹だけでしたが、ロングA B14APで口を使わせる事が出来ました
(上写真)何気に試してみたD-コンタクト50でドナスチが
(上写真)D-コンタクト50によるボトムトレースに出てくれました
(上写真)こちらもD-コンタクト50(ヤマメレーザー)にて
(上写真)またジャガートラウトに会うために此方に訪れたいと思います
週末の中禅寺湖。 6月も最終日を迎え、春蝉の釣りもさすがに旬は過ぎてしまったといった感じでした。名残惜しいけれど今シーズンの蝉活も今回をもって終了です! 最後もバラシで終了するなど、毎度 気分良くは帰らせてはくれませんでしたが、それでもとても楽しかった2017年の春蝉シーズンでした。
(上写真)明智平ロープウェイのりば からの眺め。第一いろは坂(下り)のつづら折りが見えます。今回も日が昇ってからいろは坂を登りました
(上写真)梅雨の朝
(上写真)今回も山側に入りました
(上写真)日中の表層水温は16℃台
(上写真)頼みの風ですがなかなか吹いてくれません。なので魚がよく見えました
(上写真)シルバーメタリックのブラウントラウト(55cm)。回遊個体でしょうか、凄い引きと高いジャンプを何度も披露してくれました!
(上写真)この日唯一の魚でした
(上写真)この色味の個体は久しぶりに見た気がします
(上写真)尾鰭も完璧でした
(上写真)使用したルアーは美蝉(ビセン) No.29 ゴーストハルゼミGL
(上写真)梅雨真っ盛り☔
(上写真)今シーズンの蝉活終了です
春のワカサギ接岸に合わせて熱くなるトラウトのシャローゲーム! 楽しめるポイントと期間がある程度限られてくる事もあり、一か所のポイントに多くのアングラーが集中して、中々思い通りの釣りが出来ないなんて言うことがよくあります。そしてこの日も私はポイント難民...(涙)
こんなどうしようもない時は気持ちを切り換えて別のエリアへポイント移動です。 もともと急深の駆け上がりマニアを自称する私にとっては、シャローエリアに入る方がむしろ稀な事ですから、いつものやり慣れたポイントへ戻るだけの事です。そんな訳で今回は、6月初旬の中禅寺湖でいつものディープエリアでいつもの釣りを楽しんできました。
今回私が入ったポイントは足元から一気に急深の駆け上がりが続くドン深のエリア。シャローエリアの賑わいとは対照的に、目に見える範囲内の釣り人の数は私を含めて数名程度といった感じでした。そして数はとてもまばらでしたが、こちらでも接岸するワカサギの姿をちらほら見つけることが出来ました。 それならばと、まずはシャローエリアと同様にチェリーブラッドLL70Sで表層レンジから探りました。但し、今回は沖に向かってではなく、岸際から竿一本分くらいのラインを岸と並行となるようにトレースして探りを入れました。すると僅か数投目でいきなりのヒット! ですがこれはラインの弛みが大きく、有効なアワセを加えることが出来なかったため、フッキングの直後に直ぐに外れてしまいました。朝一にありがちなとても初歩的なミス。ジャンプした魚のシルエットがそれほど大きくなかったのがせめてもの救いでした。そしてそれ以降は沖の方へも探る範囲を広げてみましたが、期待に反して魚からのコンタクトはありませんでした。 そして次はいよいよディープレンジを探ります。使用したタックルはロッド:IBXX-87BSP インターボロンXX(別名、中禅寺湖ボトムフィッシングスペシャル)に PE 1.0号(16lb)の組み合わせ。ルアーはヘブンの16g で カラーは#4 GGG(G)メタリック・グリーンゴールドを使用しました。このカラーは私の中では当たり外れが大きいという認識があるのですが、もし当たった時には良い釣りが出来ることが多いので、ついつい試してみたくなるカラーなのでありました。 そしていざ男体山の方角へ向けて大遠投! 小口径のKガイドとPEラインとの相性は抜群です。何といっても糸抜けが非常にスムース。そしてこの事が影響しているのでしょうが、高い飛距離を毎回安定して投げることが出来ました。そして8.7ftという少し長めに感じるロッドレングスと、ブランクスの持つ強めのパワーが、深場でのヘビーウェイト・スプーンの操作をよりコンパクトに、より少ない力でコントロールする事を可能にしてくれました。釣り人はそのお陰で、遠くの魚が出す僅かなアタリに集中する事が出来るのでした。 (きたっ!) 着底はさせずに湖底を僅かに切るラインをリフト&フォールで丁寧に誘っている最中での明確なバイトでした。これは完全に後付けされたモノですが、魚に誘いを掛けている時のルアーの動き、そしてそれに喰らいつく魚の姿、さらにフッキング後に相手が見せる抵抗のようす等々。これら一連の動作がまるで実際に水中で見てきたかの様に頭の中で再現されました。それほど理想的なフッキングとやり取りだったと言うことです! 相手はやはりレイクトラウトでした。細かな斑点がやけに目立つ、いかにもディープエリアの魚らしい黒味がかった恰幅のいい個体でした。
(上写真) ディープエリアで釣れたレイクトラウト
(上写真) ヘブン 16g GGG(G)カラーにて
(上写真) その後、同じポイントで釣れた色味の全く異なるレイクトラウト
そしてこの後も同じポイントを探り続けました。さすがハイシーズンと言ったところでしょうか、静かにウェーディングをしていると、ほんの数メートル先の目の前をレイクトラウトやレインボーなどがウロウロウロウロと行ったり来たりを繰り返しています。私の腕ではあまり釣れる気はしませんでしたが、ここでルアーをフローティングミノーのパニッシュ85Fに付け替え、慣れないミノーイングに挑戦してみました。同じミノーでもリップレスミノーを使ったただ巻きならばそれなりの自信はあるのですが、相手が使い慣れないリップ付きのミノーとなると話はまったく別でした。 ここで前回ご一緒させてもらったスミス・スタッフさんが行っていたミノー操作を思い返しました。 (確かこんな感じだったよなぁ...) グリッ...グリッ...グリグリッ...。彼が何度も魚を掛けていたあの動きを真似しようとすればするほど、何かこうとても嘘臭いアクションになっている事が自分でもよく分かりました。ですがこんなアクションでも続けてみるものですね。注視していた水面が一瞬盛り上がったと思った次の瞬間、握りしめていたロッドにえも言われぬ心地よい感触が伝わって来ました。(やった!!) まさかこんなにも早く自分の操るミノーに喰ってくるなんて思いもしませんでした。あまりに突然の出来事でかなり動揺しましたが、それでも何とか無事にランディングに成功! 相手は少し茶色味がかった中々良いサイズのレイクトラウトでした。
(上写真) 表層のミノーイングで出たレイクトラウト
(上写真) パニッシュ85F(キャンベルオリカラ)にて
はやくも時刻はお昼少し前。この時間になっても相変わらず目の前には何匹ものトラウトたちの姿を確認する事が出来ました。もしこのまま釣りを続けていたら、いったいこの後どうなってただろう?と妄想は大きく膨らみましたが、この日は残念ながらここでストップフィッシング。後ろ髪を引かれる思いで水辺をあとにしたのでした。
〇 使用タックル
<タックル①> ロッド : IBXX-87BSP インターボロンXX(ボトムフィッシングスペシャル) (SMITH) リール : 13 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 12lb (MORRIS) スナップ: クイック ロック スナップ #2 (SMITH) ルアー : ヘブン 16g (SMITH) メタルミノー (SMITH) フック : シュアーフック Wトラウト 7G、8G (SMITH) ※ バーブは潰してあります ネット : チェリーネット・サツキ (SMITH)
<タックル②> ロッド : TLB-83DT ラグレス・ボロン (SMITH) リール : 10 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb (MORRIS) スナップ: クイック ロック スナップ #2 (SMITH) ルアー : パニッシュ85F(キャンベルオリカラ) (SMITH) チェリーブラッドLL70S (SMITH) ※ シングル・バーブレスフックに換装。テイル側に1本のみ トラウティンサージャー 6cm (SMITH) フック : シュアーフック チェリーブラッドLL70S用 Wトラウトタテアイ 6B (SMITH) トラウティンサージャー用 Wトラウトタテアイ 5B (SMITH) ※ どちらもバーブは潰してあります ネット : チェリーネット・サツキ (SMITH)
暗がりの中、突如鳴り響いた船釣り解禁を知らせる打ち上げ花火にはほんと驚かされました。さらに一斉に唸りを上げるエンジン音、岸釣りも含めて解禁日に立ち会ったのは今回が初めてだったものでとても驚きました。 この驚きは水の中の魚たちも同じだった様で、それまで続いていた好反応がこれを境にピタリとストップ! 夜明け直後の一番いい時間帯にアタリひとつすらなくなってしまいました(涙)
その後、RUN&GUNしながら日中にやっとの思いで捻りだした貴重な一匹が、新造の大型戦艦『男体』が作り出す高波に飲まれてまさかのフックアウト。最初から最後まで『船』に苦しめられた一日となってしまいましたorz... 今シーズンはいつにもましてワカサギが少ないようで、日中のミノーイングが極端に難しく感じました。これから接岸が本格化してくるとも思えないし、この後の展開がとても心配でなりません。
(上写真)朝一に出てくれたレイクトラウト(54cm)。チェリーブラッドSR90(No.06 グリーンゴールド)にて
(上写真)こちらも朝一に出てくれたレイクトラウト(56cm)。チェリーブラッドSR90(No.06 グリーンゴールド)にて
(上写真)さらにこちらも朝一に出てくれたレイクトラウト(64cm)。餌が獲れていないのか、今年は釣れる個体がみなスレンダーです。
(上写真)チェリーブラッドSR90(No.06 グリーンゴールド)にて。※ 上の写真と同一個体です
(上写真)この日は船釣りの解禁日でした。朝一の号砲の花火と、スタートダッシュのボートのエンジン音にはほんと驚かされました
(上写真)ヒメトロと思しき船団が大日崎周辺に集まっていました。今年のヒメマスの反応はどうだったのでしょうか
(上写真)日当たりの良い場所ではすでに咲いているものもありました。今年は季節の進行が少し早いようです
(上写真)新造戦艦『男体』との出会いは苦い思い出となりました
(上写真)日中はRUN&GUNしてきました。※ 釣れた場所とは関係ありません
(上写真)日差しが思いのほか強く、ネオプレンウェイダーでのRUN&GUNは暑くて仕方ありません
(上写真)かなりの船の数でしたが、釣れている光景は一度も目に出来ませんでした
(上写真)途中、休憩しながらトップで探っていると、30分で2回レイクが浮上して見に来ました。時間を掛ければなんとかなったかも知れません
(上写真)最後は風もなくベタベタ。何もありませんでした
(上写真)外人さんは何でも絵になりますね
芦ノ湖に出掛けて来ました。そろそろ解禁の賑わいも落ち着いてきた頃かな?と期待していたのですが、まだまだ人が多いですね。 特に目の前に入れ代わり立ち代わりやって来るボートの数にはほんと参ってしまう程で、完全に入るポイントを間違えてしまったといった感じでした。
夕方、人気のなくなったポイントに入り直すと明らかに雰囲気が変わっていました。昼間は見る事の出来なかった良型サイズのイワナやレインボーが餌を探しているのかブレイクラインの下を行ったり来たりを繰り返しています。せっかく岸寄りして来た魚たちを追い払わない様にと、一本の杭となって静かにキャスティングを繰り返しました。 そして迎えた日没の時刻、好奇心旺盛な幼魚鱒たちの猛攻を幾度もかわした後にやって来たのは、銀ピカに光り輝くレインボートラウトでした。全ての鰭が完璧で筋肉質なその個体はきっと稚魚放流の成長個体に間違いないでしょう。サイズこそ大きくはありませんでしたがとても嬉しい一匹でした! 今年の芦ノ湖もいい魚たちが育っているようです(*'▽')/
(上写真)昼間は釣りをお休みして各ポイント(今回は湖尻を中心に)の状況を調べて歩きました。※ 釣ったポイントとは関係ありません
(上写真)今回入ったポイントではほぼ一日を通して6℃台をキープしていました
(上写真)ワカサギ採卵用の定置網。こんな施設が湖内に数か所あり、漁協のおにいさんたちが昼間に回収にやって来ます。※ 釣った場所とは関係ありません
(上写真)場所によっては多くのワカサギの姿を確認することが出来ました(水面下の黒い影は全てワカサギです)
(上写真)芦ノ湖のレインボートラウト(サイズ未計測)。チェリーブラッドSR90(MZGRシェル)のスローなただ巻きにて
(上写真)尾鰭も完璧でした
(上写真)チェリーブラッドSR90。波のない静かな状況において、このルアーを使ったゆっくりとしたただ巻きは効きます!
(上写真)夕マヅメはヘラブナが捕食出来るほどのスローな釣りをやり通しました
2019年シーズン、私にとっての蝉初めはかなり遅めといえる6月半ばを過ぎた頃となってしまいました。その年の季節の進行の具合により多少前後はするものの、例年5月の下旬頃から始まる蝉の釣りの走りに合わせて出撃するというのが私のいつものパターンとなっているのですが、今年は他所のフィールドへの釣行と時期が重なったがために行くことが出来ず、完全にいい時期を逃してしまったといった具合なのでした。
事前の情報では今年の蝉ブラはあまりパッとしないとの事だったので、釣行前は不安で仕方ありませんでした。
今回私が訪れた6月下旬というと、中禅寺湖での蝉ブラの釣りは終盤戦真っ只中の状況にあると言っていいでしょう。連日、多くの蝉使いのアングラーに叩かれ続けた結果、魚たちはかなりナーバスな状態となっており、蝉を模したルアーやフライのシルエットを見るや否や、すぐさまこれを偽物だと見破りなかなか相手にしてもらえないなんて状況が当たり前のようになっている時期です。つい先日に今シーズン初となる蝉ブラを楽しみにこの湖を訪れていたのですが、この時の状況がまさにそれで、朝の8時過ぎからからほぼ休みなしで山側の目ぼしいポイントを探り続けたのですが、ことごとく見切られてしまい、ようやく本命のブラウンを手にすることが出来た時には辺りはすっかり夕陽に包まれてしまっていました。 そして今回、さらに日にちが進んでより厳しい状況となっていることが予想されましたが、この時期限定の蝉ブラとの熱い駆け引きを楽しみたいという一心で再びいろは坂を登って行ったのでした。
(上写真)今シーズンの初蝉で釣れた中禅寺湖のレインボートラウト
(上写真)こちらも同じ日に釣れた中禅寺湖のブラウントラウト。日没直前まで粘ってやっと手にする事の出来た一匹でした
この日私が入った場所は国道側のあるポイントでした。そこは国道側ならではといった傾斜の緩い遠浅の地形が広がる場所で、水際から20メートルほど沖合に水色が変化するブレイクラインが存在するような場所でした。時期的なもの?或いはパッとしないお天気のせいなのかどうかは分かりませんが、溺れて水面を漂っているような蝉の姿はどこにもありません。さらに背後に広がる森からも春蝉の鳴き声はいっさい聞こえず、今日も簡単には釣らせてくれない感が満載でした。 ですがそんな気持ちの一方で、私の心のどこかに今日はイケるんじゃないか!という相反する気持ちがほんの少しだけですがありました。というのも、この日は周囲に見える釣り人の数が明らかに少なかったからなのです。魚との距離が極端に縮まるこの時期の蝉ブラの釣りにとって、釣り人によるプレッシャーほど魚を沖へと遠ざけてしまう大きな要因は他には無いと思っています。釣り人の数が少なければ少ないほど、ブラウンたちはこの時期に本来居たいと思っているフィーディングエリアである浅瀬に寄って来ているに違いありません。これぞチャンスと言わんばかりにそろりそろりと静かに水際へと近づいて行きました。
(上写真)この日の現着はam8:00過ぎ。国道側の目ぼしいポイントをランガンして行きました
(上写真)日中の表層水温は16℃前後で推移していました
この時私が使用したルアーはエゾハルゼミをモチーフにしたトップウォータープラグである美蝉(ビセン)と大美蝉(ダイビセン)のふたつでした。後者の大美蝉は今シーズン発売されたばかりのニューアイテムで、その名が示すとおりに従来品である美蝉をひと回り大きく(長さで5mmUP、重さで1.4gUP)させたモデルになります。 時期によっては大変シビアでマッチングザベイトの極みともいえる蝉ブラの釣り。とても小さく儚いイメージのある春蝉に対して、それを模したルアーをサイズアップさせるなんて(それっていったいどうなの!?) これが初めて大美蝉の話を聞いた時の私の正直な感想でした。ですが出来上がった商品をそれと知らずに見せてもらったところ、恥ずかしながらサイズアップしていることに直ぐには気付きませんでした。従来品である美蝉と並べてやっとその大きさの違いに気付いたといった感じで、肝心の魚目線から見てもおそらく従来品との違いはそれほど大きくないのではないでしょうか。 そしてもうひとつの違いであるウエイトアップに関しては、手に取れば直ぐにその違いが分かるようなものでした。エリアフィッシングの経験のある方なら直ぐに分かると思うのですが、元々軽量なルアーを扱う釣りにとっての+1.4gアップ(2.6g→4.0g)は大変に大きなもので、キャストの安定性と相まって飛距離を大幅に伸ばしてくれることが期待出来ます。実際にフィールドで試してみたところ結果はやはりその通りとなり、キャストの際にフェザーリングをしっかりやらないと狙ったポイントを大きく飛び越えてしまう程でした。沖合にあるブレイクラインなど、今まで届かずに諦めてしまっていたポイントを探れるようになるのは勿論のことですが、いつものポイントに対してより後ろに下がった立ち位置から魚に警戒心を与えないよう探ることが出来るようにもなります。これらはどちらも蝉の釣りに於いては非常に大きなアドバンテージとなり、攻略の幅をきっと広げてくれるに違いありません。
(上写真)美蝉(左)と大美蝉(右)
(上写真)水面に浮かぶ大美蝉(ダイビセン)※ 頭部分のスプリットリングは後付けしたものです
当日はまず最初に従来モデルである美蝉(ビセン)を使って、ブレイクラインの手前に広がる浅瀬(50~100cm程度)を広く探って行きました。もちろん魚を遠ざけてしまわないように入水はせずに、水際から一歩下がった立ち位置から狙うかたちです。目の前を左から右へと流れる湖流に対してアップクロスにルアーをキャストした後は、本物の蝉が流れるようにドラッグに注意しながら動きを見守りました。時計の針の10時から14時までをひと流しとした場合に、これを2或いは3等分したくらいのタイミングでブルッ!とロッドティップを震わせ波紋を作りルアーの存在をアピールしました(波紋を作らずにただ流すだけの方が効果的なこともあります)。これを手前、中間、沖側とそれぞれ2~3回繰り返し、それで反応がなかったら横に20メートルほど移動してランガンを続けました。 そしてこの作業を始めてから2時間近くが経過した頃でしょうか、目の前の水面が何の前触れも無しにボコッ!と鈍い音を立てました。あがってきた魚は本命のブラウントラウトでした。体色が濃くとても野性味あふれる個体だったのでおそらく相手は居着きのブラウンだと思います。これまでに小さなレインボーが一度出たきりで、その他は一切反応が無くかなり弱気になっていたところだったので本当に嬉しい一匹でした。(諦めなければきっとまだ出るぞ!)
(上写真)幸先よく一投目からレインボーが釣れましたが...
(上写真)美蝉に出たブラウントラウト 51cm(No.02 ハルゼミ・メスにて)
(上写真)とても野性味溢れる個体でした
そして湖岸線を3km近くに渡りこの作業を繰り返した後は、今度は折り返して沖にあるブレイクライン上を探って行くことにしました。従来品である美蝉(ビセン)では飛距離が足りずこれを探るのは難しいでしょうが、ニューアイテムである大美蝉(ダイビセン)なら十分に届く距離です。しかも今回は軽量ルアーの遠投性にも優れたロッド トラウティンスピン イル・フロッソ(TILF-72)を使用しているため、高い飛距離を毎回安定して出すことが出来ました。そしてこちらも先ほどのブレイク手前を探っていた時と同じように、湖流に合わせて極力ナチュラルドリフトとなるよう注意しながら探りました。そして朝のスタート地点に向けてランガンすることおよそ2時間、突如 ボコッ!という大きな音と共に目の前に水柱が上がりました。その後のやり取りはとても強烈なものでした。相手をやっとの思いで引き寄せたかと思うと、急に反転し沖へと向かって猛ダッシュ!!半端なタックルだったらきっとこの時にラインを切られていたと思います。ロッド イル・フロッソが急な負荷の変化に対してしっかり追従、きちんと仕事をこなしてくれたお陰で無事に取り込みに成功しました。相手は61cmのブラウントラウトでした。砲弾のような体形とあの走り、さらに体色の薄さなどからして相手はもしかすると回遊系の個体なのかも知れません。大美蝉とイル・フロッソ、このふたつがあったからこそ獲れたとても嬉しい一匹でした。
(上写真)大美蝉に出たブラウントラウト 61cm(No.29 ゴーストハルゼミGLにて)
(上写真)大美蝉とイル・フロッソだからこそ獲れた嬉しい一匹でした
(上写真)体色が薄めの回遊系の個体か?
(上写真)各ヒレがとても立派でとにかくよく引く個体でした
(上写真)その後直ぐに反応がありましたが、釣れたのは放流ものと思われるレインボートラウトでした
(上写真)湖畔のブナの木が沢山の実を付けていました
(上写真)夕マヅメはミノーをやる予定だったのですが、雷鳴が聞こえてきたため早帰りで終了となりました
(上写真)いろは坂を降りると、運転が出来ないほどの激しい雷雨に襲われました
(上写真)2019.06.25 加筆 この度、鱒の森 7月号(No.52)に中禅寺湖の蝉ブラの記事を書く機会を頂きました。今シーズン私にとっての蝉ブラの釣りは、自身で書いた記事の内容に誤りがないのか?今一度再確認するための釣行となりました。
(上写真)2020.04.19 加筆 この度、鱒の森 5月号(No.57)に中禅寺湖の蝉ブラの記事を書く機会を頂きました。本投稿には記さなかった内容について書き綴っております。
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : TILF-72 トラウティンスピン イル・フロッソ (SMITH) ⚫︎リール : 13 セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 1.0号 (MORRIS) ⚫︎リーダー : バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 10lb (MORRIS) ⚫︎ルアー : ・大美蝉(ダイビセン) (SMITH) ※ フック変更実施。ラインはアイのスプリットリング(後付け)に直結 ・美蝉(ビセン) (SMITH) ※ フック変更実施。ラインはアイのスプリットリングに直結 ⚫︎フック : シュアーフック Wトラウトタテアイ 4B (SMITH) ※ バーブは潰しました ⚫︎ネット : チェリーネット Lサイズ 旧タイプ サクラ (SMITH)
私の中での晩秋の芦ノ湖の釣りといったら、風はビュービュー! そして波はジャブジャブといった具合に、冷たい季節風が吹き付ける中、波に揉まれながらただひたすらにキャストを続けるといったイメージがあります。釣り人にとってはかなり辛い状況ですが、過去の経験からそんな荒れた天気の日こそ良い釣りが出来るといった確信があるため、いつも待ってましたとばかりに胸を高鳴らせ現地へと向かっています。
そんな感じですから釣行前にはいつも天気予報とにらめっこ。 風力は? 風向きは? と最新のピンポイント予報の確認に余念がありません。 ところがそんな期待とは裏腹に2016年の晩秋はいつも穏やかなお天気の日ばかり。表示される値はいつも風力1か2の静穏で、紅葉狩りを楽しむ観光客とは対照的にテンションがなかなか上がらない日が続いていました。 そしてこの日も朝から風のない穏やかなお天気のようです。ようやく空が白み始めうっすらと目に映った湖面はまさに鏡のようでした。 (今日もスローな釣りか...⤵) こんな風も波もないようなマヅメ時、魚たちはどうやら上の方が気になるらしく、表層での反応が良くなる事があります。そんな状況の時に私がもっぱら使用するルアーは【チェリーブラッドSR90】と【チェリーブラッドLL70S】のふたつ。先ずはこれらを使って表層の広範囲を手返し良く探るようにしています。
【チェリーブラッドSR90】はフローティングタイプのシャローランナー(潜航深度はMAX60cm前後)でアクションはローリングが主体。 対する【チェリーブラッドLL70S】はシンキングタイプのペンシルベイトで、ただ巻き時は頭を支点に後傾姿勢でテイルを左右にユラユラとさせる振り子アクションが主体となっています。 私は表層付近をアピールをやや大きめに、より低速で探りたいといった場合には【チェリーブラッドSR90】を、シルエットを小さく そしてよりナチュラルに探りたいといった場合には【チェリーブラッドLL70S】をそれぞれ使い分けるようにしています。 この日はここ最近の釣果の事もあり【チェリーブラッドSR90】を選択。カラーはマヅメ時の薄暗い時間帯に実績のあるグリーンゴールド(No.06)を選びました。これをルアー着水後は凡そ1~2秒でハンドル1回転(2500番ノーマルギアのスピニングリール 1巻き凡そ70cmを使用)のスピードを基本に ただ巻きするだけ。【チェリーブラッドSR90】に関しては、ルアーがアクションしなくなる程のデッドスローで水面に引き波を立てながら巻く時もありますが、その時もとにかく一定のスピードで最後のティップぎりぎりまで巻き続けるのが肝要だと思っています(目の前でバイトしてくるケースが度々あるためです)。 ※ 着水直後(止水域しかも湖流なし)の【チェリーブラッドSR90】は重心移動用のタングステンボールが後方に移動しているため、立ち姿勢で浮いている場合が殆どだと思います。この状態でゆっくりのただ巻きを行うと、タングステンボールが後方に残ったままとなってしまう場合があり、ルアー本来のアクションが出ない事があります。私はこれを避けるため、巻き始めのほんの一瞬だけ早巻きするなどして、後方にあるタングステンボールを前方に移動させるための動作を加えるようにしています。 そしてこの日も朝の静寂が破られました! 全神経をルアーの動きに集中している最中に、突如『ズドンッ!』と襲ってくるあの衝撃はほんとたまりません♡ 10月~11月後半の秋シーズンの前半戦、水面が穏やかで水温が一桁台に突入する前の時期に特に威力を発揮する釣り方だと思っています。 ちょっと地味で忍耐が必要な釣りとなりますが、機会がありましたら是非とも一度試してみて下さい。
〇 使用タックル
ロッド : TLB-83DT ラグレス・ボロン(SMITH) リール : 10 CERTATE 2500(DAIWA) ライン : VARIVAS ハイグレードPE ブルー 1.0号(13.1lb)(MORRIS) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 12lb(MORRIS) ルアー : チェリーブラッドSR90(SMITH) チェリーブラッドLL70S(SMITH)※ フックはテイルのみ ※ シュアーフック Wトラウトタテアイ 6B(SMITH) ネット : チェリーネット・サツキ(SMITH)